日光市の休日急患歯科診療の当番です

シルバーウイーク最終日の平成21年9月23日は午前10時から午後4時まで沼尾デンタルクリニックが休日当番医となっています。

・急に歯が痛くなってきた。

・歯肉や頬が腫れてきた。

・銀歯や差し歯が取れてしまった。

・転んで歯が折れてしまった。

・コンタクトスポーツのプレー中にぶつかり歯がずれてしまった。

・観光に来ていたら治療中の歯が痛くなった。

いままで行ってきた休日当番の時にはこのような患者さんが小さなお子様からご高齢の方まで沼尾デンタルクリニックに来院しました。

まずは電話でお問い合わせください。 0288223030

口の中の写真をとる講習会を院内で開催しました

午後の診療時間を休診にさせていただき、口の中の写真撮影の実習を講師をお招きして開催しました。

日本ヘルスケア歯科研究会のセミナーで紹介していただいた歯科衛生士の井上さんを講師に招いて、口の中の写真撮影の実習講習会を開催しました。

井上さんはフリーランスという歯科衛生士さんでいろいろな歯科医院などに出向き予防歯科の処置を行ったり、このような出張セミナーを行ったりと多忙かつ経験豊富な歯科衛生士さんです。

今回は当院スタッフ全員参加のもと、井上さんから口の中の写真をとることの重要性のレクチャーを受け、写真撮影の実習を行いました。

講師を招いて院内で口の中の写真撮影の実習を行いました

(まずは基本的なことを井上さんから全員でレクチャーを受けました)

マンツーマンで指導開始です

(マンツーマンで撮影のコツを伝授していただきました)

DSCF1913

(撮影も慣れてきたせいか、緊張の取れてきて笑顔もこぼれてきました)

今まで当院でも口の中の写真撮影は行っていましたが、今回はより綺麗で見やすい規格写真を撮る方法を伝授していただきました。

綺麗で見やすい規格写真を撮る理由は、口の中の状態を写真という分かりやすい方法で記録をとっておくことによって何年・何十年経った口の中の変化を比較検討することができ、それによって患者さんへより適切な処置や予防方法などを提供することができるからです。

また、写真というビジュアルがあると直接見ることのできない自分の口の中を、患者さん自身が見られるというメリットもあります。

今回の実習でスタッフ同士で相互に撮影を行った写真の一部を紹介します。

口腔内写真撮影のスタッフ同士の相互実習 正面から見た写真です

(口の中って正面から見るとこんな風になっています。)

口腔内写真撮影のスタッフ同士の相互実習 横から見た咬み合わせの写真です

(横から撮影すると咬み合わせもよく分かります)

口腔内写真撮影のスタッフ同士の相互実習 下の奥歯を内側から見た写真です

(下あごの奥歯の写真です。これは口の中の内側・舌のあるほうから奥歯を見た状態です)

口腔内写真撮影のスタッフ同士の相互実習 上あごの奥歯を内側から見た写真です

(上あごの奥歯の写真です。写真でもないと自分の上あごの奥歯は絶対に見られない場所ですね)

このような口の中の写真を撮っておき、例えば毎年撮り続けていけば口の中の変化していく様を観察することができます。

小さなお子さんのときから撮りつづけていけば、乳歯から永久歯にだんだんと生え変わり、成長とともに大人の歯へ変化していく状態を記録することもできます。

そのときにむし歯や歯並びなど前回から変化した部分があればとても分かりやすいため、異常があれば早い段階で処置を開始することもできます。

あなたも口の中を撮影して、写真で奥のほうまで見てみたくはないですか?

栃木県に新しく歯科衛生士専門学校ができます

栃木県小山市に新しく歯科衛生士の専門学校が2010年春に開校します。小山歯科衛生士専門学校【仮称】です。

栃木県内に歯科衛生士専門学校は宇都宮に2校ありました。この学校が3校目となります。

3年制で定員は女子40名です。2009年秋から学生を募集するらしく問い合わせは同校開設準備室(0282-28-0202)です。

予防歯科の中心となって活躍する歯科衛生士が増えることは、患者さんにとっても非常にメリットが大きなことです。

すでにある宇都宮の歯科衛生士学校の詳細は下記のリンクからどうぞ

宇都宮歯科衛生士専門学校

栃木県立衛生福祉大学校歯科衛生学科

歯の根の治療を専門とする歯科医院

歯の神経を取ったり、歯の根の先に膿が溜まってしまった場合の治療を専門とする東京新橋にある歯科医院を見学に行ってきました。

その歯科医院のドクター石井先生はアメリカのペンシルバニア大学へ留学して歯内療法専門医の資格まで取得した方です。

石井歯科医院レセプションです

1cm四方しかない歯の中にある神経の入っていた管(太さは10~50ミクロン)の中を治療するため、非常に細かな治療となります。

そのために肉眼では捉えきれない部分は歯科用の顕微鏡を使って治療を行います。

歯の治療に使う顕微鏡です。 

そのほかにも根の治療に必要な知識や治療方法など学ぶべきものがたくさんあり、日々の私の診療にも取り入れられるものはすべて取り入れていこうと思いました。

専門医のレベルまで到達するには非常に高いハードルですが、そのレベルに少しでも近づいていけるよう研鑽をつんでいきたいと思います。

スウェーデン デンタル センターを見学してきました

東京都千代田区にあるスウェーデンデンタルセンターを見学させていただきました。

ビルの3階にある入り口です 

【ビルの3階にある入り口です】

待合室です 

【待合室です】

診療室へ通じる廊下です

【診療室へ通じる廊下です】

院長用診療椅子です。窓の外には日比谷のオフィス街が広がります

【院長用診療椅子です。窓の外には日比谷のオフィス街が広がります】

スウェーデンにあるイエテボリ大学のリンデ教授のもとで歯周病学を中心に5年間学んでこられた弘岡先生のオフィスです。

現在、定期的に弘岡先生のレクチャーを受けているため、今回お願いして見学をさせていただきました。

スウェーデンなどの北欧では予防歯科が世界の中でも格段に進歩しており、虫歯や歯周病の有病率が非常に低く有名な地域です。

そのスウェーデンで行われている治療を、この日本でそのまま実践されているオフィスはとても勉強になることばかりでした。

弘岡先生の5年間の留学経験といままでの臨床経験には学ぶべきものがたくさんあり、ひとつでも多くのことを吸収して日々の自分の診療へとフィードバックしていければと思いました。

第22回 日本顎関節学会へ参加してきました

7月25・26日に開催された日本顎関節学会へ参加してきました。

日本全国の大学病院や研究機関からの最新の発表や、国内や海外の著名な先生によるシンポジウム等のレクチャーも行われました。

また、医科の先生による頭痛の講演や慢性の痛みに対するメンタルケアの講演なども行われていました。

そのほかにも日本小児歯科学会後援による子供の顎関節症のレクチャーや、日本睡眠歯科学会後援による睡眠時無呼吸症候群や睡眠時の歯ぎしりに対するレクチャーも行われました。

ここ最近、普及しはじめた歯科用CTのセミナーもあり、開発の歴史や現在の機種の性能とその問題点などについて学んできました。

顎関節だけでなく改めて幅広い知識が必要であることを再認識しました。

2009年日本顎関節学会

学会の最後には一般公開された市民公開講座として、顎関節症をわずらいながら戦ってきたフードファイターの小林尊氏による講演も行われたようです。

他の歯科医院の見学

東京都足立区の歯科医院を見学させていただきました。

そこの歯科医院は患者さんが気持ちよく歯科医院を受診してもらうようにスタッフ全員でさまざまな工夫をすることに力を入れているところです。

院内の清潔を保つよう清掃を心がけ

こまめにミーティングを開いては問題点の修正を早期に行う努力をしています。

予約をとるシステムを導入して患者さんを待たせることなくスムーズに診療を行えるようになったとのことです。

ドクター3名スタッフ数十名との大きな診療所でしたが、当院も真似ができるところは積極的に取り入れていきたいと思います。

インプラントの手術には麻酔を使用すると聞きました。私はアレルギー体質なのですが大丈夫でしょうか?

Question インプラントの手術には麻酔を使用すると聞きました。私はアレルギー体質なのですが大丈夫でしょうか?

Answer  アレルギーテストを行ったり今までのアレルギー症状を担当医に必ず話しましょう。

歯科の局所麻酔薬はアレルギー症状の出るケースが少ないものですが、もしもご心配でしたら、アレルギーテストを行うとよいでしょう。

しかしながら、一般的にはインプラントを行う方の多くは、すでにさまざまな歯科治療を受けている方ですので、通常の歯科治療の際に局所麻酔を行ったことがある方がほとんどではないかと考えられます。

ですから、今までの歯科治療でのアレルギー症状を担当医に説明すれば、通常、歯科麻酔薬に対するアレルギーについては担当医に伝わると思います。

また、アレルギー体質であるということであれば、歯科麻酔薬だけでなく、インプラント手術を受けたあとの投薬、あるいは、インプラント治療に用いる金属をはじめとする素材に対してのアレルギーなども、ひどいアレルギー体質であれば考慮する必要があるかもしれません。

インプラントを安全に行うために、アレルギーに注意することは、私たち医師サイドはもちろん、患者さんご自身も気をつけておくポイントだと思います。

ご自身のもつアレルギーについては必ず担当医に伝え、安全な治療をお受けください。

おしゃぶりが歯並びに影響しないでしょうか?

Question  うちの孫はおしゃぶりが大好きで、いつも手放せません。歯並びに影響しないでしょうか?

Answer  4歳までに止めさせないと永久歯に影響がでます。ご家族が一丸となって卒業させましょう。

お祖母ちゃまから、お孫さんの歯のことで質問をいただくなんて、「子育て歯科」の理想の姿です。

おしゃぶりや指しゃぶりは、奥歯を噛んでも前歯が噛み合わない開咬(オープンバイト)という不正咬合の原因になります。開咬は、前歯でものが噛み切れない、反対に使いすぎる奥歯がむし歯や歯周病になりやすい、という問題のおおい噛み合わせです。

おしゃぶりや指しゃぶりは、永久歯に影響が出るので、そろそろ止めさせたいですね。

止めさせ方は、とても簡単。おしゃぶりの卒業イベントをお家で開き「○歳になったので、おしゃぶりにはバイバイしましょう」といって、おしゃぶりをポイッと捨ててしまいます。すかさず、全員で拍手でおめでとうと、ほめてあげると、たいてい止められます。多くの患者さんが成功したといっていますから、本当です。これが、おしゃぶりのよいところ。指しゃぶりではこうはいきません。身体の一部なので、隠れて再開する、爪噛みに変わるなど、後をひきやすいのです。

とはいえ、おしゃぶりや指しゃぶりをする子の深層心理は、もっと遊んでほしい、もっとかまってもらいたい、などの精神的欲求の解消手段として使われることが多いのです。親子のふれあいが不足していないか、一人で遊ばせる時間が長くないかなど、周囲の大人も生活を見直していただきたいのです。

市販のセルフメイドのマウスガードを使おうと思うのですが、作り方にコツはありますか?

Question 市販の安いセルフメイドのマウスガードを使おうと思うのですが、作り方にコツはありますか?

Answer  歯科医師による提供以外、正しいマウスガードを作るコツというのはありません。

市販のマウスガードには、一般的に常に噛んでいないと落ちてしまうようなストックタイプのものと、ご自身で成形し使用するマウスフォームドタイプがあります。成形できるタイプの中で、ボイル&バイトタイプは歯列(アーチ上に並んだ歯のこと)を覆うような馬蹄型をしています。

この馬蹄型のマウスガード材をまず温湯で軟化し、口腔内に挿入し噛み合わせて成形します。このタイプは安価で成形が容易なため、選手らの使用頻度は高いようです。しかし、このタイプのマウスガードは、選手自身が使用説明書を読みながら調整するため、息苦しくなるような形態に仕上がったり、口のなかとの適合性が十分得られないものとなり、結果として外傷予防効果などが期待できないマウスガードとなってしまいます。また、

専門知識を持たない方が調製することは難しく、たとえできあがったとしても、その使用感などは極めて悪いものとなります。

さらに、噛み合わせの位置や噛み込むときの力の入れ具合、そしてマウスガードと歯と噛み合う部分の細かい調製(非常に重要な調整部分)はできません。

このようなマウスガードを使用し続けていると、アゴの関節が痛くなったり、口が開かなくなったりして、いわゆる顎関節症になりかねません。また、パフォーマンスにも影響が及びます。

マウスガードを作るには、コツではなく、専門家に個人個人にあった正しいマウスガードを提供してもらうことです。