母はよく「口が乾く」と訴えます。水を与える以外に何かいい方法はありませんか?

Question:

母はよく「口が乾く」と訴えます。水を与える以外に何かいい方法はありませんか?

Answer

保湿作用のある薬やジェルなどを利用するほか、歯科や内科の先生に相談するとよいでしょう。


高齢者では、口が乾くという訴えは高頻度にみられます。原因として、唾液の分泌量の減少が基本にあります。詳細はまだわかりませんが、①加齢に伴う自然な唾液分泌機能の低下、②普段服用している各種薬剤の副作用によることが多いようです。

日本医薬品集に掲載されている薬の実に4分の1(約600品目)に唾液分泌減少の副作用、および高血糖、脱水といった結果的に口腔乾燥症状を引き起こす可能性のある副作用が記載されています。代表的なものは、抗うつ薬、降圧薬などですが、風邪薬やアレルギー性鼻炎の薬、睡眠薬、鎮静薬などでも唾液の分泌が減少します。このほかに、ふだんお口を開けて寝るなど、口呼吸があっても口は乾きます。

対策としては、口が乾いた時に水を含むと一時的に楽になります。ただし、水だけでは短時間で再びお口が粘っこくなったり、乾いたりします。ただし、水だけでは短時間で再びお口が粘っこくなったり、乾いたりします。そのため、保湿作用のあるヒアルロン酸を含んだ「絹水」や「オーラルウェット」などの保湿薬でお口を濡らすか、「オーラルバランス」という保湿作用のあるジェルをお口の内側に塗ります。口内保湿洗口剤の「マウスウォッシュ」という製品もあります。

もっと強力な効果を期待する場合は、唾液分泌刺激効果のある「サリグレン」「エボザック」という薬おありますが、これらは医師の処方が必要です。人口唾液の「サリベート」も同様に処方薬です。そのほかにも、漢方薬やお口周囲の刺激、唾液腺マッサージなど多くの治療法があります。いちど歯科や内科の先生にご相談されるとよいでしょう。

顎関節症のサプリメント

2007年7月14・15日に日本顎関節学会に参加してきました。
そこで下記の記事にもなっている、顎関節症に効くサプリメントに関する発表を聞いてきました。
顎関節症に悩みを持つ方は多数いらっしゃいます。
様々な治療法もありますが、サプリメントを使うといったことは初めての試みだと思います。
どのような効果が期待できるのか、更なる発表をチェックしていきたいと思います。

三重大学(津市)などの共同研究チームは、20代の女性に多く見られる顎(がく)関節症の痛みを和らげる効果があるサプリメント(栄養補助食品)を開発した。15日に仙台市で開かれる日本顎関節学会で、臨床試験の詳しい結果を発表する。
開発したのは、同大医学系研究科の田川俊郎教授(口腔(こうくう)・顎顔面外科学)と、健康補助食品などを開発・販売する「イシダファーマ」(津市、石田剛社長)。サプリメントは、軟骨の再生作用がある成分と鎮痛・抗炎症作用がある成分でできている。臨床試験では、あごの痛みを訴える患者が減ったといい、今秋には商品化を予定。歯科医などを通じて販売する。
顎関節症は、口を開けると音がする、痛む、口が開かなくなるなどの症状があり、国内に推計約1600万人の患者がいるとされる。米国のホットドッグ早食い大会のチャンピオンとして知られる小林尊さんが顎関節症になったことを自らのブログで告白して話題になった。現在は主に、スプリントと呼ばれるマウスピース状のものを口にはさむなどの治療が行われている。田川教授は「顎関節症の痛みが緩和できるサプリメントは初めて。治療の一助になる」と話している。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070714k0000e040065000c.html
記事はこちらより引用しました。

歯科苦情相談

ある民間団体が1994年から10年間の歯科の苦情相談をまとめたものが掲載されていました。
歯科の相談件数は医療相談全体の約1割を占めました。
治療内容で相談が多かったもの
1位 入れ歯
2位 虫歯
3位 歯列矯正
内容で多かったもの
1位 痛み、しびれ、マヒ
2位 再治療
3位 かみ合わせ不良
この結果をまとめた民間団体の相談員は
「納得せずに治療を受けてはならない。患者も常識を働かせて、同意できないと思ったら断るべきだ」といっています。
インフォームドコンセント(十分な説明と同意)は常に必要であることを再認識します。