先日岐阜で開催された日本歯周病学会へ参加してきました。
学会とは様々な実験を元に研究をなされた研究の発表があったり、新しい治療方法について考察やディスカッションなどが行われるものです。
今回参加した学会は歯科の中でも、歯周病に特化した内容についてのものです。
なぜ、今回歯周病学会へ参加して最新情報を得てきたのか?
それは歯周病を患っている方がたくさんいるので、そのような方々に対応できるように最良かつ最新の知識を得るために参加してきました。
極端な言い方かもしれませんが、今や歯周病でない健康な成人を探すことが難しいくらい、歯周病になっている人はたくさんいます。
どれくらい歯周病の方がいるかというと
30歳では4人中3人(75%)も、60歳では10人中9人(90%)もの方に、歯周病を疑わせる病変があることが分かっています。(数字は厚生労働省が実施した平成23年度歯科疾患実態調査より抜粋。歯科疾患実態調査とは6年ごとに厚生労働省が全国的に調査をしています)
しかし歯周病を疑わせる病変があっても、それらの病変のほとんど自覚症状がないため、自分では気が付かない方がほとんどなのです。あなたは30歳なら25%、60歳なら10%しかいない、歯周病病変のない健康な方のグループに入っている自信はありますか?
自覚症状がないけど歯周病かどうかを知るためには、歯周病の検査を行えば詳しくわかります。
歯周病であるかないかだけではなく、歯周病の病変が初期なのか?軽度なのか?中程度なのか?重症なのか?末期なのか?が分かります。
歯周病の病変が分かれば治療方法がおおよそ決まってくるので、抜かなければならないほど悪くなる前までに、適切な治療を施すことができ歯を保存することができます。
その結果、歯が無くなってしまったために入れ歯をいれてわずらわしい思いをするより、自分の歯を長く使って快適な生活をしていくことができます。
歯周病の検査は健康保険適応になっており、おおよそ2000~3000円が目安です。