Q ホワイトニングをしたのにあまり白い歯になりません。なにか良い方法はありませんか?
A 歯の表面を薄く削り好みの白さの薄い板を装着するラミネートベニアという方法があります。
ホワイトニングでイメージしていた歯の色にならない原因をご説明しましょう。例えば歯のつめ物やかぶせ物はホワイトニングでは白くなりませんから、以前に大きなつめ物をしている場合、思い通りの白さにならないことがあります。また、小さい頃に大きな病気をし、ある種の薬(テトラサイクリン系抗菌剤) を長期服用した方は歯が変色することがあり、この場合も効果が出にくくなります。
このような場合「ラミネートベニア」という方法があります。これは、歯の表面を薄く削って、そこに好みの白さの薄い板(ベニア)を装着するもので、つけ爪を想像していただければよいと思います。ベニアの材料には、ポーセレン(陶材)やコンポジットレジン(プラスチックのような材料)があります。かみ合わせや歯並びの状態によっては適応できないことがありますので、事前に十分な診査が必要です。当院の場合、費用はポーセレンラミネートベニアで1本8万円(税別・2009年現在)です。
ラミネートベニアとホワイトニングの大きな違いは、後者がまったく歯を削らないのに対し、前者はわずかですが歯を削る点です。しかし、かぶせ物をする場合は歯の全周を削りますから、これに比べればベニアのほうがはるかに削る量は少なくて済みます。しかし、たとえわずかでも削った歯は元には戻りません。事前に歯医者さんと相談してください。