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2011年 9月 7日 水曜日 カテゴリー: インプラント, インプラントの質問, 入れ歯, 当院での治療例, 歯が抜けた所の治療

自分の歯が無くなったときはどうしたらいいでしょうか?

8年前に当クリニックにはじめて見えた女性の方のお話です。この内容は患者さんご本人に許可を頂いて写真等の掲載をさせていただいております。

来院のきっかけは右下の歯が取れてしまったとのことでした。

ずっと前に神経をとって差し歯にしていた歯が、虫歯が歯根の中に進行してしまい差し歯が取れてしまった状態での来院でした。

その歯は虫歯が進行してはいましたが、本人からできるだけ抜かない治療のリクエストもあったためにまずは歯を残す方針で治療を開始いたしました。

しかし、治療途中でお仕事が忙しくなり来院が途絶えてしまいました。

来院が途絶えてから約3年ぶりに来院していただいたときにはその歯は虫歯が大きく進行して、歯根も割れていました。もう既にその歯は使える状態ではないことをご本人に伝えたところ、抜歯を余儀なく選択となりました。残念ではありましたが抜歯をおこないました。

歯が抜けた 歯がない

上の写真のように、抜歯したために歯がなくなってしまいました。

さて、ここで今後の方針についてご本人と話し合いを行い、4つの方針をご提案させてもらいました。

1.ブリッジ : 両方の歯を削ってつなげていきます。金属・セラミックなどの材質が使用できます。メリットは固定式で咬み応えがあること。デメリットは健康で虫歯もない歯を削らないといけないことなど。

2.義歯(入れ歯) : 取り外し式の歯を作ってスペースを埋めます。プラスチック・軟性プラスチック・金属・ワイヤーなどの組み合わせにより作成していきます。メリットはほとんど歯を削らなくてすむこと。デメリットは咬み応えが自分の歯に比べてあまりよくないこと

3.インプラント : 歯肉の下にある骨の中にチタン製のフィクスチャー(人工歯根)を入れてそこから土台を立ち上げて歯を作成していきます。メリットは歯を削らずにすむこと、咬み応えがしっかりしていること。デメリットは顎の骨の中に人工歯根を埋め込む手術が必要で、歯肉を貫通させて歯を作ること。

4.歯を作らない : 1本だけの欠損なので歯を作らないでメンテナンスで現状維持をしながら経過観察していく。メリットは治療にお金も時間もかからず、歯も骨も削らずにすむこと。デメリットは長期的に上の歯が伸びてきたり下の歯が歯のないほうに横に倒れてきたりしてしまう可能性があし、そうなった場合その歯の寿命が短くなってしまうこと。

(そのほかにもそれぞれメリットデメリットはありますが主なものだけを記載させていただきました。院内では下記のような比較表や模型・写真等を使ってご説明しています。)

ブリッジと入れ歯とインプラント

ここでご本人は非常に悩まれ少し時間がほしいとのことでした。もちろん、どれを選択してもメリットとデメリットがあるため悩まれて当然だと思います。

そこで悩んでいる期間を使って、他の歯も同じ運命をたどらないように虫歯や歯周病の治療を行い、治療後は定期メンテナンスを継続して歯の健康を守っていました。
そのため治療終了してから今のところは歯のトラブルはありません。

むし歯や歯周病の治療期間中はなくなった歯のところについて、いろいろなお話や悩みを聞いてご説明・解説などを随時おこなっていました。

提案させていただいてから2年半後、「インプラントをします」とのご決断をなされました。(視点を変えると逆に2年半の間、4番の「歯を作らない」ことを継続していたことにはなりますが・・・・)

インプラントとは顎の骨の中にチタンでできた人工歯根(フィクスチャー)を埋入して、それを土台として歯を作っていきます。

まずは人工歯根が埋められるだけの骨があるかどうかを調べるために、CTによる骨の検査を行いました。CT検査の結果十分な骨があったために人工歯根を埋入する計画を立てました。

骨の中に人工歯根を埋入する手術を行い歯肉を切開したところの治癒を待って経過観察を行いました。人工歯根を埋入する手術とは麻酔をした後に歯肉を切開し、顎の骨を露出させて人工歯根を埋めるためにドリルで骨に穴を掘ります。その穴に人工歯根を埋め込んで切開した歯肉を元通りに縫合して手術を終えます。人工歯根と骨が安定するために今回は3ヶ月間の期間を待つこととしました。

3ヶ月たったところでインプラントから土台を立ち上げるために歯肉の一部を切開する手術をして、土台まで作ります。その土台に合うように白い歯を作成して口のなかに装着しました。

インプラント 白い歯

インプラント術前 インプラント術前

上の写真がインプラント治療後の写真、下の写真が治療前のものです。

2本並ぶ銀歯の手前に白い歯が入りました。装着後はほとんど違和感もなく

「良く咬めて調子がいいです」

とおっしゃっていただき、ほっとしました。現在も、定期的にメンテナンスをしながら自分の歯とインプラントの歯を長く使っていけるよう、患者さん本人とわれわれ医療サイドと一緒になってがんばっていこうと思います。

ここでこの方の治療経歴から振り返って考えてみましょう!

今回はインプラント治療によって歯を回復し咬めるようになりました。不都合に感じていたことから回復できていれば、良かったと思います。
これからは毎日自分でお手入れをして、定期的にクリニックを受診してもらい、このインプラントが長く使っていけるように定期健診とメンテナンスをしていかなければなりません。
たとえば、今回の方が「インプラント」ではなく、「ブリッジ」や「入れ歯」や「歯を入れない」ということを選択したとしても、やはり治療後には定期健診とメンテナンスは必要になってきます。

8年前に受診したとき虫歯が進行したことによって差し歯が取れてそのまま放置したことによって抜歯となってしまいましたが、虫歯が進行して差し歯が取れないようにメンテナンスを行っていれば、ひょっとしたら差し歯は今でも健在していてインプラント治療は必要なかったかもしれません。

このようにむし歯や歯周病が進行してから処置を行うと、このようにいろいろな悩みが生じたり治療期間も治療費も多くかかってしまいます。

そこで

インプラント治療後(そのほかの治療後も含めて)も長持ちさせるためにメンテナンスや予防をしていかなければいけないのなら、むし歯や歯周病が進行する前に予防処置や初期の治療を行い、健康な歯の状態でメンテナンスをしていって、健康な自分の歯のままでいたほうがいいと思いませんか?

これがむし歯や歯周病を予防してメンテナンスを推奨する理由なのです。

いつでも何歳でもかまわないので、今ある自分の歯を失う前に、できるだけ早くから予防処置とメンテナンスを是非開始してください。


ここの管理人は

栃木県日光市の歯科 【日光の歯科 沼尾デンタルクリニック】

です。

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キーワード: 女性, 予防, むし歯, 入れ歯, 虫歯, 歯周病, 差し歯, , インプラント

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