歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスがあります

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宇都宮歯科衛生士学校で今年もまたオープンキャンパスが開催されます。
http://www.uda1977.com/top/senmon.html

歯科衛生士とは患者さんが虫歯や歯周病にならないよう予防を行うことが仕事の一つになります。

「むし歯にならないようにするには?」
「歯周病が悪くならないようにするには?」
ということを中心に行います。
患者さんの健康を守るとても大切な仕事です。

また患者さんの健康を守るため、患者さんから監査をされることも多く、やりがいがある仕事です。

求人は毎年数倍あるとのことで、就職先も豊富です。

他の歯科医院で「全部抜歯」と言われた方が、歯周病治療で歯を抜かずに済んだ話

日本歯周病学会という歯を温存することを目的とする事を研究発表をする場で、歯科では最大級の学会です。その学会が時々研修会を開催しています。
今年は栃木県がその対象になり開催されたので、参加してきました。

学会を代表する著名な4名の講師の講義を聴講しました。その中でも歯を温存するにあたって、非常にいいお話だったものをご紹介いたします。

臨床経験が長い講師からは40年以上経過をした長期経過の治療例の紹介がありました。
歯周病のためずっと悩んでおり受診した歯科医院では「全部の歯を抜歯しないとダメだ」と言われた方が、40歳にして初めてこの講師の方の診察を受け、そこから二人三脚で歯を温存する治療を開始しました。
そして、その方は80歳代でお亡くなりになったとのことですが、それまで1本も自分の歯を失うことがなかったそうです。
今回の講習ではその治療内容や患者さんの努力などを細かに教えていただきました。

これは歯科医院での歯を温存する治療を行ったことはもちろんですが、それと同時に大きな要素として自分の歯を失いたくないという患者さんのすさまじい熱意があったから成功したとのことでした。
その熱意は毎日の自分のお口の中のお手入れに注がれ、非常にきれいな状態を保っていたそうです。

毎日歯磨きを行っても磨きのこしをなくすることはかなり至難の業です。しかし、その方はほとんど磨きのこすことはなく、逆に毎日ピカピカに光るほどの状態を維持していたそうです。
ここまできれいにしておけばばい菌の増える機会もないため、歯周病という病気も進行することはなくなることを実践した例でした。

もちろんしっかりとした歯周病治療が必要なことは言うまでもありません。そのためにはしっかりと歯周病検査をして、今の歯周病の病態がどのような状態なのかを、医療者と患者さんで共有して治療に挑む必要があります。
そして今回の実例のように、治療が成功すればするほど医療者と患者さんとは非常に長い付き合いとなります。

患者さんとの良い関係のもとに二人三脚で治療を行っていくことの大切さを改めて実感した研修会となりました。

日本歯周病学会関東地区臨床研修会

マンション杭問題を歯周病に例えて説明をしてみました

重症歯周病の患者さんへの説明をマンション杭問題にたとえてしたところ非常にわかりやすいと好評でした。

 

患者さん 「この歯は抜かずに何とかなりませんか?」

先生 「重症な歯周病なので、この歯を使っていくようにするには難しい状況ですね」

患者さん 「どれくらい重症なのですか?」

先生 「今の状態はマンション杭問題と同じ状態で、この歯の基礎が不安定な状態です」

患者さん 「このままにしておいても大丈夫ですか?」

先生 「基礎が悪いためマンションが傾いてきたのと同じように、歯を支えている骨が溶けて歯が傾いてきている状態です。マンションも倒壊する前に建て替えをするようになっていますが、この歯も何か大きな問題を起こす前に処置をしたほうがメリットは大きいです。処置とはこの場合、歯を抜くことにはなってしまいますが。」

患者さん 「抜かないでこのままにしておくとどうなりますか?」

先生 「杭問題のマンションと同様、将来的に大事故が予想されます。歯肉が急に腫れたり、急に強く痛み出したり、歯がグラグラして痛くて食事ができなくなったりなどが主に予想されます。このままにしておくのか、この歯を抜くのか、選択していただければと思います。」

患者さん 「説明が分かりやすく、状況がよくわかりました。この歯は抜いて下さい。」

 

このようなやり取りで患者さんは現状をよく理解していただきました。その結果、歯を抜くことを自ら選択をしていただきました。

有病率8割に対する挑戦!

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「有病率8割に対する挑戦!」
今回の歯周病学会のサブテーマはこれでした。

幕張で開催された歯周病学会へ参加してきました。
学会では大学などでの日頃の研究成果の発表が行われたり、
海外の研究者をお招きして講演を行ったり、
色々な治療例の報告が行われたし、
歯科医師や歯科衛生士向けにそれぞれスキルアップのための教育講演が行われたり
と、様々なことが行われています。

歯周病は非常に多くの方がかかりやすい病気です。そして重症化すれば歯が抜けてしまい、食事や会話などに支障をきたします。
そんな歯周病から、一人でも多くの方の歯を守っていければと思います。

日本顎関節学会と同時開催の日本口腔顎顔面痛学会に参加してきました。

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2015年の日本顎関節学会は日本口腔顎顔面痛学会という口の周りに関連する痛みを研究する学会と同時開催でした。口の周りでは虫歯や歯周病はもちろんですがそれ以外の様々な病気によって痛みがsyつ元して、その痛みに悩まされることがあります。そのような痛みを研究しているのが口腔顎顔面痛学会です。

顎関節症も時に痛みも伴う病気です。痛みがあることは患者さんの苦痛であり、それを少しでも早く改善したいという患者さんの希望にできるだけこたえるべく今夏のこの同時開催はとても勉強になりました。
もちろんすべての痛みがすぐに改善できるとは限りませんが、最近の研究でわかってきたことや、アメリカの大学で留学して研修を受けた先生の講演などを聞くことができました。

顎関節症の診断方法が現在世界共通基準をつくろうという動きがあり、そのプロジェクトに日本の顎関節学会から複数参加をしているとのことです。現在の診断基準作成の進行状況などの報告もありました。
これからはますますグローバルな視点が必要になってくることになり、さらなる研鑽をつんでいこうと思います。

記 沼尾明弘

歯科衛生士専門学校オープンキャンパス

宇都宮歯科衛生士専門学校

宇都宮にある歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスが今年もまた開催されるようです。

歯科衛生士とは歯医者さんの看護師さんのようなものです。
歯のお掃除をしてくれたり、虫歯や歯周病予防をしたりすることが主な仕事です。
歯を掃除すれば口の中が爽快になりますし、予防してくれればいつまでも自分の歯で食事が楽しめます。
このような仕事なので患者さんからも大変喜ばれます。非常にやりがいを感じることができる仕事です。

このような歯科衛生士になるための専門学校です。
こちらに詳細が載っているようです。
http://www.uda1977.com/senmon.html

歯周病学会に参加してきました。なぜなら・・・・

先日岐阜で開催された日本歯周病学会へ参加してきました。
学会とは様々な実験を元に研究をなされた研究の発表があったり、新しい治療方法について考察やディスカッションなどが行われるものです。
今回参加した学会は歯科の中でも、歯周病に特化した内容についてのものです。

なぜ、今回歯周病学会へ参加して最新情報を得てきたのか?
それは歯周病を患っている方がたくさんいるので、そのような方々に対応できるように最良かつ最新の知識を得るために参加してきました。
極端な言い方かもしれませんが、今や歯周病でない健康な成人を探すことが難しいくらい、歯周病になっている人はたくさんいます。

どれくらい歯周病の方がいるかというと
30歳では4人中3人(75%)も、60歳では10人中9人(90%)もの方に、歯周病を疑わせる病変があることが分かっています。(数字は厚生労働省が実施した平成23年度歯科疾患実態調査より抜粋。歯科疾患実態調査とは6年ごとに厚生労働省が全国的に調査をしています)
しかし歯周病を疑わせる病変があっても、それらの病変のほとんど自覚症状がないため、自分では気が付かない方がほとんどなのです。あなたは30歳なら25%、60歳なら10%しかいない、歯周病病変のない健康な方のグループに入っている自信はありますか?

自覚症状がないけど歯周病かどうかを知るためには、歯周病の検査を行えば詳しくわかります。
歯周病であるかないかだけではなく、歯周病の病変が初期なのか?軽度なのか?中程度なのか?重症なのか?末期なのか?が分かります。
歯周病の病変が分かれば治療方法がおおよそ決まってくるので、抜かなければならないほど悪くなる前までに、適切な治療を施すことができ歯を保存することができます。
その結果、歯が無くなってしまったために入れ歯をいれてわずらわしい思いをするより、自分の歯を長く使って快適な生活をしていくことができます。

歯周病の検査は健康保険適応になっており、おおよそ2000~3000円が目安です。

第57回春季日本歯周病学会学術大会 岐阜

矯正治療で歯並びをきれいにするメリットとは?

この写真は当クリニックにて矯正治療を行った治療前後の写真です。患者さんは10代女性です。
大門美咲初診時05
↑治療前 ↓治療後
大門美咲動処後05
矯正治療を行うとどんなメリットがあると思いますか?
まず、見た目が綺麗になることはどなたも感じることではないかと思います。
しかし、矯正治療のメリットはそれだけではありません。
1.歯並びがきれいになると毎日の歯のお掃除が格段にしやすくなります。
掃除がしやすくなり、歯の汚れが取れやすくなれば虫歯や歯周病になりにくくなります。
その結果、予防には非常に有利になり、年齢を重ねても虫歯や歯周病で自分の歯を失う可能性が少なくなるため、入歯やインプラントもやらなくて済むようになるかもしれません。
2.発音がしやすくなります
歯が無くなったり、すき間があいたりすると息が漏れるため発音がしにくくなります。
発音がしにくくなれば相手に通じにくくなり、コミュニケーションが難しくなるかもしれません。
ずっとコミュニケーションが苦手なまま過ごしていくのは辛いことでしょう。
3.咬みやすくなります。
歯並びが悪いと、しっかり噛んでいないため食物をよく噛み砕くことができず
美味しく食事をすることが難しくなったり、ほかの人より異常に食事をする時間が長くなったりとする可能性があります。
食事はいくつになっても楽しくしていきたいものです。
見た目を改善することも大切ですが、それ以外にも改善することによって人生をずっとグレードアップすることができます。
歯並びが悪いと将来、虫歯や歯周病になってその都度治療を繰り返し、高額な医療費が発生しつづけるかもしれません。
矯正治療をすることによって精神的にも金銭的にも有意義な人生を送ることができるかもしれません。
そのため矯正治療は先行投資として欧米では考えられています。
もちろん矯正治療は歯が健康であれば年齢は関係ありません。当クリニックでも50歳代の方が矯正治療を行っていたこともあります。
矯正治療は健康保険適応外の治療になりますが、当院では初回矯正相談は無料で行っております。初回相談でおおよその治療方針と費用についてご説明させてもらっております。その後、ご本人とご家族とじっくりと時間を取って話し合いをしていただき、矯正治療を行うか否かを決めていただいております。
この写真を使用することはご本人の保護者の方のご了解をいただいておりますので、ここで紹介をさせていただきました。

がんに患ってしまった方と歯科治療

写真 (15)

がんは日本人の二人に一人がかかる疾患であり、死因の第一位でもあります。誰しもが遭遇する病気であります。
そのようながんはご本人や家族は大変不安を抱えながら治療を行って、がんと闘っている方もたくさんいらっしゃいます。
がんの治療には抗がん剤や放射線による治療、手術による外科治療など様々なものがあり、ご自身の体に大きな負担がかかる時があります。

そのようながん治療を行っているときやがん治療後においても、むし歯や歯周病など口や歯のトラブルが起こることもよくあります。
たとえば、歯が痛い、歯肉が腫れた、膿が出てくる、歯がしみる、口の中が乾く、口内炎ができる、など様々なトラブルがあるかと思います。

そのようなお口のトラブルにも対応できるように、がん治療を行っている医科の医師と、歯科治療を行う歯科医師との連携をスムーズにするための講習会が開催されました。
医師と歯科医師との治療に関しての情報交換や意見交換をおこなって、患者さんがより良いがん治療と歯科治療を受けられるようにしていきます。
そして治療後も癌の主治医との連携を保ちつつ、快適なお口の環境を守っていけるようにと考えています。

平成26年 歯と口の健康週間

写真 (12)

歯と口の健康を皆様に普及啓蒙するために行政と歯科医師会が実施している週間です。

ポスターに書いてある
「一生自分の歯で食べよう」
というのは、自分の歯が無くなって食べられなくなったり、入歯で不自由な思いなどは誰もしたくはないと思います。
そのためにも普段から、自分の歯と口の中の健康を守るために大切なことは色々あります。

毎日、歯を磨いていても虫歯や歯周病になって痛い思いをしたことはないですか?

歯と口の健康を守ることは簡単にはいかないことが多いです。
自分では見えにくい口の中は、定期的にチェックをして歯をクリーニングしたり、歯ブラシのコツを教わってもっと上手に歯ブラシができるようになると、より歯と口の健康を維持することができます。その結果、自分の歯が長持ちをします。

「一生自分の歯で食べよう」

是非、一生自分の歯で食べ続けたいものです。