歯を温存する学会に参加してきました

歯の根の治療をすることによって、歯を使える状態にして、歯を温存させることを研究している学会があります。その学会に参加してきました。
歯の根の治療とは、説明画像のような治療のことを言います。
いわゆる「神経を取る」という治療もこの範囲になります。

歯の中の治療、根管治療

今回の学会のテーマは「再治療」です。
歯の根の病気は、一度治療をしたところでも病気の再発をすることが良くあります。再発したときに行うことが、再治療ですが、それが今回のテーマでした。

再治療時に重要なことは、病気が再発した原因を突き止めて対処することです。
しかし、歯の根の中という非常に小さなところから原因を見つけることは至難の業です。
それを見つけるのに必須の機械が、歯科用顕微鏡(マイクロスコ-プ)です。
歯科用顕微鏡とは歯の中の細かなところを、拡大してみることができます。肉眼では見ることのできない部分までよく見えます。その歯科用顕微鏡を使って、病気の再発した原因を探します。
原因を発見し、適切に処置を行えば症状がなくなります。
そうなれば抜かなければいけなかった歯を、もう一度使うことができます。
(歯科用顕微鏡とはこのような機械になります)
逆に、致命的な原因が見つかるときがあります。
その場合は、いくら治療を続けても、症状は良くなりません。

今回の学会でも、いろいろな症例を見てとても勉強になりました。、
学んだことを毎日の仕事にフィードバックして、
1本でも多くの歯を温存していきたいと思います。

11月8日は「いい歯の日」です

いい歯の日に合わせて、
栃木県保健福祉部健康増進課が運営している「健康長寿栃木WEB」にて、
歯と口の健康づくり」の特集が公開されています。
ライフステージにおける、歯や口の病気や、
その予防についての解説があります。
参考になさってはいかがでしょうか。

歯の根の治療の成功率を上げて、できる限り歯を温存する治療法

歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いた治療風景
歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)によって、治療中の歯の動画(字幕解説付き)
(動画下部の「字幕」をクリックすると字幕が出ます)

歯を温存するために
1.小さな歯を歯科用顕微鏡で拡大をして、精密な治療を行う。
2.直接見えない死角にある患部は、鏡で映しながら治療を行う。
1.2.を行うことにより、歯科治療の精度を上げることができます。
その結果、肉眼での治療では温存が難しい虫歯でも、マイクロスコープによって歯を温存することができる時があります。それらについて詳しく説明します。

1.小さな歯を歯科用顕微鏡で拡大をして、精密な治療を行う。
顕微鏡とは、肉眼では見えないものを拡大して見ることができます。それを歯科治療に応用したものが歯科用顕微鏡です。
つまり、肉眼では見えない虫歯などを見ることができます。見えれば虫歯を取り残すことや、削りすぎることを最小限にすることができます。
よって、取り切りたい虫歯の部分はすべてとることができ、残したい健康な部分は残すことができます。
その結果、歯を温存できる可能性が上がります。

2.直接見えない死角にある患部は、鏡で映しながら治療を行う。
口の中にある歯は、見える部分と見えない部分があります。
例えば、歯の後ろ側とか、深い虫歯の穴の中などです。見えないと治療ができません。
そこで、口の中に入る鏡を使って、死角になっている歯の後ろ側や深い虫歯の中を覗くように見ることができます。
そして、鏡に映った虫歯を見ながら、確実に虫歯を削ることができます。
その結果、歯を温存できる可能性が上がります。

(上の動画解説)
歯の根の中にある神経までバイ菌が侵入すると、いろいろな症状が出てきます。
ひどい場合には抜歯となることも良くあります。
抜歯とならないよう、できる限り歯の根の治療の成功率を上げていきたいところは、患者さんにとっても、歯科医師にとっても共通の望みではないでしょうか。
しかし、歯の根の中は非常に細かい構造になっており、肉眼で治療を進めていくには限界があります。
そこで歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)をもちいます。
これは細かい構造の部分を拡大して見ながら、治療を行うものです。脳外科や眼科などの手術でもよく使われています。
歯科医用顕微鏡を見ながら、歯の根の中で、肉眼では見えないばい菌に汚染された部分を取り除き、歯の症状を取り除いていく治療を行います。
これによって成功率を上げ、できる限り歯を温存することを目標にしています。

ブランクのある歯科衛生士さんのための研修会

栃木県歯科医師会では、医療現場から離れている歯科衛生士さんを対象に、研修会を行っています。
一度、現場を離れると復帰することにハードルを感じる方もいるかと思います。
少しでも復帰しやすいように実習付の研修会を開催しています。
せっかく取得している歯科衛生士のライセンスを、もういちど活かして欲しいと思います。

案内や問い合わせは栃木県歯科医師会のこちらのページにあります。
下記の内容は栃木県歯科医師会のページより転用。

【研修会日程】ご希望の回のみご参加いただけます。
 5月14日(火)10:00~12:00 実習 歯科医療接遇 (終了しました)
 6月11日(火)10:00~12:00 実習 歯科材料の取扱い (終了しました)
 7月16日(火)10:00~12:00 実習 手洗い法・染め出しと術者磨き(TBI) (終了しました)
 9月17日(火)10:00~12:00 実習 歯科材料の取扱い(終了しました)
10月15日(火)10:00~12:00 実習 高齢者への対応(認知症など)
11月12日(火)10:00~12:00 実習 ホワイトニングについて
12月17日(火)10:00~12:00 実習 予防関連(音波ブラシや歯ブラシの処方ポイントについて)
「令和元年度歯科衛生士の再教育・再就職支援研修会」受講申込書(PDF)
【場  所】 とちぎ歯の健康センター(宇都宮市一の沢2-2-5)
【定  員】 20名程度
【申込み締切り】 開催日の1週間前
「一般社団法人 栃木県歯科医師会」
 宇都宮市一の沢2-2-5
 申し込み・問い合わせ
TEL 028-648-0471 FAX 028-648-8149

台風19号接近に伴う臨時休診のお知らせ

非常に強い勢力の台風19号が10月12日(土)に接近しております。
台風の接近に伴って、東日本を中心とした広い範囲で、暴風や警報級の大雨となる見込みです。
そのため安全を優先して、12日の午後の診療は臨時休診とさせていただきます。

ご了承ください。

2019年顎関節学会に参加して

2019年7月に開催された第32回日本顎関節学会に参加してきました。
今回はアジア顎関節学会も同時開催となっていたため、海外からの参加者も多数みられました。

顎関節学会は顎の関節に関連する病気などについて、研究発表があったり、検討や討議をしていく場です。
今回の学会では、顎関節に関連する病気だけではなく、顎関節に関連する病気に類似した病気との鑑別についての検討が多かったです。
医学の進歩とともに、たくさんの病気があることも分かってきていますが、症状が多彩な病気もあります。

今後も進化する医学に、研鑽を続けていこうかと思います。

2019年8月の休診について

8月11日(日)から16日(金)までは休診となります。
また、8月23日(金)24日(土)25日(日)と28日(水)29日(木)は、研修会に参加するため臨時休診となります。
8月17日(土)、19日(月)から22日(木)、26日(月)、27日(火)、30日(金)、31日(土)は診療を行っております。

ご予約や診療日の確認は、電話にてご連絡ください。
0288-22-3030

80歳で歯が20本以上あること。

2019年7月6日 日光市における8020運動達成者の表彰式がありました。
日光市と日光歯科医師会の共催によるイベントです。
今年は81名の8020運動達成者がいらっしゃいました。

8020運動とは80歳でも20本以上の歯を残そう!というものです。

いつまでもおいしいものを食べ続けるための元気な歯は、日々の手入れから。
1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の 歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動 が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、妊産婦を含めて生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切 です。ぜひ「8020」を目指してください。
日本歯科医師会ホームページより引用)

自分の歯があれば、美味しく食事が楽しめます。
自分の歯があれば、会話を気にせず楽しむことができます。
自分の歯があれば、若々しい見た目を保つことができます。
自分の歯があれば、入れ歯やインプラン世に頼らずに済みます。

人生100年時代とも言われている今、ライフステージを充実させるためにも、自分の歯を長く保つことはとても大切なことであると思います。
自分の歯があれば、治療などに医療費も少なくて済みます。

8020運動を参考に、いつまでも自分の歯を長く保つため、歯科医師や歯科衛生士と相談をしながら、対策を講じていくことを強くお勧めしています。