歯周病の再生療法

歯周病とは専門用語では歯周炎と呼ばれ、昔は一般的には歯槽膿漏などと呼ばれていた病気のことです。

歯周病は成人の80%以上の人にあるとも言われており、むし歯と並んでとても罹患率の高い病気です。80%以上といえば10人いれば8,9人は歯周病ということです。

とくに40歳以降では歯を失う原因はむし歯よりも歯周病のほうが多いといわれています。しかしながら、若い方にも歯周炎は発症します。若年性歯周炎といわれる病気もあり、その歯周炎は10代から発症します。

そのような歯周病とはどんな病気なのでしょうか?

歯周病は歯そのものを冒すことはありませんが、その歯を支えている歯肉や顎の骨を痩せさせたり溶かしてしまう病気です。その結果、むし歯のない健康な歯でもグラグラとなって抜けてしまう恐ろしい病気です。

歯周病の原因は口の中で歯周病菌が増殖していき、歯肉を痩せさせ骨を溶かしてしまいます。

歯周病を治すためにはその原因となっていた歯周病菌を減少させて、再び増殖しないよう警戒監視していくことが大切になります。

それでも一度溶けてしまった骨は元通りにはならないため、少しでも溶けてしまった骨を復活させるために治療法の1つに歯周病の再生療法があります。

先日、その歯周病の再生療法についてレクチャーを受けてきました。講師はスウェーデンデンタルセンターの弘岡先生です。

2日間の講習会の最後にCertificateをいただきました。

スウェーデンデンタルセンター弘岡秀明先生よりCertificateをいただきました。 

全ての歯周病に適応できるとは限りませんが、条件がそろえばとても有効な治療法です。

共同通信社にも弘岡先生の再生療法の記事が取り上げてありますのでご参照ください。

3時間の講義と実技の研修会を院内で行いました

平成21年9月に行った研修会の第2回目を11月に開催しました。

前回の研修会の内容はこちら

前回の研修会では患者さんのお口の中の写真を撮影する手技をスタッフ全員で学びました。

今回の研修会では前回の研修会のときに来ていただいた井上さんから、口の中を撮影した写真をどのように患者さんへ分かりやすく説明をするかなどの内容をスライドを使って講義を行っていただきました。約3時間の講義の内容はとても充実したものでした。

自分の口の中がどのようになっているかは直接自分の目ではなかなか見にくいところであります。その口の中をデジタル一眼レフカメラで撮影してパソコン上で拡大してみると非常に細かなところまで実際に自分の目で良く見ることができます。

むし歯のない綺麗な歯であったり、虫歯におかされて穴があいている歯であったり、健康な歯肉であったり、赤く腫れている歯肉であったり・・・・・・・

口の中の写真を撮影することによって、ありのままの口の中の状態が自分の目で確認することができます。

むし歯があったり、歯肉が腫れていたりなどの状態はみなさん自分の口の中にはあってほしくないと思いますが、もしそのような状態があれば早期に処置をしたほうが進行することなく快適なお口の中を維持することができることでしょう。

日本ヘルスケア歯科研究会の発表を直前に控えた井上さんに時間を割いて講義をお願いしました。

口の中の写真の講義はスタッフ全員で聴講し3時間にも及びました。

数名ではありますが患者さんの口の中の写真撮影をして説明をさせてもらっています。

できるだけ分かりやすい医療を提供しようとスタッフ全員で考えていますので、お口の中の写真を取らさせていただくときはご協力のほどよろしくお願いいたします。

歯のホワイトニングの最初の目的はアンチエイジングだった

歯を白くするホワイトニングはアメリカを中心にはじまってきた治療方法ですが最初にはじめられた目的としては高齢の方のアンチエイジングのために導入されたそうです。先日参加したセミナーで講師が言っていましたが、私もこのことははじめて知りました。

歯が変色する原因となる着色物は時間の経過とともにどんどんと歯の中に蓄積されてきます。そのため年齢が上がるにつれて白い歯の色が黄色やグレーや黒くなどに変色していくように見えます。しかし、ホワイトニングをすることによってそれらの蓄積された歯の着色物は分解除去されて以前より白い色へと変化させることができます。

歯の中に蓄積された着色物は若い人に比べ年配の方のほうが大量に存在します。その大量なホワイトニングで一気に半分近く分解するために急激に白くなったように感じます。歯が白くなれば見た目の印象が確実に若く見えるためにアンチエイジングとして有効ではないかと考えられホワイトニングははじめられました。実際に当院では60代の男性にホワイトニングを行ったところ、相手への印象が非常によくなったと大変喜んでいただいております。

ビジネスシーンでは髭の手入れ、鼻毛の処理、靴の手入れなど初めて逢った人物にそのような細かいディテールをチェックし相手を選ぶことがあると聞きます。その1つのパーツとして口元の美しさ・清潔度があるとかなり好印象になるといわれています。

ホワイトニングを行うことには年齢・性別に全く関係ないということです。ただし10台以下はホワイトニングの適応外となります。ホワイトニングが盛んなアメリカでも10代以下にはホワイトニングは行わず歯のクリーニングなどではの清潔に保っています。

「もう私は歳もとってるし・・・・」などとあきらめることはありません。あなたもホワイトニングを行って若返りをはかってみてはいかがですか?

自分の歯や差し歯の色が変色してお悩みの方は必見!!

1本だけ差し歯があります。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?

Question

これは当院で治療を行った男性の口元の写真です。
普段はここまで近づいた状態で他人の口元を見ることはないと思いますが、これだけ近寄った状態でよく歯を見てください。
差し歯をいれなければならない状態に1本だけの歯がなっていたために、歯根の治療を行った後にレジンという白いプラスチックで土台を作り、その土台の型を取ってセラミック製の白い歯を作成して入れました。
差し歯を入れた歯以外はすべて自分の健康な歯なので、それらの綺麗な自分の歯の色に合わせてオールセラミックという材質で金属を一切使わずに差し歯を作りました。
あなたはどれが差し歯なのか分かりますか?
【その答えはこのページの下のほうに記載してあります】
1本だけ差し歯があります。拡大写真です。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?
この上の写真はもう少し拡大した写真です。
(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

Answer

答えはこちらの下の写真をご覧ください。
これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。
上の真ん中の前歯の右側が小さく短くなっているのが分かると思います。
この一回り小さな土台の上を被せるようにして、セラミックで作った差し歯を入れました。
上の真ん中の前歯の右側にセラミックで作った差し歯を入れました。これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。

この治療に対する沼尾デンタルクリニックのこだわり

このように大きく歯を削る治療はできることなら避けたいところですが、むし歯などによって自分の歯の一部分がなくなってしまった場合はこのような差し歯を作って自分の歯と同じような色を再現して差し歯を作成することができます。
特にこれはオールセラミックという材質を用いているため、その材料の特長をいかして健康な歯に近い色や質感までも再現することが可能です。
また、セラミック製のメリットとしては顕微鏡で見てもその表面が非常につるつりとしているために汚れが付きにくく、歯ブラシ等のお手入れも比較的簡単なところにあります。
さらにセラミックだと何年たってもほとんど変色することがないため、お手入れをしている限りはいつまでも黄ばむことがなく綺麗な歯を維持することができます。
オールセラミックだと金属を一切使用しないので、金属アレルギーがある方や金属アレルギーの傾向がある方でも安心して口の中に装着することができます。この写真の方の場合はレジンというプラスチックを使用して土台を立ち上げているので、歯を作っていくすべての工程の中で一切金属を使用していません。
セラミックの歯の治療の場合には当院では拡大鏡(ルーペ)というものを使用して倍率を4.5倍までアップした状態で治療を行っています。それによって土台を削るときの精密な治療が可能となります。さらに、現存する歯型を取る材料の中で最も精度が高いといわれているシリコン製のものを使用して歯型を取るので、土台の精度を高めたままセラミックの歯を作っています。製作過程の中で精度が常に高い状態を維持することによって出来上がったセラミックの歯はぴったりとしたものが出来上がります。この方の場合は完成したセラミックの歯は全く調整することなくぴったりと口の中に納まりました。
拡大鏡(ルーペ)を使用することによって小さな歯を大きく見せて精密な治療を行っています。
完成した歯は接着剤で最終固定をしますが、セラミック製の歯の内面と土台のほうをそれぞれ特殊な表面処理を行って接着力を増強させてから接着力の高い接着剤で最終固定を行っています。そのため「差し歯が取れる」といった緊急事態の危険性を最小限に抑えることができます。
このようにセラミックの差し歯の治療に対しては、可能な限り審美性耐久性の高い材質を使い、可能な限り手間をかけ、可能な限り精密さを追求し、可能な限り最良の材料を使用する事はこだわっていきたいと考えています。

お問い合わせはこちらをクリック

直接お電話でも承ります。 TEL 0288-22-3030
お問い合わせやお電話の時には「セラミックの歯を希望」または「セラミックの歯の説明を聞きたい」とお伝えください。
差し歯の製作工程が気になる方はこちらを参照してみてください → 前歯の差し歯ができるまで

インフルエンザ予防対策を強化しました。

当クリニックでは9月にもここで紹介いたしましたが、インフルエンザの流行の予防対策を院内でも行っています。

院内でも手洗いやうがいができるよう用意してあります。入り口には速乾性アルコール消毒剤を準備してあります。待合室や委員内には空気清浄器を用意してありました。

手洗いやうがいができるよう準備してあります。 速乾性アルコール消毒剤です。

さらに対策としてスタッフ全員、季節性のインフルエンザワクチンの接種を済ませました。残念ながら歯科医療従事者はインフルエンザ治療を直接行わないために、新型インフルエンザのワクチン接種の優先はありません。妊婦さんや基礎疾患を有する方、小児(1歳~小学3年生)、小児(1歳未満)を持つ保護者、10代の若年層(小学4年生~高校生)、高齢者(65歳以上)などインフルエンザに罹患すると危険度の高い方々が優先となっていますので早めの予防接種を受けていただければと思います。ここでいう基礎疾患を有するという基礎疾患とは、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患、神経疾患、神経筋疾患、血液疾患、糖尿病、疾患や治療に伴う免疫抑制状態、小児科領域の慢性疾患をいいます。

新型インフルエンザウイルスワクチンは残念ながらまだ接種できませんが、普段はたくさんの方々の口の近くで仕事をしているためにまずはスタッフの予防のために季節性のワクチンはスタッフ全員に接種いたしました。

また、新しい空気清浄器も導入いたしました。シャープ社製の業務用プラズマクラスターイオン発生機です。カビ菌やウイルスの除去分解をするプラズマクラスターイオンを高濃度に発生するようです。さまざまな会社などで採用されていることも考慮して導入することとしました。

業務用高濃度プラズマクラスター発生機です。 浮遊するウイルス・カビ菌・臭いなどを分解除去するそうです。

第15回日本そば博覧会2009日光そばまつりに出店します!!

2009年10月31日~11月3日まで栃木県日光市で開催される 「第15回日本そば博覧会2009日光そばまつり」 にブースの出店をします。

歯科医院としてではなくWeb日光という所属団体での出店です。

グルメミートワールド提供のスペイン産イベリコ豚の生ソーセージの3種類を日光の地酒「原酒柏盛」で酒蒸しにしてからフライパンでいためたものを販売いたします。

先日、メンバーで夜遅くまで準備をしていたときの写真を掲載します。

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POPの作成は【デザイン工房DD-DUCK】

写真撮影は栃木県日光市足尾のに精通しているオノザキフォト

イベリコ豚生ソーセージの調理器具などの提供はキッチン用品の柳屋日光甚五郎煎餅石田屋と鬼怒川温泉の湯けむりまごころの宿一心館

ブース内の作成は竹澤工務店

備品の準備や当日の手伝いにクリーニングブランド日光石臼挽きそば古代村日光あげゆばまんじゅうのさかえや 、 日光で着物着付けうたかた

そして私を含めた総勢13名で準備を行っています。

歯周病治療の勉強会に行ってきました

現在、東京で開催されている歯周病治療の年間コースに出席してきました。

講師は歯周病治療の先進国であるスウェーデンへ5年間の留学のある先生です。

第4回目にあたり、今回も2日間にわたり朝から夕方までレクチャーを受けてきました。

今回のテーマはより重症化した歯周病になった歯を何とか残して使える方法を学んできました。

今までもその治療方法は知ってはいましたが、より詳しい内容や今までの治療例をたくさん閲覧し、またそれらを裏付ける論文もたくさん紹介してもらいました。

しかし、これらの治療法をもちいても限界があることも事実としてあります。

今回のレクチャーで得たことを患者さんへ還元して1本でも多くの歯周病の歯を抜歯しないで残していくようにしていければと思います。

やっぱり自分の歯で咬めることが一番ですよね。

神経を取った後に変色した前歯を白くホワイトニングする

大きくなったむし歯などの原因によって歯の神経をとることはよくあります。

一般的に歯は神経を取ると黄色や灰色に変色していきます。

神経を取ったあとに差し歯や銀歯にしてしまうと自分の歯が変色したことは分かりませんが、前歯の場合、差し歯にしないで自分の歯のまま使っている場合は変色していくことがあり、それが気になって悩んでいる方もたくさんいるのではないでしょうか?

そんなときに歯を全部削って白い差し歯にしてしまえば白い歯にすることはできます。

しかし自分の健康な歯の部分を削ってしまうことに抵抗ある方がほとんどではないかと思います。

・・・・・白い歯に戻りたい、でも自分の歯はできるだけ削りたくない・・・・・

そんな方にオススメなホワイトニングの方法があるのでここで紹介します。

「ウォーキングブリーチ」というホワイトニングの方法です。

 

数年前にむし歯が原因で前歯の神経を取った歯がだんだんと黄色く変色してきました。

写真だと向かって右側の前歯が左側に比べて黄色くなっていることが分かると思います。

神経を取った後の変色した歯を白くするホワイトニング法ウォーキングブリーチ法の術前

黄色く変色した歯をホワイトニング剤を使ってホワイトニングを行ったところ1週間で下のような白い歯にすることができました。

神経を取った後の変色した歯を白くするホワイトニング法ウォーキングブリーチ法の術後

向かって右側の歯と色を比較していただければ一目瞭然だと思います。右側の歯は全く何もしていないため術前と術後には変化はありません。ホワイトニング前には左の歯のほうが確実に黄色が強かったものがホワイトニング後には左右ほぼ同じ白さになっています。

 

治療方法は非常に簡単です

神経を取る時に前歯の後ろ側に穴をあけて取ります。

治療後はその穴は白いプラスチックで埋めてあるのですが、その穴に詰まっているプラスチックを削り取り、その穴の中にホワイトニング剤を入れてふたをします。

そして1週間たつと写真のように白い歯にホワイトニングされます。たったこれだけです。

神経を取った前歯の色が悪く、悩んでいる方にはオススメしたい治療方法です。

 

このホワイトニング法のウォーキングブリーチの料金は1歯1回につき5000円(税別)です。

 

お問い合わせはこちらをクリック

直接お電話でも承ります。 TEL 0288-22-3030
お電話の場合「ホワイトニングを希望」または「ホワイトニングの説明を聞きたい」とお伝えください。

(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

インフルエンザ予防対策

もうすぐ10月になりすごしやすい気候となってきています。
これからの季節はインフルエンザの流行が懸念されるところですが、【日光の歯科 沼尾デンタルクリニック】では来院された患者さんの間でインフルエンザに感染しないように対策をこうじています。
スタッフは基本的にマスクをして診療に従事しております。
少しでも患者さんの心配事を排除して、気持ちよくしか治療を受けていただければと思います。
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患者さん用の洗面スペースには手洗い用の液状石鹸とうがいができるよううがい薬と紙コップを置いてあります。インフルエンザ対策としてはうがいと手洗いは簡単にできる基本的な予防方法です。
また、歯磨き用のペースト(歯磨き粉)も常設してあります。歯科医院専用のもので大人用と子供用がありますのでお試しでお使いになってみてはいかがですか?
特に、子供用のほうはフッ素はもちろんキシリトールも配合されており、むし歯にならない甘さが子どもたちには好評です。オレンジ・アップル・ストロベリー味の3種類あります。
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待合室と診療室には空気清浄機をおいてあります。待合室や診療室では多数の人が出入りします。これから寒くなってきますと室内の常時換気が難しくなってくるため少しでも浮遊しているウイルスや細菌などを除去して感染予防をしています。
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速乾性すりこみ式手指消毒剤です。強い殺菌作用がありインフルエンザウイルスには有効とされています。使用方法は手を洗った後ポンプを一押しして手掌に取り、それが乾燥するまでこすり合わせます。

日光市の休日急患歯科診療の当番です

シルバーウイーク最終日の平成21年9月23日は午前10時から午後4時まで沼尾デンタルクリニックが休日当番医となっています。

・急に歯が痛くなってきた。

・歯肉や頬が腫れてきた。

・銀歯や差し歯が取れてしまった。

・転んで歯が折れてしまった。

・コンタクトスポーツのプレー中にぶつかり歯がずれてしまった。

・観光に来ていたら治療中の歯が痛くなった。

いままで行ってきた休日当番の時にはこのような患者さんが小さなお子様からご高齢の方まで沼尾デンタルクリニックに来院しました。

まずは電話でお問い合わせください。 0288223030