胃腸が悪いわけでないのに口臭がします

Question 胃腸が悪いわけでないのに口臭がします。やはり、口のなかが原因なのでしょうか?

Answer その可能性が高いと思いますが、他の原因も考えられます。

 口臭は「口から吐き出されるくさい息」のことです。したがってその原因としては、第一に息が通過する場所に何か問題があることが考えられます。

 息が通過する部分は呼吸器系とよばれ、口腔、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支と肺からになっています。呼吸器官のどこかに臭いの源があると、そこを呼気・吸気(吐いたり吸ったりする息のこと)が通過する際に、その中に臭いが溶け込んでしまい、その結果、くさい息が口から吐き出されます。

 口臭の原因は、ほとんどが呼吸器官に由来しています。なかでも、口腔内の病気、とくに歯周病はもっとも主要な口臭源となります。

 呼吸器系以外の原因としては、内科的・全身的な問題、精神的な問題があげられます。食道の病気や胃炎・胃がんといった胃の病気によっても口臭が引き起こされることがあるのです。

 精神的な問題というのは、自分には口臭があると思い込んでしまうケースです。実際には口臭はありません。

 このように、口臭の原因はさまざまですので、まずその源を見つけ出すことが大切です。

 ご質問のように、胃腸が悪くないのであればそれ以外の場所、とくに口腔に原因があることが考えられます。

 しかし、断定はできません。まずは可能性の高いところからということで、歯科医院でお口のなかの状態を診てもらいましょう。もし、口腔内に問題がなかったら、先ほど述べた点についても考える必要があるかもしれません。もちろん、歯周病や虫歯が見つかったら、しっかりと治しましょう。