歯や口の中の痛みは必ずしも虫歯ではない。

歯や口の中に痛みを感じたことはありますか?
その痛みの原因は虫歯のときもありますが、虫歯以外の原因でも痛みが出る場合はよくあります。
そのような歯や口の中に出てくる痛みについて、研究をして議論をし学んでいく学会があります。
それは日本口腔顔面痛学会というもので、先日その学会へ参加してきました。
歯や口の中だけではなく、顔面や顎などにもおよぶ痛みに関して様々な発表と議論がありました。
痛みの原因を特定することは、時々非常に難しい場合があります。
そのような場合の対応策についても学ぶことができました。
さらに、まだまだ知識や経験不足な面もあることを実感し、今後さらなる研鑚の必要性も感じました。
痛みに悩まれている患者さんへ、より良い医療を提供できるように努めていきたいと思います。
日本口腔顔面痛学会と日本顎関節学会

歯が痛くなっても、歯に原因があるとは限りません。

第21回日本口腔顔面痛学会学術大会 

歯が痛くなると、歯科医院を受診されると思います。
しかし、歯が痛いのに、痛いはずのその歯にむし歯が全くないこともあります。

それでは、なぜ歯が痛くなっているのでしょうか?
それは歯以外の他の場所に痛みの原因がある時に、健康な歯でも痛みを感じることがあるからです。
もちろん痛みの原因が歯にないので、歯の治療をしても痛みは変わりません。

では、他にある痛みの原因とはどんなものなのでしょうか?
それは、筋肉であったり、神経であったり、鼻だったり、血管だったり、ウイルスだったりなど
歯以外の様々な場所に、ある特定の病態が原因となって、歯が痛く感じることがあります。

そのような歯や口の周りの痛みを科学する学会が「日本口腔顔面痛学会」です。
今年もまた口腔顔面痛学会に参加してきました。

痛みの診断をするためには、
さまざまな原因があるので幅広い知識と診断能力が必要になります。
その原因によっては、耳鼻科、脳神経外科、内科、皮膚科などの様々な専門のドクターと連携をとって
治療が必要になることもあります。
そのような知見を得るために、日本口腔顔面痛学会に参加しています。
今回の学会でもいろいろな知識を得ることができました。
これを日々の診療で患者さんへ最大限に還元できるように、していこうと思います。

歯が痛く感じたものが、実は原因は歯とは別にありました

上あごの奥歯が痛いとのことで来院した患者さんがいました。

来院までの症状の経過のお話をよく伺いました。
そして口の中をよく見させてもらい、レントゲンの検査を行わさせてもらいました。

その結果、私の判断は
「歯に明らかな異常がないので、もしかすると鼻の方が原因かもしれない」
というものでした。

患者さんへその理由をお伝えし、耳鼻科受診することに承諾していただきました。

それから数週間後その患者さんが再度来院され、
「鼻が原因だったので治療をしたところ、歯の痛みもなくなりました。」
というものでした。

口の中や歯はとても敏感な場所なので痛みを感じやすいこともあります。
しかし、必ずしも歯が痛い事が歯に原因があるとは限りません。
痛みの原因は様々なものがあります。

どうして虫歯は急に痛み出すのか?

急な虫歯の痛みを経験された方はいらっしゃいますか?
なんともなかった歯が急に痛み出すと、とても困ることもあったのだろうと思います。

なぜなんともなかった歯が急に痛み出したのでしょう?

それは急に虫歯が発生したのではなく、長い時間をかけて少しづつ歯を侵食されていたからです。
ただ、少しづつ浸食をされているときは全く自覚症状がないため、自分で虫歯の浸食に気が付くことはありません。
ある程度大きな穴になってきたときに、「冷たいものがしみる」「甘いものを食べると違和感がある」などの症状が出る時もありますが、気が付かないこともあります。

そのままにしておけば虫歯は徐々に浸食をしていきます。
そして、歯の神経の近くまで浸食されたときに、初めて痛みを感じます。
この痛みこそが「急に痛み出した!」痛みなのです。

虫歯があなたの知らぬ間に侵食していきいます。
しかも1本の歯だけでなく、複数の歯で同時進行で侵食をしていくことがほとんどです。
そうすると複数の歯が次々と急に痛み出してくるかもしれません。

自分の知らぬ間に歯が侵食されていることはよくあることなのです。

歯や顔や頭の痛みって嫌ですよね

歯が痛い・歯肉が痛い・頬が痛い・顎が痛い・舌が痛い・頭が痛い・唇が痛い・鼻が痛い・頬が痛い・顔のあたりが痛い・筋肉が痛い・などなどいろいろな痛みが口や顔、頭にはあります。
またそれらで非常に強い痛みが出て苦労したことがあったり、ずっと慢性的に続く痛みのため日常生活に支障が出たり、痛いほどではないがなんとなく違和感が持続していて気になっていたり、などいろいろな種類の痛み方もたくさんいるのではないでしょうか?

実はそのような痛みをしっかりと診断することは結構、難しいことなのです。
なぜ痛みの診断が難しいかというと、その本人の痛みがどれくらいいたいのかは、ほかの人にはわからないからです。
でも、痛みの本人からすればものすごく苦痛なことになります。
その苦痛をほかの方に分かってもらうためには、やはり上手に伝えないとなかなか伝わりません。
では、どうやって伝えればいいでしょうか?

たとえば
いつごろから痛いのか?
ずっと痛いのか?それとも時々痛いのか?
何もしなくても痛いのか?何かきっかけがあると痛いのか?
一日のうちでいつ痛いのか?朝?夕方?寝ているとき?
痛みの程度はどれくらいなのか?なんとなく変な感じなのかそれとも我慢できないくらい痛むのか?
どこの部分が痛むのか?
痛み出したきっかけは何か思い当たるのか?

このほかにもまだまだ表現することはたくさんあると思いますが、「痛い」というだけでいろいろな情報があるということです。
痛みに関するこれらの情報を的確に多数表現できることによって、痛みの原因診断がしやすくなります。
原因が診断できれば、適切な治療を行うことができ、結果的にその痛みから解放される可能性が高くなります。

痛みが出たときは、一度どんな風に痛いのかを上に記載したことを参考にして考えてみてください。

歯を抜かずに保存する勉強会の1年間の研修が終わりました。

先日、1年間続けてきた歯周病の勉強会が終わりました。歯周病専門医であるスウェーデンデンタルセンター弘岡秀明先生に講習・実習・症例報告などの研修を行い行い指導していただきました。

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今まで保存できずに抜歯になるような歯も、できるだけ残せるようにしていきたいと考えています。ただし弘岡先生もお話していましたが、全ての歯が残せるわけではなく、重症化しすぎた歯はやはり治療の限界があり抜歯とせざるを得ないこともあります。抜かないといけないほど重症化して欲しくないですね。

  自分の歯を長く使っていくためには、まずはしっかりと歯周病の治療を行わなければなりません。その後は歯に汚れがついてしまうとすぐに歯周病は再発してしまうので、毎日のハブラシ等を行って歯の汚れを丁寧に落としておくことと、定期的に歯科医院でのチェックと歯ブラシでの磨き残しのクリーニングを行っていくことが、自分の歯を守っていく重要なことになります。「痛くなったら歯医者に行く」では重症化してしまいます。「痛くならないよう歯医者でメンテナンス(お手入れ)をする」といった感じでないと自分の歯を守っていくことはできません。

そこまで治療とメンテナンスを行っても不幸にも自分の歯を抜くようなことがあれば、なくなった部分だけに対してインプラントという選択肢も検討しても良いかと思います。

無事に1年間の研修の最後に帝国ホテルにて卒業式が開催されました。無事に私も終了証をいただくことができました。写真はそのときのものです。

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これからも年数回の弘岡先生主催の勉強会があるので、そちらへは継続的に参加をして勉強を続けていきたいと思います。

むしばにならないおやつ

最近Googleのコマーシャルのなかに「むしばにならないおやつ」という表記がされているのを見ていろいろと調べてみました。
そもそもむし歯とは、ザックリ言うとばい菌が歯を溶かすために穴があいていくことなのです。
ばい菌が歯を溶かすときに出すは、食べ物の中に含まれている糖分をエサにしてばい菌は酸を出します。
ということは、糖分がない食べ物であればむし歯にはならないことになるため、そのような食べ物をおやつが「むしばにならないおやつ」になります。
しかし、糖分がない食べ物だと甘さがすくないため子どもが食べるおやつになるのか?という心理的な問題はあるかもしれませんね。
書籍でむし歯になりにくいおやつのレシピがあったのでここに引用しておきます。ご参考にしてみてください。
【口のなかを酸性にしないおやつ】①にんじんと大根のスティック/ヨーグルト1:マヨネーズ1のディップをそえて。②プロセスチーズのおかか揚げ/プロセスチーズを食べやすい大きさに切り、薄力粉で作った衣をつけ、パックのかつおぶしを全体にまぶす。油で揚げてできあがり。季節の野菜やチーズ、ナッツなどは、食べても酸性に傾かないので、むし歯にはなりにくいおやつの代表格です。
【ゆっくり酸性に傾くおやつ】ちいさなおにぎりやロールサンドなど。おにぎりは小さく握り、ごま塩やふりかけをまぶす。トースターで焼いてから、醤油や味噌を塗ったプチ焼きおにぎりもおすすめです。サンドイッチパンでウィンナーを巻き、爪楊枝でとめ、トースターで焼く。斜めに切っていただく。【口になかをサッと通り過ぎる甘いおやつ】甘いおやつでも、口の中をサッと通り過ぎるものならOK。フレッシュフルーツ入りゼリー/市販のゼリーや寒天ゼリーの中に、季節の果物を入れ、まわりにもフレッシュフルーツを飾る。ゼリーは口の中をサッと通り過ぎ、果物を噛むことで、だ液が出て酸を中和してくれます。アイスクリームやシュークリームなども、停滞しにくいおやつといえます。上手に利用してくださいね。
しかしばい菌のエサになる糖分は、人間にとっても大切な栄養となるために糖分を全く取らないということは現実的に無理なことになります。上手に食べ物から糖分を摂取することが「むしばにならないおやつ」の大切なところです。
そこで「むしばにならないおやつ」に関連してくる専門的で科学的な研究が行われたものがあるのでそれを紹介します。
むし歯の観点から糖分は二つに分類することができます。むし歯のばい菌が歯を溶かす酸を作り出すときの栄養となってしまう発酵性糖質と、酸を作り出す栄養にならない非発酵性糖質に分けられます。発酵性糖質の代表的なものはスクロース(ショ糖)やフルクトース(果糖)など食べ物に良く入っている糖分です。それに対して非発酵性糖質の代表的なものはキシリトールになります。それらを使ってフィンランドで人間を対象に大規模な虫歯の研究がされました。その研究の内容は125名の人間を1班はスクロースのみ2班はフルクトースのみ3班はキシリトールのみの3つのグループに分けて、それぞれ2年間にわたって摂取し続けたそうです。2年後のそれぞれの班のむし歯の動向を調べたところ発酵性糖質であるスクロースとフルクトースを食べていたグループは虫歯が多発しましたが、非発酵性糖質であるキシリトールのグループではほとんどむし歯は発生しなかったそうです。
この研究結果から食べ物の糖分がキシリトールでできているもであれば「むしばにならないおやつ」ということになります。
もう1つ「むしばにならないおやつ」の研究を紹介します。
スウェーデンにあるビペホルム病院の入院患者436名を対象に行われた実験です。トフィー(砂糖と糖蜜を煮詰めたキャラメルのようなお菓子)・チョコレート・キャラメルなどの発酵性糖質の食べ物を食事のときに一緒に食べていたときはむし歯の発生は少なかったのですが、食事と食事の間の間食としてそれらの食べ物を食べるようになったら急激にむし歯の発生が増えたとの研究結果があります。つまり甘いものを食べるタイミングを間違うとむし歯になってしまうということです。発酵性糖質は食事のときだけにして(食事も発酵性糖質です)、間食では発酵性糖質を含まない食品を食べるようにすることがむしばになりにくくなります。

これらの研究結果をまとめると間食(おやつ)には糖分がキシリトールのものを食べることが「むしばにならないおやつ」と科学的に実証され、安心して食べられるおやつであるといえるでしょう。

これらの科学的に実証されたデータがあることから、厚生労働省特定保健用食品(トクホ)のなかにもキシリトールガムやキシリトールタブレットの製品が数多く許可を受けています。
そのため最近はキシリトールの入った製品が多く売られるようになっています。その一部を紹介します。
キシリトール(XYLITOL)のタブレット(飴)です
スティッチのキシリトール(XYLITOL)のタブレット(飴)です スティッチのキシリトール(XYLITOL)のタブレット(飴)です
大人向けのミント味。キシリトール(XYLITOL)のタブレット(飴)です 大人向けのミント味。キシリトール(XYLITOL)のタブレット(飴)です
キシリトール(XYLITOL)入りのタブレット(飴)です。ガムが咬めない小さなお子さんにはオススメのものです。ラミチャック式なので携帯するときも邪魔にならずいつでもなめられます。スティッチのパッケージはリンゴ味やイチゴ味がミックスして入っておりお子様向けです。下のほうはミント味で大人向けとなっています。
キシリトール(XYLITOL)のガムです
こちらはキシリトール(XYLITOL)入りのガムです。ラミチャックのものは3種類あり左からクリアミント味・マスカット味・アップルミント味となっています。
ボトルタイプのキシリトールです。家族全員で愛用しています。
マスカット味はボトルタイプもあり自宅で使用するときにはこちらのほうが量が多く便利です。私も愛用しています。
キシリトールの含有量が多いため値段もチョットだけ高めです。
市販のものよりキシリトールの含有量が多いため、キシリトールの効果も期待できます。
キシリトールは大量に食べ過ぎるとおなかがゆるくなります
キシリトールの注意点です。虫歯にいいのならキシリトールを大量に取ればいいんじゃないか?という風に考える方もいるかと思いますが、大量にキシリトールを摂取するとおなかがゆるくなることがあります。そのため大量に食べないようにガムや飴などにしてキシリトールの製品は作られています。適度な量を守ってお使いくださいね。

日光市の休日急患歯科診療の当番です

シルバーウイーク最終日の平成21年9月23日は午前10時から午後4時まで沼尾デンタルクリニックが休日当番医となっています。

・急に歯が痛くなってきた。

・歯肉や頬が腫れてきた。

・銀歯や差し歯が取れてしまった。

・転んで歯が折れてしまった。

・コンタクトスポーツのプレー中にぶつかり歯がずれてしまった。

・観光に来ていたら治療中の歯が痛くなった。

いままで行ってきた休日当番の時にはこのような患者さんが小さなお子様からご高齢の方まで沼尾デンタルクリニックに来院しました。

まずは電話でお問い合わせください。 0288223030

歯を抜かなくてもすむ薬剤

「歯を抜かなくてもすむ薬剤」だと分かりにくいかもしれません。正確には、虫歯が神経まで進行してしまった歯や歯の根に膿がたまって抜歯しないと治らないというような歯に対する治療法の勉強会でその薬剤の使用基準と使用方法を学んできました。

基本的には

神経まで虫歯が進行してしまった歯は全く虫歯になっていない歯よりも長持ちはしません。

神経まで虫歯が進行してしまった歯は痛みも出ます。

虫歯が大きくなってから治療することは何もいいことはありません。

しかし、現実には虫歯は大きくなってしまった歯はたくさんあるため何とか治療して持たしていくことになります。

持たすための治療法もいろいろと勉強しましたが、そのなかでも最近いい薬剤が開発され今までは抜歯していた歯がその薬剤を使うことにより歯を抜かずに使えるようにしていくことができるようになりました。

実際の患者さんでも使わせていただきましたが、今までは抜歯しないといけない歯がしっかりと咬めるように治すことができました。

このようなすばらしい薬剤を開発していただいた研究者へは感謝します。この薬剤によって抜かなければいけない歯を何本も救うことができるようになるからです。

しかし・・・・

その薬剤も魔法の薬ではありません。

病状がその薬剤の限界を超える場合は抜歯しないといけません。

やはりむし歯予防と定期検診・メンテナンスとむし歯になってしまったときは症状が出る前に早期治療を行うことが大前提であることは変わりません。

音波歯ブラシについて

沼尾デンタルクリニック勉強会

音波歯ブラシの最大のメリットは普通のハブラシや電動歯ブラシよりスピーディに汚れを落とすことができることです。さらに、歯と歯の隙間や細かい溝の部分の汚れも簡単に落とすことができます。普通のハブラシでも細かいところの汚れは落とすことはできますが、そのためには細やかに歯ブラシを動かさないと落とすことができません。この細やかな動きを音波歯ブラシはやってくれるので磨くほうは非常に楽に汚れを落とすことができます。

音波歯ブラシだとあとは汚れているところに毛先を当てることだけを考えていれば簡単に汚れが落ちていきます。歯の裏側や奥歯や上顎など磨きにくい場所でも、ちゃんと汚れているところに毛先が当てられるようには当院スタッフが丁寧に説明させてもらうとみなさん上手にしかも簡単に歯の汚れを落とすことができるようになります。

今回の音波歯ブラシには「ノーマル」「ソフト」「スーパーソフト」の3段階の強さが設定できます。初めて使う場合や、歯肉が痛む場合などはスーパーソフトモードで行えば痛みなく使用することができます。慣れてきたらソフトモード、ノーマルモードとパワーをあげていけば、よりスピーディに汚れを落とすことができます。

音波歯ブラシをオススメな方は

・毎日が忙しい方で効率的に歯垢(歯の汚れ、プラークとも言います)を除去したい方。

・面倒くさがりの方

・もっと口の中をキレイにしたい方

・ツルツル感・さっぱり感をもっと実感したい方

・歯周病で届きにくい場所に集中的に歯ブラシを当てたい方

・ブリッジやインプラントなどがはいっており、ホームケアを十分に行いたい方

・歯並びが凸凹している方

・矯正治療中で装置が口の中にある方

・子供の仕上げ磨き

・高齢者や手が不自由な方

これらが思い当たる方はぜひ体感してみてください。