自分の歯や差し歯の色が変色してお悩みの方は必見!!

1本だけ差し歯があります。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?

Question

これは当院で治療を行った男性の口元の写真です。
普段はここまで近づいた状態で他人の口元を見ることはないと思いますが、これだけ近寄った状態でよく歯を見てください。
差し歯をいれなければならない状態に1本だけの歯がなっていたために、歯根の治療を行った後にレジンという白いプラスチックで土台を作り、その土台の型を取ってセラミック製の白い歯を作成して入れました。
差し歯を入れた歯以外はすべて自分の健康な歯なので、それらの綺麗な自分の歯の色に合わせてオールセラミックという材質で金属を一切使わずに差し歯を作りました。
あなたはどれが差し歯なのか分かりますか?
【その答えはこのページの下のほうに記載してあります】
1本だけ差し歯があります。拡大写真です。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?
この上の写真はもう少し拡大した写真です。
(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

Answer

答えはこちらの下の写真をご覧ください。
これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。
上の真ん中の前歯の右側が小さく短くなっているのが分かると思います。
この一回り小さな土台の上を被せるようにして、セラミックで作った差し歯を入れました。
上の真ん中の前歯の右側にセラミックで作った差し歯を入れました。これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。

この治療に対する沼尾デンタルクリニックのこだわり

このように大きく歯を削る治療はできることなら避けたいところですが、むし歯などによって自分の歯の一部分がなくなってしまった場合はこのような差し歯を作って自分の歯と同じような色を再現して差し歯を作成することができます。
特にこれはオールセラミックという材質を用いているため、その材料の特長をいかして健康な歯に近い色や質感までも再現することが可能です。
また、セラミック製のメリットとしては顕微鏡で見てもその表面が非常につるつりとしているために汚れが付きにくく、歯ブラシ等のお手入れも比較的簡単なところにあります。
さらにセラミックだと何年たってもほとんど変色することがないため、お手入れをしている限りはいつまでも黄ばむことがなく綺麗な歯を維持することができます。
オールセラミックだと金属を一切使用しないので、金属アレルギーがある方や金属アレルギーの傾向がある方でも安心して口の中に装着することができます。この写真の方の場合はレジンというプラスチックを使用して土台を立ち上げているので、歯を作っていくすべての工程の中で一切金属を使用していません。
セラミックの歯の治療の場合には当院では拡大鏡(ルーペ)というものを使用して倍率を4.5倍までアップした状態で治療を行っています。それによって土台を削るときの精密な治療が可能となります。さらに、現存する歯型を取る材料の中で最も精度が高いといわれているシリコン製のものを使用して歯型を取るので、土台の精度を高めたままセラミックの歯を作っています。製作過程の中で精度が常に高い状態を維持することによって出来上がったセラミックの歯はぴったりとしたものが出来上がります。この方の場合は完成したセラミックの歯は全く調整することなくぴったりと口の中に納まりました。
拡大鏡(ルーペ)を使用することによって小さな歯を大きく見せて精密な治療を行っています。
完成した歯は接着剤で最終固定をしますが、セラミック製の歯の内面と土台のほうをそれぞれ特殊な表面処理を行って接着力を増強させてから接着力の高い接着剤で最終固定を行っています。そのため「差し歯が取れる」といった緊急事態の危険性を最小限に抑えることができます。
このようにセラミックの差し歯の治療に対しては、可能な限り審美性耐久性の高い材質を使い、可能な限り手間をかけ、可能な限り精密さを追求し、可能な限り最良の材料を使用する事はこだわっていきたいと考えています。

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直接お電話でも承ります。 TEL 0288-22-3030
お問い合わせやお電話の時には「セラミックの歯を希望」または「セラミックの歯の説明を聞きたい」とお伝えください。
差し歯の製作工程が気になる方はこちらを参照してみてください → 前歯の差し歯ができるまで

前歯の差し歯ができるまで

(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

-前歯がとれた-

この方は、今まで入っていた歯がいきなり取れてしまいました。
これは自分の歯の根が残っているところに作った歯をさしてあったものが、根のところがまたむし歯になってしまい差し歯が取れてしまった方の写真です。


差し歯の状態でも、根の部分がむし歯が進行したり、根にヒビがはいって折れたりして抜かないとダメになってしまうことも珍しくありません。
差し歯にしてある場合、神経を取ってあるのでむし歯が進行してもまったく痛みを感じないことがほとんどです。差し歯にしたからといって安心していると、後でこのようにいきなり歯が取れるという思わぬアクシデントが起こります。
今回のこの方の場合は、むし歯は進行していましたが何とか抜かずに根が使えそうだったので、根の再治療を行ってもう一度差し歯を作っていくこととしました。

-とりあえず仮歯-

歯がないままだと、
・話しにくい
・食べにくい
・見た目が悪い
などと日常生活にとって非常に困ります。しかし、すぐに歯は作れないので「仮歯」というものを作ってそれをつけて、一時的に対応します。


これも歯の根があまりにもむし歯が進行してボロボロになってしまうと、仮歯も作れないこともあります。そのため痛くないからといって放置しておくと、歯が取れても仮歯も入れられないといった、大変なことになることも多いです。その場合は、仮歯ができる状態まで治療してからでないと仮歯も入りません。
この方の場合は、仮歯を入れた状態で根の中の治療を数回の通院で行いました。根の治療が終了した段階で、やっと最終的な歯を作る過程に入っていきます。

-まずは土台を作ります-

根の治療が終了してから、歯を作る過程に入っていきます。
まずは歯を入れるための土台つくりです。土台には主に金属とプラスチックの2種類があります。この材質の選択は歯の根の状態や、保険治療と自費治療などの条件によって選択されます。

今回この方の場合には、プラスチックの素材を選択しました。その理由はプラスチックの土台の特徴は歯の根よりもプラスチックの土台のほうが折れやすいからです。
ここで、どうして折れやすい材質を選択するのかという疑問があると思います。それは、歯は毎日いろいろなものを噛んだり(時々食べ物以外も噛むことはありませんか?)、転んだりしてぶつけたりすることもあります。そのように毎日のように衝撃が歯に加わっているのですが、衝撃が続けていることは歯にとって大きな負荷がかかります。そうするといずれ歯の根は折れてしまうのですが、歯の根が折れた場合はもう使い物にならなくなってしまうので抜歯することとなります。抜歯してしまうとそこにはもう歯の根が残っていないので、差し歯を作ることはできず、ブリッジや入れ歯で歯を作るようになってしまいます。
こういった事態を少しでも回避するため、衝撃が持続的にかかったときに、歯の根ではなく土台のほうが先に折れてくれれば、歯の根は抜かずにもう一度使っていくことが可能な場合が多いのです。土台が壊れてくれれば、もう一度土台から作り直して差し歯にすることが可能だからです。自分の歯を少しでも長く使ってもらい、入れ歯などになることを少しでも回避できるようにとの理由でプラスチックの土台を今回は選択しました。

オールセラミック(金属を使わず瀬戸物だけで歯を作る方法)で歯を作る場合にも、金属の土台よりプラスチックの土台のほうが綺麗に仕上げることができます。

-土台の型を取って歯を作ります-

できあがった土台を綺麗に形を整えて、いよいよ最終的な差し歯の型を取っていきます。
型を取ったものから石膏で模型をおこして、その模型上で差し歯を作成していきます。

今回は金属でベースを作ったところに、セラミック製の歯を盛り上げて作っていったものです。
歯の色はあらかじめ方をとったときに色見本で歯の色を確認しておきます。この色見本も微妙な色合いの歯が多数あるためじっくりと見ていくと悩んでしまい選べなくなってしまうので、患者さんにはパッと見たときの第一印象で決めてもらうようにしています。そのほうが、じっくり選んだときよりも仕上がりの色合いがよく合います。

-口腔内で歯を合わせていきます-

模型上で作成した差し歯を、口の中でぴったり合うように微調整していきます。

土台の状態から、

作成した歯を差し込んで、

微調整をしてぴったり合おうようにしていきます。
土台の部分にかぶさるようにして歯が入ります。そのためこのようにして作った歯を、歯科では総称的に「クラウン(王冠)」といっています。
調整が終了した歯は「接着性セメント」という接着剤を使って土台にくつけていきます。
これで治療は完了です。
あとはむし歯が再発しないよう、丁寧な毎日の歯ブラシと定期的に歯科医院でメインテナンスを行っていけば長持ちします。

-治療前と治療後を比較してみてください-

差し歯ができるまでの最初の状態から終了するまでの一連の流れを掲載します。

前歯がとれちゃいました。

見た目の問題もあるので一時的に仮歯を作りました。

土台を作り、歯の根に立ち上げていきます。これも特殊な接着剤で歯の根に土台をつけていきます。

型を取って石膏模型をおこして、その上で歯を作って生きます。これは金属ベースの上にセラミックで歯を作っています。

模型上で作成した歯を仮合わせしています。土台のうえの差し込むようにしてはまります。

出来上がった歯を歯科専用の特殊な接着剤で装着して完了です。

口元の仕上がり具合です。自然な歯に見えていると思います。
(治療過程の写真をweb上でこのような形で匿名で使用することは、患者さんご本人の承諾を得て使用させていただいております。この場をお借りしてご本人へ改めて御礼を申し上げます。)