日本歯周病学会学術大会に参加してきました

こんにちは。院長の沼尾です。
早いもので、11月ですね。

先日第65回春季日本歯周病学会学術大会に参加してきました。
会場ではコロナ対策が十分行われており、
また人数も制限した上で開催されておりました。

歯周病学会専門医は、5年間に1度は
学会発表をすることを義務づけられています。

僭越ながら、私も、
専門医の知識と技術を保つために、
会場にて学会発表をさせていただきました。

歯周病の勉強会を主宰している師匠にも、
私の学会発表を見に来ていただきました。

また、その勉強会の同門の先生方も
一緒に学会発表を行いましたので、
並んで記念撮影。

リアルの学会では、直接顔を合わせて、
たくさんの方々とお話をすることができ、
とても勉強になりました。

学生時代の同級生も発表していて、
他には、学生時代の先輩が特別講演の演者をしており、
こちらでも様々な話が聞けて、
大変有意義な時間を過ごしました。

オンラインではなかなか難しい、
直接話をすることの大切さを再認識しました。

そのほかにも様々な講演も聞くことができ、
これらで得たものは、日々の診療へ還元してまいります。

これからの診療と次の学会発表に向けて、
一歩ずつ着々と研鑽も続けていきたいと思います。

※「歯周病学会専門医」については、当院ホームページでも紹介させていただいております。(http://e-numao.com/specialist/

【医院からのお知らせ】
我々と一緒に、患者さんの歯を守る仕事をしていただける
歯科衛生士さんは、いらっしゃいませんか?
一度、クリニック見学にお越しください。
見学をしたうえで、
またゆっくりと検討していただければと思います。
ご連絡をお待ちしております。

沼尾デンタルクリニック
〒321-1263 栃木県日光市瀬川230-4
TEL:0288-22-3030
URL:http://e-numao.com/
Googleマップ:https://g.page/numao-dental-nikko?gm

あなたはいくつ当てはまる?むし歯を作る4要素

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニックです。
11月は子どもの着物姿が微笑ましい
七五三がありますね。

 

七五三に食べる千歳飴は、
「長寿を連想させる縁起物」として知られています。
飴は引っ張るとどこまでも伸ばせることから、
「細く長く、いつまでも健康で長生きしてほしい」
という、子どもへの願いが込められているそうです。

 

飴といえば、皆さんは
「ちょっとだけなら」「口寂しいから」と
キャンディやキャラメルなどを
間食の代わりに食べることはありますか?

 

もし心当たりがある場合は、
通常よりも「むし歯リスクが高い状態」
ですので、要注意です!

 

 

 

 

◆ひとつでも当てはまったら要注意!

 

「甘いものばかり食べているとむし歯になりやすい」
という話を聞いたことがあるかもしれませんが、
実際にむし歯が発症するのは、
(1)細菌
(2)糖分
(3)歯質
(4)時間


これら4つの要因が揃ったとき。

 

つまり、
甘いもの(糖分)を控えるだけでは
むし歯予防としては不十分なのです。

 

より確実に予防効果を高めるためには、
4つの要因すべてを意識することが、
とても重要になってきます。

 

 

 

 

◆要因1.細菌
プラークは細菌の塊です!

 

私たちのお口の中には、
さまざまな種類の細菌が存在しています。

 

それらの菌の中には
むし歯の原因になるものも含まれており、
もっとも有名なのが
『ミュータンス菌』という細菌です。

 

よく『むし歯菌』と言われるのもこの細菌で、
「お口に残った食べかす」などに入り込んで
増殖します。

 

このときに出す
「ネバネバとした物質」が歯に付着して
プラーク(歯垢)になります。

 

そう、プラークとは単なる食べかすではなく
『細菌の塊』なのです。

 

 

 

ミュータンス菌を減らすために大切なこと。
それは、お口の中を清潔に保つことです。

 

丁寧なブラッシングでプラークを除去し、
ミュータンス菌が増えないようにしましょう!

 

 

 

 

◆要因2.糖分
むし歯菌も甘いものが大好き!

 

ミュータンス菌は増殖する際、
『糖分』を餌に増殖します。

 

実はこのとき、ミュータンス菌は
『酸』を作って吐き出しますが、
この酸によって
歯の表面が溶かされてしまう状態
むし歯なのです。

 

 

疲れているときや、お菓子が大好きな方は
ついつい甘いものを食べてしまいがちですが、
砂糖が多く含まれる
「キャンディ」「ケーキ」
むし歯になりやすいため要注意です。

 

おやつには、砂糖が使われていない
「おせんべい」「クラッカー」といった、
糖分が少なく、お口の中に
残りにくいもの
がおすすめ
です。

 

 

 

 

 

◆要因3.歯質
子どもの歯を強い歯に!

 

「むし歯になりやすいかどうか」
人によって異なります。

 

「磨かなくてもむし歯になりにくい人」や、
反対に「丁寧にケアしているのにむし歯になる人」。

 

この違いが生まれる要因のひとつが
『歯質』です。

 

 

歯質は「遺伝によるもの」や、
「お母さんのお腹の中にいたときの栄養状態」
が関係している、といわれています。

 

しかし、
「カルシウム」や「ビタミン」などの栄養
乳幼児期からバランスよく摂ることで、
将来作られる永久歯の歯質
強くすることができます。

 

 

 

 

◆要因4.時間
『間食』は『むし歯のもと』!

 

歯は食事のたびに、
むし歯菌によって溶かされる
『脱灰(だっかい)』という現象と、
だ液によって修復される
『再石灰化(さいせっかいか)』
という現象を繰り返しています。

 

 

ところが、
食後の歯みがきが不十分だったり、
間食が増えたりすると、
「むし歯菌が活発な時間」が長くなります。

 

すると、いずれ修復が間に合わなくなり、
むし歯になってしまうのです。

 

食後にしっかりと歯を磨き、
間食を控える
ことは、歯を守る大切な条件。

 

 

特に、「乳歯」や「生えたばかりの永久歯」は
歯質が弱く、むし歯になりやすいので
注意深くケアしましょう。

 

 

 

 

しかし、セルフケアにも限界があり、
どれだけ丁寧に行っていても、
磨き残しむし歯ができることもあります。

 

そこで重要なのが
数か月に1度の定期検診です。

 

定期検診では、
歯みがきでは取れないプラークの除去や
むし歯のチェックを行います。

 

皆さんの歯を守っていくためにも、
定期的なご来院をお待ちしております。

 

 

 

エアコン定期クリーニング

こんにちは。院長の沼尾です。


だんだんと季節が移り変わり、
寒さを感じる日も増えてきました。

体調を崩しやすい時期になりますので、
皆さまも十分ご自愛ください。

さて、秋の訪れにより、
エアコンの出番が少なくなりましたね。

当院では2年前、リニューアルの一つとして、
エアコンを新調いたしました。

今回は、エアコン内部の定期点検で、
汚れが目立ってきたため、
業者によるクリーニングを行いました。

想像以上に汚れていた内部に一同が騒然となりました。

いよいよ、クリーニングの準備に入ります。

クリーニングが無事終了し、
エアコン内部を再度覗いてみると・・・。

真っ黒だった吹き出し口も、
ご覧の通り、すっきりときれいな状態に戻りました。


利用される患者さんには、
いつも清潔かつ快適な環境
提供したいと考えております。


歯と同様に、普段見えない部分にも
しっかりとしたメンテナンスが必要ですね。

今後も定期的なクリーニングを行ってまいります。

【医院からのお知らせ】

11⽉の矯正専⾨医による矯正外来は、11月6日(日)になります。

受診のご予約は事前に承っております。

痛みを知らせるだけではない?神経の役割とは!

 

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニックです。
秋が深まる10月は栗がよく採れる季節。

 

食べものとして親しまれる栗は、
染物の材料としても活躍します。
なかでもイガの部分を使うと、
落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

 

 

ところで、イガのような尖ったものを触ると、
チクチクとした刺激を感じますよね?
このような感覚があるのは、
皮膚に神経が通っているためです。

 

実は、私たちの『歯』にも神経が通っており、
「むし歯が痛む」のは、
この『神経』が関係しているのです。

 

 

 

 

◆むし歯が神経まで達すると…

 

むし歯ができた際、
ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、
むし歯菌が「歯髄(しずい)」と呼ばれる
歯の内側の神経組織を攻撃しているためです。

 

歯髄まで達するほど大きいむし歯ができてしまうと、
細菌によって神経が侵されてしまうため、
「歯髄をすべてとり除く処置」をしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

◆できれば「神経」はとりたくない…

 

神経をとると、当然ながら
痛みを感じることがなくなります。

 

そのため、
一度「歯髄をとる治療」を経験すると、
次にむし歯になったときに、小さなむし歯でも
「痛いからすぐに神経をとってほしい!」
と考えてしまう方もいらっしゃいます。

 

しかし、それは大きな間違いです!

 

なぜなら歯髄には、
「歯に栄養を運ぶ」という、
とても大切な役割があるためです。

 

歯髄をとってしまうと
本来なら運ばれるはずの栄養が失われるため、
歯は枯れ木のようにもろくなります。

 

そうなってしまえば、
欠けたり、ひび割れたりするなど、
確実に寿命が短くなってしまうのです。

 

 

 

そう、丈夫で健康な歯でいられるのは、
歯髄(神経)があるおかげなのです。

 

 

 

 

◆歯髄(神経)が無くても「むし歯にはなる」!

 

歯髄(神経)が無くなると痛みを感じなくなりますが、
「むし歯にならない」わけではありません!

 

 

逆に言えば、歯髄をとってしまうと
むし歯が進行しても、すぐ気づくことができず、
気づいた頃には、もう歯がボロボロに…
ということも珍しくないのです。

 

 

 

 

◆歯の寿命を延ばすために大切なこと

 

健康で丈夫な歯を残し、
一生豊かな食生活を送る
ためには、
やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

 

 

もちろん、どうしても我慢できないほど痛むときや、
重度のむし歯にはやむを得ず神経をとることを
ご提案させていただくこともあります。

 

しかし、
「神経をとればすべて解決!」

 

…というわけではありません。

 

 

むしろ神経をとった歯は、
むし歯の発見が遅れないように
定期検診で注意深く
チェックする必要
があります。

 

 

また、
「神経の残っている歯」がむし歯になっても、
定期検診に通っていれば早期発見ができるため、
神経をとらずに済む可能性が高まります。

 

 

 

 

お口には『むし歯』だけではなく、
『歯周病』をはじめとした
自覚のない病気が他にも潜んでいます。

 

 

定期検診は、そうした
「隠れた病気」を見つけ出す
とても重要な機会です。

 

皆さまの歯を守るため、
ぜひ習慣づけていただければ幸いです!

 

 

 

5人に1人がかかる!?エナメル質形成不全

 

こんにちは。院長の沼尾です。

秋はお月見シーズン!
9月は1年で最も美しいと言われる、
「中秋の名月」も空に昇ります。

月を眺めながらお団子をいただくというのも、
なかなか風情がありますよね。

 

さて、夜空に輝く月は美しいものですが、
歯も白く輝いていると
口もとが美しく見えませんか?

歯が白く見えるのは、
エナメル質という組織があるからです。

 

しかし、このエナメル質が
正常に形成されない事があります。

 

 

 

 

◆エナメル質の役割

 

歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
3つの層からできています。

そのうちエナメル質は
人間の体の中で最も硬い組織
です。

 

歯の一番外側にあり、
熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
敏感な象牙質に触れないように
刺激やむし歯から歯を守っています。

歯に白い輝きを生み出しているのも、
このエナメル質のおかげです。

 

 

 

 

 

◆そんなエナメル質が「もろく」なる?

 

ところが、大事なエナメル質が不完全な状態で
歯が生えてくることがあります。

 

歯の表面に
ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
むし歯でもないのに、歯の一部が
茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

 

また、重度の場合
歯の表面がデコボコしたり、
歯を覆うエナメル質が無いため、
象牙質がむき出しになったりしてしまいます。

 

 

 

 

しかも、エナメル質形成不全の症状がある歯は
見た目の変化だけでなく、
通常の歯よりもむし歯になりやすい
という特徴もあります。

 

エナメル質形成不全の発症しやすい箇所は
奥歯(第一大臼歯)と前歯です。

 

特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
むし歯になりやすい
ため十分注意が必要です。

 

 

 

 

◆子どもの5人に1人が発症!?

 

日本小児歯科学会が
7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、
地域差はあるものの
およそ5人に1人がエナメル質形成不全
という結果が出ています。

 

エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

 

 

 

しかも、乳歯の場合、
もともとエナメル質が薄く、
むし歯になりやすい
のですが、
エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまうと
あっという間に
歯の神経まで進行してしまう
ため、
より一層注意が必要になります。

 

乳幼児検診や学校の歯科検診で
エナメル質形成不全と
診断されることもあるかもしれませんが、
その場合は必ず定期的に歯科に通い
チェックをしてもらうことが重要です。

 

そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
お子さまの大切な歯を守っていきましょう。

 

 

 

日本顕微鏡歯科学会認定医を取得しました

こんにちは。院長の沼尾です。

8月に入り、ひときわ厳しい日差しが照りつけており、例年にない猛暑が続いております。
蒸し暑く、寝苦しい夜が続いておりますが、みなさまお変わりありませんでしょうか。

さて、この度日本顕微鏡歯科学会認定医を取得しました。

日本顕微鏡歯科学会第18回学術大会の認定医試験を受験し、無事に合格することができました。

以下のサイトに名前の記載がある通り、栃木県では初の認定医です。

https://kenbikyoshika.jp/ninteii.html#tochigi

顕微鏡歯科とは小さな歯の中にある、さらに小さな病気を、拡大して見ながら治療ができます。
また、暗くて見にくい口の中も、顕微鏡からの照明によって明るく照らすことができ、よく見ながら治療をすることができます。

そして治療動画を録画することができます。
イメージとしては、口の中をスマホで見るときに、照明をつけて、ピンチアウトして拡大して録画すると、細かなところが良く見えてあとで見直すこともできると思います。

つまり、顕微鏡歯科によって治療を行うことで、人の目には見えにくい部分も拡大し、治療を録画することによって今まで以上の正確に治療を行うことが可能になります。

顕微鏡歯科のメリットは

1.細かい部分まで拡大し精密な治療ができるため、治療の成功率や歯の温存率が大きく向上します。

2.肉眼では見落としがちなむし歯や病変なども、顕微鏡によって拡大することで発見することが可能です。

3.どのような病変に対してどのような治療がなされたのかを、治療中の動画で説明を受けることができるため、患者さんには非常にわかりやすいです。

以上のような質の高い治療を提供するために、今まで研鑽を積み、その技術を認められ、今回日本顕微鏡歯科学会の認定医を取得することができました。

当院にご来院いただけるみなさまには、日本顕微鏡歯科学会で学んだ知識と経験を活かし、これからもより正確で丁寧な歯科治療を提供できればと考えている次第です。

そのため、お口に関して何か少しでも不安なことがある方は、いつでも当院までご相談下さい。

「お知らせ」

2022年9月は臨時休診の予定はありません。

学校検診に行ってきました

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニックの院長 沼尾 です。

早くも夏本番のような気温の高い日が続いていますね。
みなさまお変わりありませんでしょうか。

先日、日光市立今市第二小学校へ学校健診に行ってきました
検診内容は小学校のHPでも、健診翌日に紹介されました。
https://www.nikko.ed.jp/imaichi2/blogs/blog_entries/view/26/4df65edb2d28e96e0af8ebdb0cabba48?frame_id=46

児童たちや先生方の協力により、スムーズに健診を終えることができました。
ご協力ありがとうございました。

今市第二小学校の学校医として、福田新一先生と私が嘱託されています。
小学校はクリニックに隣接しており、私の母校。
実は福田新一先生は、私が今市第二小の児童の時からの学校歯科医であり、
40年以上経過した今もなお、子供たちのお口の健康を守り続けています。
微力ながら、私もそのお手伝いをしていきたいと思います。

【お知らせ】
高い就職率を誇る宇都宮歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスが開催されています。詳細はHPに記載されています。
http://www.umth.or.jp/eiseishi/opencampus/

歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の役割とは

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック 院長の沼尾です。
7月といえば、夏野菜が旬を迎える時期ですね。

 

夏野菜のなかでも、
きゅうりは汗をかきやすい夏にぴったり。
約95%を水分が占めているので、
食べれば水分補給もできる食材です。

 

そんなきゅうりの魅力は、
ポリポリとした歯ごたえ!
この歯ごたえを感じるためには、
お口の「ある組織」が深く関わっています。

 

 

 

 

◆歯ごたえを感じているのはどこ?

 

歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?

歯ぐき?歯の神経?あごの骨?


実は…
このなかのどれでもありません。

 

歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という
歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。

 

 

 

 

 

◆0.3mmにある大切な役割

 

歯根膜の厚さは、なんと
たったの0.3mmほどしかありません。

 

とても薄い歯根膜ですが、
実は大切な役割があります。
それが「クッション」と「センサー」の役割です。

 

食べものを噛むとき、
歯にはとても強い力がかかっています。

歯根膜はその力をクッションのように
吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
かたいものをガリッと噛んでしまっても
歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!

 

 

また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、
噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった
微妙な刺激は、歯根膜が脳に伝えています。
そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じられるのです。

 

 

他にも、食品のかたさに応じて
噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。

 

きゅうりのポリポリとした食感や
天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも
歯根膜があるおかげなのです。

 

 

 

 

 

◆歯根膜は一度失うと戻らない!

 

歯根膜は歯が抜けると
一緒にとれてしまいます。

 

たとえ、入れ歯やインプラントで
抜けた歯を補ったとしても、
歯根膜が元に戻ることはありません。

 

 

つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、
ごはんを食べたときの食感も
一緒に失われてしまう
のです。

 

 

 

 

そんな歯根膜を失わないために、
まずは自分自身の歯を守る必要があります。

 

「むし歯」や「歯周病」にならないために、
定期的に歯科医院でお口のチェックと、
プロのクリーニング
を受けて
きれいなお口を維持しましょう!

 

 

 

宇都宮歯科衛生士専門学校の学生募集案内

こんにちは。

日光市の沼尾デンタルクリニックの院長 沼尾です。

6月に入り、雨が多く湿気が気になる季節になりましたが、みなさま体調にお変わり無くお過ごしでしょうか。

こちらは、宇都宮歯科衛生士専門学校の学生募集案内です。

今年の7月から9月にかけてオープンキャンパスが開催されます。

日光市から学校に通学し、卒業した人も多数います。

歯科医衛生士は歯科予防処置、歯科診療補助、歯科保健指導が主な業務で、

3年の履修で国家資格が取得できる求人倍率が高く、高い就職率を誇っています。

当院にもこの学校の卒業生が就労しており、長期間勤務しております。

患者さんとの信頼関係を築き、安心して仕事を任せております。

http://www.umth.or.jp/eiseishi/

宇都宮歯科衛生士専門学校のキャンパスガイド(学校案内)が当院にあります。

取りに来ていただければ、キャンパスガイドをお持ちいただけます。

歯科衛生士は、お口の健康づくりとお口のケアで、生涯にわたって患者様の役に立つことができる仕事です。

卒業生の皆さんは誇りをもって頑張っていただきたいと思います。

【お知らせ】

日本歯周病学会学術大会で開催された市民公開講座が2022年6月20日~7月20日までweb配信されます。

生命と命を守る歯周治療という演題です。

演者は院長の先輩である日本大学歯周病学講座の西田哲也先生です。

http://web.apollon.nta.co.jp/jsps65/

白い!はやい!目立たないCRとは?

 

こんにちは。院長の沼尾です。
雨の季節に目にする機会が多いアマガエル。
鮮やかな緑色
をイメージされる方も多いと思いますが、
実はアマガエルの体の色は、
外敵から身を守るために
周囲の環境に合わせて
黄緑や茶色、白、灰色などに変化します。

 

 

さて、アマガエルは保護色で周囲に溶け込んでいますが、
同じように、歯の治療でも治療箇所が目立たないように
白い素材を使うことがあります。

 

その代表が保険診療でも利用できる
CRという白いつめものです。

 

 

 

 

◆CRってどんな素材?

 

CRとは、
コンポジットレジン(Composite Resin)のことで、
セラミック粒子と合成樹脂を混ぜた
複合プラスチックの素材です。

 

「樹脂」と呼ばれることもあります。

 

 

白い素材のため、
見た目の違和感が少ないのが特徴です。

 

 

 

 

 

◆むし歯治療が1回で終わる!?

 

CRを使うメリットは
見た目だけではありません。

 

 

通常、つめものを使った治療では、

治療箇所の型を取り
その型を使って、つめものを製作する


という工程があるため、製作に必要な時間も
数日から1週間程度かかります。
つまり、最低でも2回は通院しなければなりません。

 

 

 

しかし、
CRの場合はこれらの治療を
1日で済ませることができます。

 

CRは粘土状の柔らかい素材のため
『型取り』の必要がなく、
「特殊な光を当てるとその場ですぐに固まる」
という性質があるからです。

 

 

 

 

この性質のおかげで
治療が短時間でできることも
CRの大きなメリットのひとつです。

 

 

 

 

◆全部CRにできないの?

 

このように、
CRは白くて目立たないだけではなく、
短時間の治療で終わるというメリットがあります。

 

 

そのため
「むし歯治療は全部CRにしたい!」
と思うかもしれません。

 

 

ところが、
CRプラスチックが使われているため、
強度が弱いという弱点があり、
大きなむし歯など、広い範囲を削った歯には
使うことができません。

 

 

 

 

◆むし歯は小さいうちに治そう

 

むし歯は小さいうちに発見できれば、
CRで治療することができます。

 

 

 

 

しかし、そういった小さなむし歯は
自覚症状がない事がほとんどです。

 

自身ではなかなか気づくことができず、
痛くなった時には
大きなむし歯になってしまっている
ことも。

 

 

 

そこで大切なのが、
定期的な歯のチェックです。

 

 

むし歯を早期発見できれば
CRを使って治療できることが多く、
時間も治療費もかけずに済みます。

 

また、削る量も最小限で済むので、
「歯の寿命」という意味でも、
早期発見・早期治療はとても重要です。
定期検診は欠かさずに受けるようにしましょう。