小学生中学生高校生のスポーツマウスガードについて(動画あり)

スポーツマウスガード
この写真のマウスガードは小学生中学生高校生などに使用してもらうように、沼尾デンタルクリニックで実際に作られたマウスガードの写真です。
このマウスガードはすべて選手の口の中に入り、スポーツ負傷事故から口や歯を守ってくれています。

コンタクトスポーツを中心にマウスガードの義務化をしているスポーツが増えてきています。
マウスガードの完全義務化をしているスポーツはボクシング・アイスホッケー・アメリカンフットボール・ラグビーの中学高校世代などのスポーツです。バスケットボールや硬式野球などはマウスガードの使用を推奨しています。そのほかにもサッカー、ラクロス、テコンドー、格闘技などでも使用されています。

スポーツをしていて歯・口・顎を負傷して、実際に来院される患者さんも時々います。負傷したスポーツの詳細はアイスホッケー、バスケットボール・フィールドホッケーなどのプレー中に負傷した方がいました。
その負傷の種類は、「歯が折れる」、「歯がグラグラする」、「歯が抜け落ちる」、「歯が陥没している」、「歯肉が切れる」、「歯肉から血が出ている」、「唇を切った」、「口の中を切った」、「歯を支える骨が折れている」、「顎の骨が折れている」、などがあります。

ある統計では学校管理下においての部活動などでも、年間7万件以上の歯・口・顎の負傷事故が起きているそうです。スポーツには怪我が付き物ですが、やはり安全対策をして守れるものは守ったほうが多くのメリットがあります。歯は折れてしまうと骨のように自然にはくっつきませんので、折れた歯は歯科用の接着剤で付けるかプラスチックなどの代用品で歯を作るか、もしくは抜歯となってしまいます。

歯並びも歯・口・顎の負傷事故に関係があります。例えば出っ歯の人はその出ている歯ところを負傷する可能性が高くなります。また、乱杭歯(前後にデコボコしている歯並びの状態)などでは口腔粘膜や舌を負傷する可能性が高くなります。そのため学年が上がる前に早期に矯正治療を開始して歯並びを良くしておく事も予防のひとつになります。

マウスガードはやシリコン状の弾性のある素材で作られています。作成されたマウスガードと作るための歯形の模型の動画をアップします。

マウスガード使用にはいくつか注意事項がありますので列記しておきます。
・初めて使用するときはまず練習で使用してマウスガードに慣れるようにしておく。
・マウスガードをむやみにガムのように咬んでつぶしてしまわないこと。
・使用後は水でよく洗う。お湯は厳禁。歯ブラシや義歯用ブラシを使って磨いてあげることも清潔に使うためには良い。
・マウスガードの保管は保管用ケースにしまっておき、乾燥状態にしておき、高温にならないよう室温で保管しておく。
・定期的にマウスガードのチェックと歯や顎のチェックをする。成長期のお子さんは数ヶ月で顎が大きくなってしまいマウスガードが合わなくなることがしばしばあります。

このようなことに注意しながらマウスガードで歯・口・顎の負傷事故を予防して、楽しく最高のパフォーマンスができるようお手伝いしていきます。