Question 口臭を測る機械があるそうですが、どういうところに行けば測定してもらえますか?一般の歯科医院にも置いていますか?
Answer 大学病院には大抵置いてあると思います。一般の歯科医院にあるかどうか電話して確認してみてください。
口臭検査法には、機器検査と官能検査があります。機器検査では、口臭の主な原因物質である揮発性硫黄化合物を特異的に測定します。揮発性硫黄化合物というのは硫化水素、メチルメルカプタンやジメチルサルファイドなどの総称で、口臭では硫化水素とメチルメルカプタンが大部分を占めています。
これらの物質を測る機器としてはガスクロマトグラフィーと半導体センサーを利用するものとがあります。ガスクロマトグラフィーは個々の硫黄化合物を正確に測定することができる優れた機器です。しかし、装置が大型で操作や管理にも特殊な技術を要するため、大学病院や一部の施設に設置されています。
一方、半導体センサーを応用した機器は先ほどの3種類の硫黄化合物をまとめて測定します。装置も小型で操作が簡単なため、一般の歯科医院でも設置するところが増えているようです。ただ、アルコールや香料などの影響を受けるので、結果の判定にはその点を考慮する必要があります。歯科医師はこのような機器測定による結果と患者さんのお口の状態などから口臭に対する診断をします。
官能検査というのは、歯科医師が直接においを嗅ぐ方法です。機器検査のように口臭物質の濃度を直接測るというものではありませんが、人が感じるにおいを評価するということで大切な検査法と考えられています。
口臭検査を実施していない歯科医院もありますので、事前に確認してください。官能検査も機器検査も簡単な検査ですので、口臭が気になったらぜひ受けてみてください。