顕微鏡歯科とは何でしょう?

こんにちは。
日光市の沼尾デンタルクリニック です。

そろそろゴールデンウィークの時期ですね。
どのように過ごすか、
予定はお決まりでしょうか。

新生活の疲れが溜まりがちなこの時期ですが、
五月病にならないよう、
上手にストレスを発散していきましょう。

さて、先日通院中の患者さんから
「顕微鏡歯科とは何でしょうか?」
というご質問をいただきました。

「小さな歯を歯科用顕微鏡という装置で、
拡大して治療を行うことです」
とお答えすると、
「精密歯科治療のことですね」と
逆に専門用語が返ってきました。

わかりやすくお伝えしていたつもりでしたが、
「歯科用顕微鏡」
耳慣れない言葉だったようです。

本日は当院で行っている、顕微鏡歯科について、
お話をさせて頂きます。

顕微鏡歯科とは、
肉眼で確認することが難しい細かなところまで、
拡大をして直接見ながら精密な治療を行うことです。

歯科用顕微鏡を使用することにより、
肉眼のおよそ30倍で見えるため、
歯の破折・亀裂・歯石の取り残し等が
はっきりと分かるようになります。

そのため、より精度の高い治療を提供できます。

なお、当院の院長は栃木県で唯一
日本顕微鏡歯科学会認定医でもあります。

現在も定期的に各学術大会、勉強会に参加し、
研鑽を重ねております。

歯科用顕微鏡による精密治療につきましては、
患者さんの状態に合わせ、
必要に応じて提供しております。

他にも、疑問をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
些細なことでもお気兼ねなくご質問ください。

【医院からのお知らせ】
2024年5月の矯正外来日は5月12日(日)です。
日本顕微鏡歯科学会に参加するため
5月31日(金)6月1日(土)は臨時休診となります。
5月30日(木)は診療いたします。

巷で噂される歯の話のウソ・ホント

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック です。

 

春の訪れを感じ、
新たな始まりに心おどる季節となりました。

 

さて、4月1日は皆さんもご存じの
エイプリルフールです。
この日だけは
「罪のないウソならついてもいい」
ということで、
周囲を楽しませるユニークなウソに
考えをめぐらす方もいらっしゃるでしょう。

 

歯に関する話題や噂のなかには
ウソとは言えないまでも、誤解を招くものや、
不正確な情報が広まっているものが存在します。

 

そこで今回は、
世間で広く信じられている歯の話題を、
医学的な観点から検証していきたいと思います。

 

 

 

 

◆「甘いもの」を食べなければ
 むし歯にならない?

 

大人が小さな子どもに
「甘いものばかり食べていたらむし歯になるよ!」
注意するシーンは
昔からよく見られる日常の一コマです。

 

このような過去の経験から
「甘いもの=砂糖の入った食品を食べなければ
むし歯にはならない」と考える方も
少なくありません。

 

しかし、むし歯の原因になる糖は
ご飯やパン、うどん、果物など、
身の回りにある多くの食品に含まれています。

 

そして、そのどれもが
むし歯を起こす原因となりうるのです。

 

 

 

また、むし歯予防においては
糖分を摂りすぎないことも大切ですが、
それ以上に食後の歯みがきを
習慣づけることが効果的です。

 

 

 

 

◆乳歯は抜けるから
 むし歯になっても問題ない?

 

乳歯は12歳ごろまでに自然に抜け落ち、
永久歯に置き換わることから
「むし歯になっても大丈夫」と
思っている方も少なくないようです。

 

しかし、乳歯のむし歯は子どもの健康や
発育に悪影響を及ぼすため注意が必要です。


 

 

たとえば、乳歯がむし歯になって
食べものがうまく噛めないと、栄養が偏ったり、
あごの骨の正常な発達を妨げたりする恐れがあります。

 

さらに、乳歯は永久歯が正しい位置に生えるための
重要な目印であるため、
むし歯によってその形が変わると
永久歯の歯並びが悪くなることもあります。

 

子どもの健やかな発育のためにも、
幼い時期からむし歯予防に努めることは
非常に重要です。

 

 

 

 

◆歯みがきは強く磨くほど
 歯がキレイになる?

 

お口の中がネバついたとき、汚れを落とそうとして
ゴシゴシと強めに歯を磨いてしまったこと
ありませんか?
確かに、力強く磨いた後はネバつきも取れて、
一時的な爽快感を得られるかもしれません。

 

しかし、このように
力を入れた歯みがきを長く続けると、
歯の表面が削れたり、
歯ぐきが痩せて歯が長く見えたりするなど、
さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。

 

さらに、強く磨くと歯ブラシの毛先が
すぐに広がりやすく、
結果的に汚れの除去効率が落ちてしまうため
こちらも注意が必要です。

 

歯みがきの適切な力加減は150g~200g程度です。
強く力を入れるよりも、
軽い力で小刻みにブラシを動かすほうが
細かいすき間汚れまで
効果的に落とすことができます。

 

まずは歯医者さんで、
自分にあったブラッシング法を指導してもらいましょう。

 

 

 

 

◆定期的に通院して
 正しい情報をチェックしよう!

 

世間でまことしやかに語られる
歯科の情報のなかには不正確なものも多く、
昔は正しいと言われていた情報が
現在では否定されていることも
少なくありません。


 

 

 

そして、そのような誤った情報は
口内環境の悪化を招くリスクもあります。

 

お口の健康を守るためにも、
定期検診などで正しい情報を入手して、
適切な対処法を実践していきましょう!

 

 

 

デジタル歯科時代

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック です。
最近、近所で引っ越し業者のトラックを
よく見かけるようになりました。
新生活の準備に、
慌ただしくも胸躍らせている様子を見ると、
私たちもエネルギーをもらえるような気がしますね。

忙しい日々でも、しっかりとお口のケアもして、
ぜひ気持ちのよい新生活を
迎えていただきたいと思います。

さて、先日ある研修会に参加してきました。

テーマは『デジタル歯科時代の医院設計』です。

最近は生活の様々な場面で
テクノロジーの進歩による
デジタル化の流れを実感しますよね。

今回の研修では、そんなデジタル化が進んでいる今、
歯科医療はどのように進化・変化をしていくのか
というディスカッションが行われました。

歯科医師だけでなく
歯科技工士、デザイナー、AIソフト開発者が演者となり
それぞれの立場から
歯科医療が変化していく方向性について
活発に意見交換をしながら話し合われました。

すでにスキャナーで型を採り、
cadcamで加工して
歯を作成する技術
が普及していますが、
今後はそこにAIが加わることにより、
さらに大きく変化する可能性
なども発表されました。

目まぐるしい進化の中では
新しいと思っていたものが、
あっという間に古いものになってしまいます。

これからも医療の進化についていけるよう
常に最新の情報を捉えていきたいと思います。

【医院からのお知らせ】
2024年4月の矯正外来日は4月7日です。

「マスクを外した時も」口元で変わる見た目の印象

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック です。

 

3月は新生活への準備が始まる時期。
新しい出会いや挑戦に胸を躍らせる一方で、
初対面の人たちとの交流に
不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

そんな皆さんに、
新生活の準備としておすすめしたいのが
「お口のメインテナンス」です。

 

今回は口元が相手に与える印象と、
その改善方法についてご紹介していきます。

 

 

 

 

◆「笑顔」と「白い歯」で
 第一印象をアップ!

 

「他人がマスクを外したとき、
外す前と印象のギャップを感じた」
このようなシーンは、コロナ禍において
多くの方が経験されたことでしょう。
このことは、口元の印象が
いかに大きな影響を与えるかを物語っています。

 

では、口元のどこで人の印象が変わるのでしょうか。
これについては、次のような興味深いデータがあります。

 

大手生活用品メーカー「ライオン」が
実施したアンケートによると、
対象となった女性400人のうち、
約9割が第一印象の良い人を
「笑顔の素敵な人」と回答しています。

 

さらに、「歯の白さが人に与える印象」に関する調査では、
同一人物でも歯が白いほうがより親しみやすく、
清潔な印象を与えることが明らかとなりました。

同調査ではさらに、
白い歯が「若々しい」「肌がきれい」といった
イメージアップにつながることも示されています。

 

これらのデータからも、
口元が人の第一印象に大きな影響を与えること、
さらに自信に満ちた笑顔や白い歯が
好印象を与えることがわかります。

 

 

 

 

 

◆まだ間に合う?
 歯科でできるお口のメインテナンス

 

とはいえ、
「これから歯科に通って、
どの程度改善できるのだろう」
疑問を持たれる方も
いらっしゃるかと思います。

 

実際には効果に個人差はあるものの、
歯科のケアを受けることで
さまざまな改善が期待できます。

 

たとえば、歯の黄ばみや汚れが気になる場合は、
歯科のクリーニングで
プラークや歯石、着色汚れなどを取り除いて、
歯がもつ本来の白さとツヤを
取り戻すことが可能です。

 

また、むし歯による歯の変色も、
歯科治療によって改善することができます。

 

 

 

これに加えて、
意外と見落とされがちな
「歯ぐき」のケアも重要です。

本来の健康的な歯ぐきは
ピンク色をしています。

白い歯を引き立て、
華やかな印象を与えてくれますが、
歯周病になると赤く腫れてしまい、
見た目の印象も変わってしまいます。

 

健康的なお口を維持するためにも、
こうした「見た目の異変」に気づいた際には
早めの受診をおすすめします。

 

 

 

 

◆お口のメインテナンスで
 新たな出会いに笑顔と自信を

 

マスクを外す機会が増えるなか、
自分の口元に自信がなく、
新たな出会いに不安を感じている方も
少なくありません。

 

当院では、
そういった皆さんのために
一人ひとりの
お口の状態に合わせて
さまざまなサポートを行っています。

 

 

 

「口元の印象を改善したい!」
などお悩みの方は、
いつでもお気兼ねなくご相談ください。

 

春の新しい門出を前に、
自信の持てる口元・笑顔を
私たちと一緒に目指していきましょう。

 

 

 

新しい根管測定器

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック です。
もうすぐ3月、卒業のシーズンですね。

写真撮影の機会も多いこの季節、
きれいな歯を見せて笑えるよう、
定期検診を受けて、
お口の状態を万全にしておきましょう!

さて先日、当院では新しい
「根管測定器」 を購入しました。

今まで使っていたものが古くなってきたため、
万一故障してしまっては根管治療が
できなくなってしまうので、
「故障する前に新しい機械を購入しておこう」
と思い至ったのが経緯です。

ちなみに「根管治療 」とは、
歯の奥深くを通っている「歯の神経」こと
「歯髄(しずい)」に炎症などの問題が
起きたときに行う治療です。

虫歯が酷くなってズキズキと
痛むようになった時、歯医者で
「神経を抜きましょう」
言われたことがある方も多いと思いますが、
そのような治療行為が該当します。

根管治療 では歯根の奥深くまで
細い器具を挿入し、
炎症を起こした神経や細菌などを
取り除く必要があります。

顕微鏡を使うほど精密な行為 なので、
歯の根の長さを正確に測ることのできる
この「根管測定器」が必要不可欠 なのです。

正確に歯根の長さを測ることで、
根の中の奥に潜むばい菌まで、
すっきりときれいに掃除することができます。

「神経を抜く」「根管治療」などと聞くと、
恐怖感を感じる方も
いらっしゃるかもしれません。

しかし当院では極力痛みに配慮し、
患者様のご希望をしっかりとヒアリングしたうえで
治療をさせていただきますのでご安心ください。

虫歯や歯の痛みでお困りの方は、
お気軽にご来院・ご相談くだされば幸いです。

【医院からのお知らせ】 
2024年3月の矯正外来日は
3月10日(日)となります。
矯正専門医による治療を行っております。

無症状でも油断禁物!? レントゲンで発見される隠れた病気

 

こんにちは。日光市の沼尾デンタルクリニック です。

 

2月16日は日本で初めて
天気図が作成された「天気図記念日」だそうです。

天気や気圧、風速などを
地図上に描いたものが天気図。
これによって初めて天候の流れを可視化できるように
なったといわれています。

 

ちなみに歯科診療における
可視化(見える化)といえば
「レントゲン検査」を欠かすことはできません。

 

歯科の病気の中には自覚症状がほとんどなく、
レントゲン検査で偶然発見される病気が
いくつか存在しています。

 

今回は、そうした病気の中から
代表的なものを3つ、ご紹介していきましょう。

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状1
 歯根吸収

 

歯根吸収
主に歯のケガや矯正治療が原因で、
歯の根っこ(歯根)が少しずつ
溶けて短くなる現象です。

 

しかも、一度溶けてしまった歯根は元に戻らず、
短くなりすぎると歯がグラグラしたり、
抜け落ちたりすることがあります。

 

初期の段階では症状がないため、
レントゲンを撮らなければ
なかなか発見に至りません。

 

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状2
 顎骨嚢胞(がっこつのうほう)

 

嚢胞(のうほう)とは
体の中に作られる袋状の病変で、
中でも「あごの骨」の中にできたものが
顎骨嚢胞(がっこつのうほう)です。

 

 

 

最初のうちは
痛みや腫れといった自覚症状がなく、
知らないまま放置されてしまうことも
珍しくありません。

 

放置された嚢胞は次第に大きくなり、
歯の位置がズレたり、
顔の形が変わったりする原因になります。

 

 

レントゲンでは、こうした
自覚症状の乏しいお口の異常にも、
いち早く気づくことができます。

 

 

 

 

◆レントゲンで見つかる病気や症状3
 歯の位置や生え方などの異常

 

本来あるべき位置や向きに
歯が生えていない、あるいは
「歯の数が足りない」「多い」といった異常も、
レントゲンで偶然発見されることがあります。

 

 

中でも代表的なのが、
横向き・斜め向きに生えている「親知らず」です。

 

 

 

このような親知らずを放置すると、
歯ぐきの腫れ
痛みを繰り返すことも少なくありません。

 

また、「歯の数の異常」なども
レントゲンを撮らないと
なかなか気づくことができません。

 

放置すると、
大人になっても永久歯が生えてこなかったり、
「歯並び」や「かみ合わせ」が
悪くなったりすることがあります。

 

 

 

 

◆レントゲン検査で
 むし歯・歯周病以外の病気もチェック!

 

歯科のレントゲン検査には
むし歯や歯周病の有無、
進行状況を知るだけではなく、
自覚症状のないお口の異常を
早期に発見できる
メリットがあります。

 

病気に早く気づくことで
将来的なリスクに対応できるほか、
病状が悪化する前に
適切な治療を受けることが可能です。

 

 

このようにレントゲンは
お口の状態を正確に調べる手段として
非常に効果的です。

 

また、患者の皆さまもご自身の状態を
より深く理解することができます。

 

皆さまに安心して治療を受けていただけるよう
スタッフ一同取り組んでまいりますので、
ご不安なことがあれば
いつでもお気兼ねなくお声がけください。