Q ホワイトニングをすると歯がしみると友達から聞きました。痛みがでたら治らないのでしょうか?
A 大体のケースでは時間が経てば治ります。
ホワイトニングは「歯を削らず痛まない」ことが魅力なのですが、残念ながら途中で知覚過敏を経験される方がいます。時間が経てば治まり心配はいりません。ホワイトニング剤の歯に対する安全性は確認されています。
しかし、とくに自宅でホワイトニングをなさっている方は、一時中断し歯医者さんに連絡して指示をもらってください。
さて、なぜ知覚過敏が起きるのでしょうか?その前に、ホワイトニングでなぜ歯が白くなるかですが、ホワイトニング剤の過酸化水素が分解すると、活性酸素分子(フリーラジカル)が発生します。このフリーラジカルが、歯の表面から浸透し、歯の有機着色物質を分解すると説明されています。ですから、歯にヒビやエナメル質の薄い部分があったり、歯肉が下がって歯根が出ていたり、歯と詰め物の間に隙間があると、このフリーラジカルが歯の奥深くまで浸透し、知覚過敏を起こすといわれています。始める前に、歯医者さんのチェックが必要なのはこのためです。幸いなことに、フリーラジカルは、分解・消失が早く、痛みは一時的です。
これとは別に、光やレーザーを照射して漂白効果を高める場合、発熱が一時的な知覚過敏を起こすこともあります。元々歯がしみる方は、別の方法を選択されるべきかもしれませんが、しみる原因に対処し、フッ化物の入ったジェルなどを使用することでほとんどの方が普通にホワイトニングを続けられます。