お口の健康を守る歯科衛生士さんの勉強会に参加してきました。

お口の健康を守るには歯科衛生士さんが欠かせません。
なぜなら、口腔衛生管理がお口の健康を守るには必須であり、
口腔衛生管理のスペシャリストが歯科衛生士さんだからです。

 

この口腔衛生管理とは?
お口の中には歯周病菌や虫歯菌など数百種類の細菌が住みついています。そして常に増殖し続けて行くので、その結果お口の中にいろいろな病気を発症させます。
そうならないように細菌の増殖を抑えるようにしていくことが口腔衛生管理です。

 

お口の中のいろいろな病気から守ってくれる口腔衛生管理を、ご本人と二人三脚で行っていくのが歯科衛生士です。
その歯科衛生士さんの仕事ぶりの報告会がありました。
参加された歯科衛生士さんは患者さんと真摯に向き合っており、その結果患者さんのお口の健康を守り続けている方たちばかりでした。

学ぶべきことがたくさんあった勉強会だったので、それらの内容を当クリニックでもフィードバックしていきます。

1~4歳で乳歯が抜けてきたら要注意!

小児歯科の専門家の講義で聞いてきた内容です。
通常6歳前後から乳歯が抜けて永久歯へと生え変わりが始まりますが、
転んで歯をぶつけたなどの原因がないのに、1~4歳で自然と乳歯が抜けてくるような場合、
低ホスファターゼ症という骨の病気になっている可能性があるとのことです。
その骨の病気には治療薬がありますが、低年齢から始めれば始めるほど、その治療薬の効果が絶大である
との見解が2015年に分かったようです。
早期に乳歯が抜けてくることが、その病気の早期発見につながる可能性が高く、
効果が絶大な低年齢児からその治療薬を開始することができます。
1~4歳で乳歯が自然に抜けてくるような場合は、歯科または小児科に受診して相談をしてください。

インプラントは必ず一生もつのか?

インプラント周囲炎
タイトルの答えは 「否」 です。
スウェーデンから大学教授が来日し、インプラントに起こる問題について、講義を聴いてきました。
インプラントとは、自分の歯が無くなってしまった場合、金属製のボルトをあごの骨の中に埋め込みその上に歯を作る治療方法です。
世界中で行われているメジャーな治療方法で、適応がマッチすればとてもいい治療方法の一つです。
ただ、インプラント治療後にずっと使っていくためには
毎日、自分にきちんとお手入れをしていき、
定期的に、主治医のところでチェック&クリーニングを行う必要があります。
もし、それを怠るとインプラントの周りにも病気が発症します。
それは
歯肉が腫れたり、
歯肉から膿が出たり、
痛みが出るようになったり、
インプラントがグラグラするようになったり、
などの症状になってしまい、
最終的にあごの骨を削ってインプラントを取り外すようになってしまいます。
インプラント治療には限りませんが、治療にはリスクとメリットが必ずあります。
リスクとメリットをよく検討してみることを強くお勧めいたします。

歯や口の中の痛みは必ずしも虫歯ではない。

歯や口の中に痛みを感じたことはありますか?
その痛みの原因は虫歯のときもありますが、虫歯以外の原因でも痛みが出る場合はよくあります。
そのような歯や口の中に出てくる痛みについて、研究をして議論をし学んでいく学会があります。
それは日本口腔顔面痛学会というもので、先日その学会へ参加してきました。
歯や口の中だけではなく、顔面や顎などにもおよぶ痛みに関して様々な発表と議論がありました。
痛みの原因を特定することは、時々非常に難しい場合があります。
そのような場合の対応策についても学ぶことができました。
さらに、まだまだ知識や経験不足な面もあることを実感し、今後さらなる研鑚の必要性も感じました。
痛みに悩まれている患者さんへ、より良い医療を提供できるように努めていきたいと思います。
日本口腔顔面痛学会と日本顎関節学会

無料で歯科健診が歯科医療機関にて受けられます

日光市では歯科健診が医療機関にて無料で受けられます。
対象年齢は19歳以上の日光市民となっています。

また、お忙しい方は健診場所や時間が合わず健診を受けられない方も多くいると思います。
そのような方々のために歯科医院にて無料で歯科健診が受けられる制度です。医療機関に予約をして健診を受けるため、都合のいい時間や医療機関を選択することができます。

日光市役所健康課(21-2756)が窓口となっています。
何か不明な点、質問等はお問い合わせください。

日光市歯科健診

宇都宮歯科衛生士学校オープンキャンパス

宇都宮歯科衛生士専門学校2017
歯の健康を守る歯科衛生士になるための専門学校が宇都宮にあります。
いつまでも自分の歯で、食事をしたり、会話をしたりしていくためには
自分の歯がダメになって抜くような羽目になって失わないようにしなければなりません。
そうならないようにするためには、この歯科衛生士さんのお仕事が必要になってきます。
歯の健康を守ることが歯科衛生士の仕事です。
そんな歯科衛生士になるための学校のオープンキャンパスがあるとの案内が届きました。
2017年は7月23日、8月1日、8月9日、9月9日に開催されるようです。
また、この学校の学校案内と募集要項は当院にあります。
お気軽にご連絡ください。
0288-22-3030です。

歯を温存する新たな学び 2017in栃木

日本歯内療法学会という主に歯の神経の治療を研究する学会があります。
その研究は虫歯になった歯を少しでも長く温存させるためにはどうすればいいか?ということがテーマの一つにもなっています。
そんな歯を温存するための学会が主催した研修会が栃木県で開催されたので参加してきました。
普段は日本全国各地で行われているものなので、参加するためには診療を休診にしなければならないのですが、
今回は地元開催でしかも休診日の開催だったのでとても助かりました。
虫歯によって歯の神経がダメになったり、痛くなったりすることの原因は多種多数のばい菌によるものです。
ばい菌が大量にいると虫歯は進行し、神経は腐り、歯の根の周囲に膿がたまってきます。
そのうち歯肉や顎が腫れたり、我慢できない激痛が始まったりします。
そのようにならないように、そのばい菌を撲滅することが、歯を長く温存していくためには重要なことになります 。
今回の研修会では、ばい菌撲滅するための新しい研究や新しい治療器具なの講習を受けることができました。
早速ですが診療にフィードバックをさせて、より多くの歯を温存できるようにしていきます。
ただ、もう温存できないくらい進行した手遅れの状態になってしまっては
どんなに研究や治療方法が進化しても、温存することはできません。
手遅れになるまえに早期の治療をすること。
でも、理想は虫歯にならないよう予防をしておくことが一番いいのです。