海外留学をして学んできた歯科医師たち

先日、海外の大学院へ留学して博士や専門医となって帰国してきた歯科医師数名による講演会があったので参加してきました。

主催者は米国歯科大学院同窓会(JSAPD)という組織です。これはアメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアなど世界各国へ2年以上の留学をして博士号や専門医の資格などを取得してきた歯科医師たちの組織です。

今回のセミナーでは歯周病の専門医・インプラントの専門医・補綴(入れ歯など)の専門医・矯正の専門医など5名の専門医の先生たちの講演を聞いてきました。

2010米国大学院 002

写真は休憩時間の会場内の様子です。

日本の歯科とはまた違った教育を受けてきた先生方ばかりの講演だったので、普段目にするしか情報とはまた別のグローバルな視点からの考え方を学ぶことができました。日本だけの情報に偏らずに、世界中の歯科の情報からこれからも勉強していかなければならないと今まで以上に思いました。

今回はお世話になっている先生が講演者の1人だったので、たまたまこのような機会にめぐり合えたことはとてもラッキーだったと思います。

しかし、ずっと昔から数多くの日本人が海外へ留学し勉強をしにいっていたことは私の想像をはるかに超えていました。まだまだ見聞を広めないといけないことはたくさんあるなと実感して帰ってきました。

これからも米国歯科大学院同窓会(JSAPD)の公開セミナーは積極的に参加していきたいと思います。

虫歯が大きくなっても歯を抜かずに残す治療

経験された方も多いかと思いますが、むし歯が歯の神経まで進行するととてつもない激痛が起こります。(できることならその前に治療してしまえばこのような痛みは回避できるのですが・・・・)

また、神経が死んでしまっても歯の奥深くに虫歯のばい菌が進行してしまい、根っこの奥のほうで膿をもってしまうこともあります。

むし歯がどんどん進行してしまうと痛みや腫れを繰り返したりして、抜歯するような場合も少なくはありません。

そのようなときに歯を抜かずに何とか治療をして使えるようにする治療方法があります。その治療方法は歯内療法といい、その字のとおり歯の内部を治療する方法です。

歯の内部には神経が通っていた小さな管がありますが、その太さは数十~百ミクロン程度の太さしかありません。その細かいところの治療するときに最近使われ始めているのが顕微鏡です。理由単純で「細かいところまで良く見える」からです。

その新しい機械である顕微鏡(マイクロとも言われます)の使用について実習のセミナーを受講してきました。

歯科用顕微鏡がずらりと並ぶ実習室です。

歯科用の顕微鏡がずらりと並ぶ実習室で二日間朝から晩までカンズメで実習を行ってきました。机の上においてあるお茶のペットボトルの本数がそれを物語っていると思います。この写真は二日目の朝、1時間早めに行って練習をしようとしたら、すでに先着がいました。受講生全員やる気はものすごかったです。

歯科用顕微鏡、外科手術で使用するものと同じつくりです

これが歯科用の顕微鏡です。脳外科など医科の手術でよく使われていることはテレビなどで見ることがあると思いますが、基本的にはそういったものと同じ仕様だそうです。倍率は約3~20倍まで調整できます。通常私は4.5倍の拡大鏡(ルーペ)を使用していますが、見え方はその比ではありませんでした。表現は適切かどうか分かりませんがパチンコの玉がバレーボールくらいの大きさに見える感じです。それくらいあの小さな歯が大きく見えます。

それだけ拡大して行う治療なので細かいところまで丁寧にできるため治療の精度を上げることはできますが、そのぶん治療時間もかかります。もちろん歯科用顕微鏡を使うだけでは治療成績はよくなりません。そのほかにも今回の二日間のセミナーでも、歯の根っこの治療を成功させるための手技や知識がたくさん学べました。そのようなところから治療方法を改善して、1本でも多くの歯を抜かずに残していけるよう治療の精度を上げて行きたいと思います。

それにしても歯科用顕微鏡はいずれ当院にも導入していきたい最新機器であることは間違いないと思います。

スポーツでの障害を予防するためにマウスガードを装着しました

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クリスマス2009バージョンは?

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3時間の講義と実技の研修会を院内で行いました

平成21年9月に行った研修会の第2回目を11月に開催しました。

前回の研修会の内容はこちら

前回の研修会では患者さんのお口の中の写真を撮影する手技をスタッフ全員で学びました。

今回の研修会では前回の研修会のときに来ていただいた井上さんから、口の中を撮影した写真をどのように患者さんへ分かりやすく説明をするかなどの内容をスライドを使って講義を行っていただきました。約3時間の講義の内容はとても充実したものでした。

自分の口の中がどのようになっているかは直接自分の目ではなかなか見にくいところであります。その口の中をデジタル一眼レフカメラで撮影してパソコン上で拡大してみると非常に細かなところまで実際に自分の目で良く見ることができます。

むし歯のない綺麗な歯であったり、虫歯におかされて穴があいている歯であったり、健康な歯肉であったり、赤く腫れている歯肉であったり・・・・・・・

口の中の写真を撮影することによって、ありのままの口の中の状態が自分の目で確認することができます。

むし歯があったり、歯肉が腫れていたりなどの状態はみなさん自分の口の中にはあってほしくないと思いますが、もしそのような状態があれば早期に処置をしたほうが進行することなく快適なお口の中を維持することができることでしょう。

日本ヘルスケア歯科研究会の発表を直前に控えた井上さんに時間を割いて講義をお願いしました。

口の中の写真の講義はスタッフ全員で聴講し3時間にも及びました。

数名ではありますが患者さんの口の中の写真撮影をして説明をさせてもらっています。

できるだけ分かりやすい医療を提供しようとスタッフ全員で考えていますので、お口の中の写真を取らさせていただくときはご協力のほどよろしくお願いいたします。

自分の歯や差し歯の色が変色してお悩みの方は必見!!

1本だけ差し歯があります。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?

Question

これは当院で治療を行った男性の口元の写真です。
普段はここまで近づいた状態で他人の口元を見ることはないと思いますが、これだけ近寄った状態でよく歯を見てください。
差し歯をいれなければならない状態に1本だけの歯がなっていたために、歯根の治療を行った後にレジンという白いプラスチックで土台を作り、その土台の型を取ってセラミック製の白い歯を作成して入れました。
差し歯を入れた歯以外はすべて自分の健康な歯なので、それらの綺麗な自分の歯の色に合わせてオールセラミックという材質で金属を一切使わずに差し歯を作りました。
あなたはどれが差し歯なのか分かりますか?
【その答えはこのページの下のほうに記載してあります】
1本だけ差し歯があります。拡大写真です。どれが差し歯なのかあなたには分かりますか?
この上の写真はもう少し拡大した写真です。
(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

Answer

答えはこちらの下の写真をご覧ください。
これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。
上の真ん中の前歯の右側が小さく短くなっているのが分かると思います。
この一回り小さな土台の上を被せるようにして、セラミックで作った差し歯を入れました。
上の真ん中の前歯の右側にセラミックで作った差し歯を入れました。これは差し歯を入れる前の土台の状態の写真です。

この治療に対する沼尾デンタルクリニックのこだわり

このように大きく歯を削る治療はできることなら避けたいところですが、むし歯などによって自分の歯の一部分がなくなってしまった場合はこのような差し歯を作って自分の歯と同じような色を再現して差し歯を作成することができます。
特にこれはオールセラミックという材質を用いているため、その材料の特長をいかして健康な歯に近い色や質感までも再現することが可能です。
また、セラミック製のメリットとしては顕微鏡で見てもその表面が非常につるつりとしているために汚れが付きにくく、歯ブラシ等のお手入れも比較的簡単なところにあります。
さらにセラミックだと何年たってもほとんど変色することがないため、お手入れをしている限りはいつまでも黄ばむことがなく綺麗な歯を維持することができます。
オールセラミックだと金属を一切使用しないので、金属アレルギーがある方や金属アレルギーの傾向がある方でも安心して口の中に装着することができます。この写真の方の場合はレジンというプラスチックを使用して土台を立ち上げているので、歯を作っていくすべての工程の中で一切金属を使用していません。
セラミックの歯の治療の場合には当院では拡大鏡(ルーペ)というものを使用して倍率を4.5倍までアップした状態で治療を行っています。それによって土台を削るときの精密な治療が可能となります。さらに、現存する歯型を取る材料の中で最も精度が高いといわれているシリコン製のものを使用して歯型を取るので、土台の精度を高めたままセラミックの歯を作っています。製作過程の中で精度が常に高い状態を維持することによって出来上がったセラミックの歯はぴったりとしたものが出来上がります。この方の場合は完成したセラミックの歯は全く調整することなくぴったりと口の中に納まりました。
拡大鏡(ルーペ)を使用することによって小さな歯を大きく見せて精密な治療を行っています。
完成した歯は接着剤で最終固定をしますが、セラミック製の歯の内面と土台のほうをそれぞれ特殊な表面処理を行って接着力を増強させてから接着力の高い接着剤で最終固定を行っています。そのため「差し歯が取れる」といった緊急事態の危険性を最小限に抑えることができます。
このようにセラミックの差し歯の治療に対しては、可能な限り審美性耐久性の高い材質を使い、可能な限り手間をかけ、可能な限り精密さを追求し、可能な限り最良の材料を使用する事はこだわっていきたいと考えています。

お問い合わせはこちらをクリック

直接お電話でも承ります。 TEL 0288-22-3030
お問い合わせやお電話の時には「セラミックの歯を希望」または「セラミックの歯の説明を聞きたい」とお伝えください。
差し歯の製作工程が気になる方はこちらを参照してみてください → 前歯の差し歯ができるまで

インフルエンザ予防対策を強化しました。

当クリニックでは9月にもここで紹介いたしましたが、インフルエンザの流行の予防対策を院内でも行っています。

院内でも手洗いやうがいができるよう用意してあります。入り口には速乾性アルコール消毒剤を準備してあります。待合室や委員内には空気清浄器を用意してありました。

手洗いやうがいができるよう準備してあります。 速乾性アルコール消毒剤です。

さらに対策としてスタッフ全員、季節性のインフルエンザワクチンの接種を済ませました。残念ながら歯科医療従事者はインフルエンザ治療を直接行わないために、新型インフルエンザのワクチン接種の優先はありません。妊婦さんや基礎疾患を有する方、小児(1歳~小学3年生)、小児(1歳未満)を持つ保護者、10代の若年層(小学4年生~高校生)、高齢者(65歳以上)などインフルエンザに罹患すると危険度の高い方々が優先となっていますので早めの予防接種を受けていただければと思います。ここでいう基礎疾患を有するという基礎疾患とは、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患、神経疾患、神経筋疾患、血液疾患、糖尿病、疾患や治療に伴う免疫抑制状態、小児科領域の慢性疾患をいいます。

新型インフルエンザウイルスワクチンは残念ながらまだ接種できませんが、普段はたくさんの方々の口の近くで仕事をしているためにまずはスタッフの予防のために季節性のワクチンはスタッフ全員に接種いたしました。

また、新しい空気清浄器も導入いたしました。シャープ社製の業務用プラズマクラスターイオン発生機です。カビ菌やウイルスの除去分解をするプラズマクラスターイオンを高濃度に発生するようです。さまざまな会社などで採用されていることも考慮して導入することとしました。

業務用高濃度プラズマクラスター発生機です。 浮遊するウイルス・カビ菌・臭いなどを分解除去するそうです。

第15回日本そば博覧会2009日光そばまつりに出店します!!

2009年10月31日~11月3日まで栃木県日光市で開催される 「第15回日本そば博覧会2009日光そばまつり」 にブースの出店をします。

歯科医院としてではなくWeb日光という所属団体での出店です。

グルメミートワールド提供のスペイン産イベリコ豚の生ソーセージの3種類を日光の地酒「原酒柏盛」で酒蒸しにしてからフライパンでいためたものを販売いたします。

先日、メンバーで夜遅くまで準備をしていたときの写真を掲載します。

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POPの作成は【デザイン工房DD-DUCK】

写真撮影は栃木県日光市足尾のに精通しているオノザキフォト

イベリコ豚生ソーセージの調理器具などの提供はキッチン用品の柳屋日光甚五郎煎餅石田屋と鬼怒川温泉の湯けむりまごころの宿一心館

ブース内の作成は竹澤工務店

備品の準備や当日の手伝いにクリーニングブランド日光石臼挽きそば古代村日光あげゆばまんじゅうのさかえや 、 日光で着物着付けうたかた

そして私を含めた総勢13名で準備を行っています。

神経を取った後に変色した前歯を白くホワイトニングする

大きくなったむし歯などの原因によって歯の神経をとることはよくあります。

一般的に歯は神経を取ると黄色や灰色に変色していきます。

神経を取ったあとに差し歯や銀歯にしてしまうと自分の歯が変色したことは分かりませんが、前歯の場合、差し歯にしないで自分の歯のまま使っている場合は変色していくことがあり、それが気になって悩んでいる方もたくさんいるのではないでしょうか?

そんなときに歯を全部削って白い差し歯にしてしまえば白い歯にすることはできます。

しかし自分の健康な歯の部分を削ってしまうことに抵抗ある方がほとんどではないかと思います。

・・・・・白い歯に戻りたい、でも自分の歯はできるだけ削りたくない・・・・・

そんな方にオススメなホワイトニングの方法があるのでここで紹介します。

「ウォーキングブリーチ」というホワイトニングの方法です。

 

数年前にむし歯が原因で前歯の神経を取った歯がだんだんと黄色く変色してきました。

写真だと向かって右側の前歯が左側に比べて黄色くなっていることが分かると思います。

神経を取った後の変色した歯を白くするホワイトニング法ウォーキングブリーチ法の術前

黄色く変色した歯をホワイトニング剤を使ってホワイトニングを行ったところ1週間で下のような白い歯にすることができました。

神経を取った後の変色した歯を白くするホワイトニング法ウォーキングブリーチ法の術後

向かって右側の歯と色を比較していただければ一目瞭然だと思います。右側の歯は全く何もしていないため術前と術後には変化はありません。ホワイトニング前には左の歯のほうが確実に黄色が強かったものがホワイトニング後には左右ほぼ同じ白さになっています。

 

治療方法は非常に簡単です

神経を取る時に前歯の後ろ側に穴をあけて取ります。

治療後はその穴は白いプラスチックで埋めてあるのですが、その穴に詰まっているプラスチックを削り取り、その穴の中にホワイトニング剤を入れてふたをします。

そして1週間たつと写真のように白い歯にホワイトニングされます。たったこれだけです。

神経を取った前歯の色が悪く、悩んでいる方にはオススメしたい治療方法です。

 

このホワイトニング法のウォーキングブリーチの料金は1歯1回につき5000円(税別)です。

 

お問い合わせはこちらをクリック

直接お電話でも承ります。 TEL 0288-22-3030
お電話の場合「ホワイトニングを希望」または「ホワイトニングの説明を聞きたい」とお伝えください。

(栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)

インフルエンザ予防対策

もうすぐ10月になりすごしやすい気候となってきています。
これからの季節はインフルエンザの流行が懸念されるところですが、【日光の歯科 沼尾デンタルクリニック】では来院された患者さんの間でインフルエンザに感染しないように対策をこうじています。
スタッフは基本的にマスクをして診療に従事しております。
少しでも患者さんの心配事を排除して、気持ちよくしか治療を受けていただければと思います。
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患者さん用の洗面スペースには手洗い用の液状石鹸とうがいができるよううがい薬と紙コップを置いてあります。インフルエンザ対策としてはうがいと手洗いは簡単にできる基本的な予防方法です。
また、歯磨き用のペースト(歯磨き粉)も常設してあります。歯科医院専用のもので大人用と子供用がありますのでお試しでお使いになってみてはいかがですか?
特に、子供用のほうはフッ素はもちろんキシリトールも配合されており、むし歯にならない甘さが子どもたちには好評です。オレンジ・アップル・ストロベリー味の3種類あります。
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待合室と診療室には空気清浄機をおいてあります。待合室や診療室では多数の人が出入りします。これから寒くなってきますと室内の常時換気が難しくなってくるため少しでも浮遊しているウイルスや細菌などを除去して感染予防をしています。
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速乾性すりこみ式手指消毒剤です。強い殺菌作用がありインフルエンザウイルスには有効とされています。使用方法は手を洗った後ポンプを一押しして手掌に取り、それが乾燥するまでこすり合わせます。