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歯周病学会推奨の子供から大人までの歯周病対策法

 日本全国の歯周病専門医を中心に構成されている日本歯周病学会から、子供から大人までを対象にしたライフステージ別の歯周病対策の最新のまとめの研究論文が出ましたので、一般の方にも内容を抜粋し分かりやすく書き直してみました。

 この研究論文は生涯を通じて虫歯や歯周病の予防をして健全な生活が営めるようにと、2011年8月に施行された「歯科口腔保健の推進に関する法律」を受けて作成されたようです。

1.14歳以下の歯周病対策

 この時期に歯周病になることは少数ですが、成人になってから歯周病のなりやすさへの影響が出ます。ブラッシング(歯ブラシ)を中心としたセルフケア(自宅で行う歯のお手入れ)できちんと歯の汚れが取れるようになれば、約10年後には歯周病になりにくくなります。歯周病の進行にともなって深くなる歯周ポケット(歯と歯肉の隙間)ができにくいということです。裏を返せば、この時期にきちんとしたセルフケアができていないと歯周病になりやすいということになります。
 また食事のとりかたや栄養についての正しい知識を身につけ、望ましい食習慣を身につけていくことが必要です。そして歯や歯肉のチェックのために歯科医院を受診して、虫歯・歯周病・歯肉の腫れなどの予防を行うことが大切です。定期受診ごとにセルフケアの方法をチェックしてもらえば、セルフケアがどんどん上手になり、その結果歯周病になりにくくなっていきます。

2.15~29歳の歯周病対策

 厚生労働省が6年に一度、全国規模で「お口に関する調査を行う歯科疾患実態調査」というものがあります。その最新版である平成23年の結果を見ると歯肉になんらかの異常のある人の割合は15~19歳で69%、20~24歳では74%となっています。ここで言う「なんらかの異常」とは自覚症状がまったくないものがほとんどで、健診などで歯科医師によってチェックされたものをさします。若い世代でも約4人中3人に歯肉に「なんらかの異常がある」ということです。
 また別の研究論文では、この若い時期に歯肉に異常がない人は50歳のときに99.5%自分の歯が残っていたのに対し、若い時期に歯肉に異常があった人は63%しか歯が残っていなかったそうです。つまり若い時期の歯肉の状態が、将来の自分の歯の寿命を左右している要因のひとつと言えます。
 そのため若いときから歯周病ケアを始めておいた方が有利になります。ケアの方法としては毎日自分で行うセルフケアと、定期的に歯科医院を受診して行うプロフェッショナルケアとがあります。セルフケアは歯ブラシで行うことは皆さんご存知だと思いますが、デンタルフロス(糸ようじ)も同時に使用した方が効果的です。歯ブラシだけでセルフケアをするよりも、歯ブラシとデンタルフロスを併用した方が歯肉の異常の回復には有効だという研究結果があります。デンタルフロスの使用方法が分からない場合は歯科医院で教えてもらえます。

3.妊娠期の歯周病対策

 妊娠時には女性ホルモンの増加にともなって、歯肉になんらかの異常が出やすくなります。更につわりがあると歯ブラシも使えなくなり、更に歯肉の状態が悪化します。そのためセルフケアだけでは十分に歯肉の異常を治すことができないときは、歯科医院でプロフェッショナルケアを受けたり、セルフケアのアドバイスを受けたりするといいです。
 歯周病があると早産・低体重児出産になりやすいという研究結果と、歯周病と早産・低体重児出産の関係はないという研究結果があり、これらの因果関係はまだはっきりしたことが分かっていないため、今後のさらなる研究結果を待っているところです。
 なお、今回の歯周病対策とは別になりますが妊婦さんでも母子ともに健康であれば、歯科治療のほとんどは可能な場合が多いです。妊娠をしていても積極的に歯科医院を受診して、産婦人科医と歯科医に相談をしながらお口の治療やケアを受けましょう!

4.30~49歳の歯周病対策

 15~29歳のところでも出てきた平成23年歯科疾患実態調査では、この世代(30~49歳)の80~90%の方に歯肉になんらかの異常があるとの結果が出ました。20歳のころに比べて更に異常のある人の割合が増えており、10人中9人の歯肉に異常があるということなので、歯肉に異常がない人の方が珍しい状態です。年齢を重ねるにつれて増加の一途をたどっている理由は、歯周病は自覚症状が出ないまま進行する病気だからです。
 さらに20~30%の方が軽症ではなく重症な歯周病へ進行しているとの結果です。歯周病は重症でもまったく自覚症状が出ない場合もあるため、重症化しやすいのです。そのためこの世代の歯周病予防は、歯周病の発症予防と歯周病の進行阻止の2段階での対策が必要になってきます。今までの世代同様にセルフケアを充実していかなければなりませんが、歯ブラシとデンタルフロスのほかに歯間ブラシが有効な方も出てきますので、定期的なプロフェッショナルケアを受けた時にチェックしてもらうといいです。
 この世代では全身疾患(内科的な病気)や喫煙が歯周病のリスク(歯周病を更に悪化させる要因)になることも、本人は知っておかなければなりません。つまり全身疾患や喫煙があると歯周病は進行しやすいということです。

5.50歳以上の歯周病対策

 30~49歳では歯周病になっている人が30%だったものが、歳をとるごとにその割合はどんどん増加していきます。そして65~69歳では歯肉の異常ではなく、完全に歯周病になってしまった人の割合が83.2%と、この世代では歯周病にかかっていない人を探すのが難しい状態になっています。歯周病になっているということは、すでに歯を支えている周囲の骨が溶けている人が83.2%もいるということです。
 しかし、70~74歳では歯周病になってしまった人の割合は10%も少なくなっています。その分、全部歯が無くなってしまった人(総入歯の人)の割合が10%も増えています。つまり、歯が無くなると歯周病も無くなります。歯周病の最後は歯が全部無くなって、そして歯周病も無くなるということです。
 この世代ももちろんセルフケアは重要ですが、歯が無くなってきたり治療をしてブリッジや入れ歯が入っていたりすると歯ブラシが難しくなるため電動歯ブラシを使用してみるのもひとつの方法です(電動歯ブラシはこの世代専用ではなく全世代で使用できます)。使用するときは定期的に行っているプロフェッショナルケアのときに相談をしてみましょう。
 この世代に見られる病気に誤嚥性肺炎があります。これは口の中のばい菌が原因で肺炎を起こしてしまう病気で、死にいたる場合もあります。歯周病ケアをして歯周病が安定している人より、歯周病が安定していない人のほうが誤嚥性肺炎の発症率が明らかに高かったという研究データがあります。つまり、口の中の歯周病菌がたくさんいると、それが原因で誤嚥性肺炎になってしまうことが考えられるということです。

 

 ライフステージ別の歯周病対策を見ると、若い世代から対策をしておけば、年齢を重ねても歯周病のリスクを下げることができます。また、どの世代であってもケアを怠ってしまうと歯周病が進行してしまい、最後は歯が無くなってしまったり、死の危険さえ出てきます。
 自覚症状がほとんど出ない歯周病は、自分で知ることができませんから、歯科医院でしっかりと検査を行い歯周病の有無のチェック、また歯周病があった場合はその重症度はどの程度のものなのか、そしてそれらの治療についてどのようなことをしていけばいいのかを明確にして実行しておかなければなりません。
歯周病の脅威から逃れるために、セルフケアとプロフェッショナルケアをしっかりと行っていくかかりつけ歯科医を持つことが大切になります。


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小学生中学生高校生のスポーツマウスガードについて(動画あり)

スポーツマウスガード
この写真のマウスガードは小学生中学生高校生などに使用してもらうように、沼尾デンタルクリニックで実際に作られたマウスガードの写真です。
このマウスガードはすべて選手の口の中に入り、スポーツ負傷事故から口や歯を守ってくれています。

コンタクトスポーツを中心にマウスガードの義務化をしているスポーツが増えてきています。
マウスガードの完全義務化をしているスポーツはボクシング・アイスホッケー・アメリカンフットボール・ラグビーの中学高校世代などのスポーツです。バスケットボールや硬式野球などはマウスガードの使用を推奨しています。そのほかにもサッカー、ラクロス、テコンドー、格闘技などでも使用されています。

スポーツをしていて歯・口・顎を負傷して、実際に来院される患者さんも時々います。負傷したスポーツの詳細はアイスホッケー、バスケットボール・フィールドホッケーなどのプレー中に負傷した方がいました。
その負傷の種類は、「歯が折れる」、「歯がグラグラする」、「歯が抜け落ちる」、「歯が陥没している」、「歯肉が切れる」、「歯肉から血が出ている」、「唇を切った」、「口の中を切った」、「歯を支える骨が折れている」、「顎の骨が折れている」、などがあります。

ある統計では学校管理下においての部活動などでも、年間7万件以上の歯・口・顎の負傷事故が起きているそうです。スポーツには怪我が付き物ですが、やはり安全対策をして守れるものは守ったほうが多くのメリットがあります。歯は折れてしまうと骨のように自然にはくっつきませんので、折れた歯は歯科用の接着剤で付けるかプラスチックなどの代用品で歯を作るか、もしくは抜歯となってしまいます。

歯並びも歯・口・顎の負傷事故に関係があります。例えば出っ歯の人はその出ている歯ところを負傷する可能性が高くなります。また、乱杭歯(前後にデコボコしている歯並びの状態)などでは口腔粘膜や舌を負傷する可能性が高くなります。そのため学年が上がる前に早期に矯正治療を開始して歯並びを良くしておく事も予防のひとつになります。

マウスガードはやシリコン状の弾性のある素材で作られています。作成されたマウスガードと作るための歯形の模型の動画をアップします。

マウスガード使用にはいくつか注意事項がありますので列記しておきます。
・初めて使用するときはまず練習で使用してマウスガードに慣れるようにしておく。
・マウスガードをむやみにガムのように咬んでつぶしてしまわないこと。
・使用後は水でよく洗う。お湯は厳禁。歯ブラシや義歯用ブラシを使って磨いてあげることも清潔に使うためには良い。
・マウスガードの保管は保管用ケースにしまっておき、乾燥状態にしておき、高温にならないよう室温で保管しておく。
・定期的にマウスガードのチェックと歯や顎のチェックをする。成長期のお子さんは数ヶ月で顎が大きくなってしまいマウスガードが合わなくなることがしばしばあります。

このようなことに注意しながらマウスガードで歯・口・顎の負傷事故を予防して、楽しく最高のパフォーマンスができるようお手伝いしていきます。


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歯の治療中に苦しくなったら

歯科治療中に手を上げる

これは沼尾デンタルクリニックの待合室に貼ってあるポスターです。少し古くなってきて色あせてきていますが・・・・。

歯科治療中は口の中をいじられているため、「言葉」という意思表示方法を奪われています。
そのためなかなか言い出せない状況が続くこともあるかと思います。
そんなときは軽く手を上げていただければ治療を中断します。

もちろんできるだけこのような不快症状が出ないよう十分に注意を払っております。
治療前に痛みが出そうな場合は麻酔使用の有無をお伺いし、麻酔を行うときは麻酔をしっかりと効いてから治療を行いようにしています。
治療中に水や唾液などがたまらないよう随時吸い取り続けるようにしています。
口を開けていることがつらい場合は、口を開けておく器具がありますのでご要望により使用しています。
歯医者が怖い方の場合できる範囲のところから行います。初めて受診時には、口内の診査をして今後の治療方針などをお話をするだけで終わる方もいらっしゃいます。

歯科治療はつらいことと思いますが、しっかりと治療を行えば快適になりますので少しでも治療のハードルが下がってくれればと思います。


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毎年の就職率は100%の歯科衛生士

宇都宮歯科衛生士専門学校の卒業式

先日の新聞に掲載されていましたが、宇都宮歯科衛生士専門学校で卒業式の記事がありました。
同校の卒業生就職率は100%だそうです。
確かに私の知り合いを見ていると、勤務してくれる歯科衛生士を探している歯科医師は絶えずいるような感じですね。

歯科衛生士さんとは病院の看護師さんと同じような存在になります。
主な仕事内容とは
むし歯や歯周病の予防を患者さんと一緒になってすすめていきます。
そのためにはたくさんの予防の知識や技術が必要になってきますが、それらのことを教えてくれるのがこの専門学校になります。
むし歯になって歯を削られたり、歯周病が進行して抜歯にならないように、歯科衛生士さんはむし歯と歯周病の予防をしていきます。
その結果、むし歯や歯周病にならずに痛みのない健康なお口にすることができれば、患者さんからは非常に信頼をされるようになります。
信頼が出れば、定期的なお口のメンテナンスも継続することができ、その結果患者さんへの健康を提供し続けられます。
そのような患者さんがたくさん増えてくれれば、仕事のやりがいも増えていきます。

患者さんにも歯科衛生士さんにもメリットのあるWin-Winの良い関係が築けます。

栃木県内では3校の歯科衛生士専門学校があります。
宇都宮歯科衛生士専門学校
栃木県立衛生福祉大学校歯科衛生士学科
小山歯科衛生士専門学校 
(2013年3月現在)

院内見学希望者・マイチャレンジ(職場体験)などは沼尾デンタルクリニックは受け入れ可能です。
ご興味のある方はお電話にてご連絡ください。


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自分の歯を残せる時と抜かなければならない時

痛くもかゆくもない歯や、まったく自覚症状がない口の中で
「いやぁ、かなり進行していて重症ですよ」
「もう抜かないとダメかもしれませんね」
と、言われた経験はありませんか?

このような経験をされた方、このような経験をしたくない方へ解説をしていきたいと思います。

先日に参加してきたセミナーに関して内容を普通の方に分かるように噛み砕いて表現してみます。
このセミナーは海外の大学院を卒業者で組織されている団体が主催しています。これに参加している先生は留学経験者で歯周病の専門家・歯を作る専門家・インプラントの専門家・歯の根の治療の専門家などが多数集まって討論を行います。私は留学経験はありませんが、オブザーブ参加が認められているセミナーでした。

虫歯や歯周病などの歯の病気が進行してきた場合(ただし進行しても痛くなるときもあればほとんど痛みを感じないときもあります)
自分の歯が残せるのか?それとももう抜かなければならないのか?
患者さんも歯科医師も歯科衛生士もみんな歯は抜きたくはないものです。しかし、病気が進行してしまってはそうも言っていられません。
それを決めるのにはその歯の状態をさまざまな角度で見て、最終的に歯科医師が5段階に分類していきます。
その5段階をざっくりいうと「いいね」、「まあまぁ」、「微妙」、「厳しい」、「希望なし」のような感じになります。

「いいね」 ならここで治療をしておけばまだまだ使えるだろう
「まあまぁ」 程度なら歯を残しておいてもしばらく大きな問題は起こらないだろう
「微妙」 は今はいいけどそのうちだめになるかもしれない
「厳しい」 は歯を残しておくと問題が起こりそうなので抜かないとダメかもしれない。
「希望なし」 は残念ながら手遅れで手のほどこしようがないため抜歯になります。
といった感じですね。

さて、これはあくまでも医療サイドから診査をして判断した結果の分類です。
では患者さんからみるとどう感じるのでしょう?
実は「希望なし」の状態でも、痛いとか腫れたとかの自覚症状がまったくない場合も少なくはありません。
つまり痛くも痒くもない歯が実はもうダメになっているということも起こりえるということです。
そういった歯があると、一番最初に書いたような
「いやぁ、かなり進行していて重症ですよ」
「もう抜かないとダメかもしれませんね」
というような結果になってしまいます。

痛くも痒くもないのにいきなり「ダメ」出しをされてしまうのなら、皆さんはどうすればいいのでしょうか?

その答えは
歯科医院で定期的なチェックを行い、「希望なし」にならないように歯のメンテナンスを行っていくことが必要になってきます。
定期的なメンテナンスを行えば虫歯や歯周病の進行を抑制することができます。病気の進行が抑制されれば、それだけ長期間自分の歯の健康を保つことができ抜歯するような事態になりにくくなっていきます。
これはさまざまな研究がなされており、歯のメンテナンスを行うことにより自分の歯を長期間使っていけることは科学的に証明されています。

これ以外にも歯のメンテナンスを行う必要性を裏付けるものがまだあります。

例えば虫歯になって治療を行いました。そして治療した歯がしばらくたって、またむし歯が再発すれば再治療を行わないといけなくなります。
これは非常に悪いサイクルになっています。なぜなら再治療を行うことは上に出てきた5段階の分類が、最初の治療のときからさらに悪い方へと移動します。
例えれば、最初の治療で「いいね」の状態だったものが、再治療後は「微妙」に変わってきます。ひどい場合は「いいね」だったものが、再発の進行が急すぎて「希望なし」に変わることもあります。
これは「むし歯になったらまた治療すればいいや」と思っており、またむし歯になって再治療を繰り返すことは、どんどんと抜歯する状態へと近づいていってしまいます。
そのためむし歯の再発は防がないといけませんので、そのために歯のメンテナンスが必要になってきます。
理想は最初から虫歯を発生させないように、予防やメンテナンスを実践していくことです。

結論としては

「希望なし」まで進行してしまったら、痛みが出るのを待つか抜歯するしかない。
そうならないよう定期的な歯のメンテナンスをして、虫歯や歯周病の予防をすること
究極的な意見ですが、生まれたときから予防やメンテナンスを行って、理想的には虫歯や歯周病と無縁で一生過ごすことができれば素晴らしい!

皆さんはどう考えますか?


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歯科医療にはこんな繊細な技術もあります

歯医者に対するイメージは悪い方は多いかと思います。
キーンと音がするドリルで削ったり、注射をうたれたり・・・

しかし、そんな乱暴そうなイメージの歯科医療の中にもこのような繊細なことができる技術もあります。
生卵の薄皮を残して硬い殻だけをむくことができます。
薄皮の内側に黄身が見えるのがわかりますか?
玉子を動かしてみると、中で黄身が動くのがよくわかります。(動画でなくてすみません)

生玉子のうす皮を残してカラをむきました。

生卵の薄皮を残して殻を剥きました。

ここ数年で歯科医療へ臨床応用されるようになった技術ですが、そのトレーニングのために生卵を使ってこのようなことを行いました。

この技術を使うことによって、従来の方法に比べ患者さんの体への負担が格段に少なくすることができます。
いわゆる「低侵襲な治療」を実現することができます。
そしてこの技術はいろいろな治療方法に応用ができ、より負担を軽減した治療を提供することが可能となります。

それでも虫歯や歯周病を日頃からしっかりと予防をし、病気の進行を許さないようにして、このような技術のお世話にならないようにしておくことが最善です。
この技術を提供は可能ですが、虫歯や歯周病の進行を許さないようなことを理解して実践していただき、できるだけこの技術の提供機会は減らしていきたいものです。


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最近の海外で話題のインプラント事情について

歯周病とインプラントに関する勉強会へ所属していますが、先日そこで担当となった海外の論文に関する発表と検討会を行いました。
最近のインプラント事情も含めそのときの内容を記載します。

インプラント治療はかなり普及をしてきましたが、必ずしも一生モノのではありません。お手入れを怠ってしまうと「インプラント周囲炎」(詳細はこちら)という病気にかかってしまいます。
インプラントの先進国のスウェーデンでさえインプラントを入れた方の4人に1人がこの病気にかかっているとも言われています。

そこでここ最近、盛んに研究が行われているのがこのインプラント周囲炎という病気の治療方法についてです。
それらの研究の成果として数多くの論文が発表されておりますが、残念ながら決定的な治療方法はまだ見つかっていないことが現状です。
今回はそのようなインプラント周囲炎の治療方法の研究論文(英語・論文を書いたのはスウェーデンの研究者)を翻訳しながら、その内容を読み解いていき、勉強会メンバーの前で発表しながらディスカッションを行ってきました。

今回の研究論文の詳細はこちらのページの下段のほうにある「論文解説」というところにアップされています。

歯周病とインプラントの勉強会

今回はインプラント周囲炎によって炎症(腫れたり血が出たり膿が出たりする状態です)を起こしている歯肉に対する治療方法の検討です。
歯科用のレーザーを使った治療とエアーアブレーシブという特殊な洗浄剤を噴霧する洗浄機器を使った治療について研究された論文でした。
結果は炎症の少しの改善はあったものの完全治癒(完全に治った。完治した)とまではなかなか行きませんでした。
インプラント周囲炎は非常に難治性(治り難いという意味)の病気であることがうかがわれます。

ここでは、インプラント周囲炎にならないようにするためには、インプラント治療前に歯周病をしっかりと治しておくことと、インプラント治療後も日々のお手入れや定期的なメンテナンスクリーニングは絶対に必要だと、この論文では訴えていました。

インプラント治療は治療前の診査(検査)と治療計画をしっかりと行い、歯周病やむし歯などの治療をきちんと行い、治療後はしっかりとしたお手入れと定期的なメンテナンスクリーニングを行えば、自分の歯のようにしっかりと咬めて長く使っていくことができます。ただし,誰しもがインプラント治療の適応であるとは限らないので、可能か不可能かを見分けるためにしっかりとした検査と治療計画を行っていかなければなりません。


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クリニックが取材を受けました

とはいっても、雑誌やテレビ・新聞の取材ではなく、小学生が職場見学を兼ねて取材に来てくれました。
日光市内の小学生ですが、学校の課題で好きな職場に行って取材をしてくるようにとの宿題が出たそうです。
そこでこの小学生は自分がメンテナンスで通っている沼尾デンタルクリニックを取材先に選んでくれました。

治療中の写真も撮りたいとのことだったので、このときにいらっしゃった患者さん全員に小学生の職場取材のため写真を撮影をさせていただく旨をお伝えしたところ、皆さん快諾していただきました。
念のため患者さんのお顔にはタオルを掛けさせていただき、個人が特定できないようにはさせていただきました。
お母さんと一緒に親子で楽しそうに写真撮影をしておりましたので、私も写真を取らさせていただきこのホームページでの使用許可もいただきました。

小学生の取材

このあと、この小学生はスタッフにいろいろな質問をして、一生懸命にメモを取っていました。
自分が興味を持ったことは子供は一生懸命になりますね。
興味を持ってもらえることはよかったと思います。
中学生になると職場体験などもあるようですが、歯科医院へ興味を持ってもらえるお子さんがたくさん増えてくれることを願います。
そんなときは可能な限り受け入れられるようにしていきたいと思います。


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顔にもこのような難病があります

「頬が少し腫れている。」
「見た目が少し青あざのように黒ずんでいる。」
「なんとなく頬やあごに痛みがある。」

こんな初期症状ですが、実は顔の内側で「ある難病」になっているときがあります。

「混合型血管奇形」

というものです。
あまり聞きなれない病気であるとは思いますが、これは
動脈・静脈・毛細血管・リンパ管などの複数の血管が先天的に異常な形態をしている病気です。
これは顔だけに限らず体のさまざまな場所にできることがあります。
この病気は、血管が異常なため出血しやすく、まれに生命を脅かすほどの大量出血に繋がることもあります。
また、ウイルスや細菌に対しても抵抗性が弱く、感染を起こす危険性も高いといわれています。
この部分が大きくなることもあり、見た目が腫れてきたり、その周囲に影響を及ぼしたりとすることがあります。
そのため患者さんはいつなのが起こるのか不安なまま毎日を過ごさなければならないのです。

これほどの難病ですが発生頻度が少ないため、認知度が低く、また決定的な治療方法がなかなかないというのが現状のようです。
そのためにこの「混合型血管奇形」を国において難病指定をしてもらうような運動を行っている団体があります。
難病指定をもらうと、その難病を解明するための研究者の確保や研究費の確保をしやすくなり、その結果解明される可能性が大きくなり、この難病で苦しんでいる方々が助かるかもしれません。

医学の発展には、優秀な研究者と多額の研究費はどうしても必要になります。
最近話題のノーベル賞を受賞されたiPS細胞の山中教授も、研究費がなくマラソンで研究費を集めた話は記憶に新しいと思います。

そのためこの「混合型血管奇形」の難病指定に向けて活動をしているグループがあります。
「混合型血管奇形の難病指定を求める会」です。
この会の支部が地元の栃木県日光にもあります。お子さんがこの病気であるお母さんが窓口になっています。 
難病指定を求める請願書もあります。

夏に日光歯科医師会主催で行った歯のフェスタでも、栃木支部の方が署名活動を行っておりましたが
まだ、署名は受け付けているとのことです。

私も研修医時代に似たような病気の患者さんを担当させていただいた経験もあり、このような未知の病気に対しては早期に解明されてほしいと願っています。


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歯並びが悪くなる原因のひとつに、過剰な歯が埋まっていることがあります

正中過剰埋伏歯のCT画像

人間の歯は子供の歯(乳歯)が20本、大人の歯(永久歯)が32本(親知らずを含む)と歯の本数は決まっています。
しかし、時々決まった本数以上に歯があることがあります。それを専門用語では「過剰歯」といいます。

その「過剰歯」のなかでも、上顎の前歯のところに過剰歯があることが比較的多いです。 (正式には上顎正中過剰埋伏歯といいます)
しかも歯肉の中に埋まっていることが多く、生えてくることのほうが少ないです。
では、歯肉の中に埋まっている歯は眼では見えないのにどうすれば見つけることができるのでしょう?

よくある症状としては
・前歯がすきっ歯になっている
・前歯が生えてこない
・前歯が変なところから生えてきた
といった症状のときに過剰歯があるときもあります。(必ずしもこの症状があるから過剰歯があるとは限りません)
無症状であるときも多く、たまたま撮影したレントゲン写真に過剰歯が写っていたため発見されることも少なくないです。

今回ご紹介する例は小学校低学年のお子さんの例です。
乳歯が抜けたのに永久歯がなかなか生えてこないとお母さんが心配して来院されました。
永久歯の確認のため通常のレントゲン写真を撮ったところ、過剰歯を疑う像が見られました。
しかし、通常のレントゲン写真では過剰歯の位置や生え方が詳しく分からないため、歯科用CTを撮影して過剰歯を確認しました。(このときのCTの画像が上にある写真です。)

CTでは大人の前歯の後ろ側にさかさまになって埋まっている過剰歯があるのが良く分かります。写真の黄色の矢印のところに過剰歯があります。しかも、過剰歯が2本もあります。
このままでは歯並び等に影響が出るためお母さんと本人と相談して、日をあらためて当院で過剰歯の抜歯をしました。
抜歯後の治りは順調でした。
今もこの方の抜歯後の経過を見ながら、成長とともに歯並びのチェックや虫歯予防を行っていく予定です。

 (栃木県日光市の歯科 沼尾デンタルクリニックで実際に行われた治療例です。これらの写真は患者さんご本人の承諾を得て公開させていただいております。もちろん個人を特定できるものは一切掲載しておりません。)


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