日光市は18歳まで窓口での支払いがなしで医療機関を受診できるようになります

日光市子ども医療費助成制度

2013年度までは日光市では15歳以下(中学生以下)のお子様が医療機関を受診した時の窓口負担分を無料となる助成制度がありましたが、
次年度からはその対象範囲が18歳まで拡大するようです。

これは、日光市在住の18歳以下の方は、保険診療に関しては窓口でお支払いがなく受診することが可能になります。
つまり、保険証を持参すれば、タダで診療が受けられます。
医療費はいくらかかるかわからないかともたくさんいらっしゃると思います。
実際に虫歯の重症度が高い場合によっては治療費が莫大にかかることもあります。
そうならないよう早期の受診は虫歯の重症化を未然に防ぎ、軽症なうちの治療で済めば医療費も抑制できます。

子どもの頃から永久歯が虫歯になってしまうと、大人になってからもどんどんと歯がダメになっていく方もたくさんいらっしゃいます。
子どものころから正しい予防歯科の知識をもって虫歯予防をしていったり、
万が一虫歯になってしまっても定期健診をしておくことで早期発見早期治療をすることができ、
歯を抜かないとダメなような重症になることを防いでくれます。

こどもの頃から歯科医院を受診して虫歯予防を始めることによって、
大人になっても、いくつになっても、いつまでも、
健康な自分の歯でかめるようになりましょう!

歯に痛みがなくとも、自分の歯が抜けて無くなっていくときもあります

「特に口の中に痛みなど異常を感じないから、自分は問題はない」
「毎日歯磨きをがんばっているから、歯医者に行かなくても自分は大丈夫」
と、思っている方はいらっしゃいますか?

先日受講したセミナーの時に、配布された資料の中にあったものが下のグラフです。これは日本臨床歯周病学会からの資料で「定期検診に関するグラフ」です。
このグラフの横軸は年齢を表しています。そして、縦軸の「残存歯数」とは自分の口の中に何本の歯が残っているかを表しています。永久歯は全部で32本(親知らずを含む)ありますので20才の時は皆さん全部の歯が残っているため32本からグラフが始まります。
そこから30才、40才、50才、60才と年齢を重ねていったときに残存歯数(口の中に残っている歯の本数)がどのように変化をしていくのかを表しています。

「定期検診を受けている」 人は青色の線。つまり、症状がなくても定期的に歯科医院を受診して歯周病のチェックとクリーニングを受けている人です。
「ブラッシング指導(歯ブラシのやり方の指導)を受けたが、必要な時(何か問題があった時)だけ受診する」 人は黄色の線。これは毎日歯ブラシをがんばっており、何か症状があった時に歯科医院へ行く方です。
「問題がある時だけ受診する」 人は赤色の線。これはその通り何か症状など問題があった時に歯科医院へ行く方です。

定期検診と問題がある時の受診

50才の時を見てください。
青の人は28本、黄色の人は25本とある程度の歯が残っているのに対して、赤の人は18本と一気に歯が無くなっています。
32本あった歯が18本まで減ってしまったといえば14本抜け落ちたことになります。14本も歯が抜けた状態とはイメージがわきにくいので、その様態を具体的な例を挙げてみます。
糸切り歯(犬歯)と糸切り歯の間は前歯を含め犬歯まで6本歯があります。上下で12本あります。つまり赤の人は50歳前に上下の犬歯の間の前歯12本がすべて無くなってしまい、さらに奥歯2本無くなれば、全部で14本の歯の本数がなくなったことになります。

次に70歳の時を見てください。
青の人は27本ほど残っています。上下左右4本ある親知らずは生えてこない人や抜いてしまう人もいるので、実質的には28本の歯で食事をしたり話をしたりしています。つまり、ほとんどの歯が残っているという状態です。
黄色の人は50才の頃は青の人と同じくらいだったのですが、70才では残っている歯が12本と一気に本数が減っていきます。残っている歯が12本ということは半分以上歯が無くなっています。例えば上あごの歯が全部抜け落ちてしまい総入れ歯を入れないといけない様な状態になると、残りの歯が12本くらいになった時と同じ状態になります。

 

さて、あなたは上のグラフの青・黄・赤のどの色を選びますか?

 

ここで青色の人はどうして年齢がを重ねても歯を失わずいつまでも自分の歯でかめるのでしょうか?
これには理由があります。下のグラフを見てください。
成人の80~90%の人に歯周病があるといわれています。歯周病は重症にならないと症状が出てきません。(つまり大人の10人中8,9人には、症状が出にくい病気の歯周病があります。あなたは歯周病でない自信がありますか?)
上のグラフで青い人に当たる定期検診を受けている人は、下のグラフで緑色の線のものです。まず最初に歯周病治療をして健康な状態になることが必要です。
しかし、歯周病治療をして歯肉の健康を手に入れたとしても、毎日の歯ブラシやフロスだけでは歯周病を制御することは難しく、定期検診を行わないと下のグラフの赤線のように、また歯周病の状態になっていきます。そのため定期健診を受けてクリーニングを行うことによって、また健康な状態に戻ります。このため定期健診を受け続けてクリーニングを継続することによって健康な状態を維持していきます。この結果、定期健診を繰り返すことによって上のグラフの青の人のように80才になっても自分の歯がずっと残っています。

定期健診とクリーニングと歯周病

定期検診とクリーニングを受けていつまでも自分の歯で食事をしていくのと
何か症状があった時だけ歯科医院へ受診して、入れ歯で食事をするようになるのと
あなたはどちらを選びますか?

患者さん向け歯科情報誌を差し上げています。

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沼尾デンタルクリニックでは毎月発行されている患者さん向けの歯科情報誌「nico(ニコ)」を待合室に置いてあり、自由に閲覧できるようになっております。

毎月興味深い特集が組まれており、患者さんにわかりやすい内容になっています。私たちスタッフも読んでいます。
その中でも1年以上前の雑誌に関しては置く場所もなくなってくるため、希望者にはこれらの雑誌を差し上げております。
近日中に待合室の置く予定ですので、興味がある内容の記事があれば待合室からお持ちください。

また1年以内の新しい雑誌も待合室に置いてあります。こちらはまだ差し上げられませんが待合室での閲覧は自由です。

写真 3

今回差し上げる雑誌で特集されている内容は下記のものがあります。

「お口もからだも守ります。歯ブラシで感染予防!」
「血液サラサラの薬を飲んでいる患者さんへ!」
「そこが知りたい!、フッ素の力。」
「今なら間に合う。ストップ!ザ・歯周病」
「今だから知りたい!歯科のエックス線写真」
「インプラントを可能にする 骨造成術を知りたい!」
「歯科のおすすめ 電動歯ブラシを使いこなす!」
「糖尿病の患者さんへ! 全身疾患と歯科治療」
「食べる機能のプロですから。歯医者さんののびのび食育!」
「これって現代病?知覚過敏を治したい!」
「ぶつけた歯&神経を取った歯 前歯の変色を治したい!」
「いつからはじめる? 子どもの矯正。」

新しい総入れ歯で悩みが解消できました!

つらかった食事が楽しくなった!
ピーナッツを食べても痛くならない!
つぶがいを美味しく食べられた!
新しい入れ歯になってから食べられるようになり、少し体重が増えた!
歯医者が大嫌いだったけど、今は違う!
グラグラしていた歯では咬めなかったが、抜いて総入れ歯にしたほうが噛めるようになった!
新たなスタートラインに立って、人生が変わったようだ!

このすべてのコメントは新しい総入れ歯を作り変えた患者さんたちの生の声です。
今回の総入れ歯の勉強会には、患者さんたちが多数招かれており、その患者さんたちが直接お話になった生の声です。
今回の勉強会では招かれた患者さん一人一人にマイクを向けてインタビュー形式ではじまりました。

自分の歯が無くなって入れ歯を入れるようになってからは、みなさん、うまく食べられなかったり、会話がスムーズにできなかったり、精神的に負担が大きくなったり、痛い思いをしたりなどがあったとのことです。 このように従来の入れ歯を作る方法では十分に満足できる入れ歯にならない方も多数いらっしゃいます。

従来の方法は、型を取って入れ歯を完成させてから、その完成した入れ歯を調整をしていきます。この従来の方法でも十分に咬める入れ歯となる方もいらっしゃいますが、何回も調整を行ってもなかなかうまく合わずに苦労されている方もいらっしゃいます。
そのような方々に従来の方法とは違う方法で総入れ歯を作成して使い始めたことにより、入れ歯の不都合が解消され、最初に書いたような言葉を話されていました。

ここでいう従来と違う方法とは?
それは「治療用の入れ歯」を使う方法です。

最初に「治療用の入れ歯」を作成します。その治療用の入れ歯を使ってもらいながら、その入れ歯がぴったり合うまで調整を繰り返します。
調整箇所は入れ歯の形態や当たり具合、噛み合わせ、舌の感触、頬や唇の膨らみ具合など様々なところを調整していきます。
この時の調整はプラスチックの部分を削ったり、プラスチックをつけ足したり、柔らかいプラスチックを使用したり、咬み合わせを調整したりなど、じっくりと不都合な部位が無くなるまで調整を続けます。これを繰り返すと治療用の入れ歯が、自分の口に合うようにどんどん形が変わっていきます。

そしてそのような調整を繰り返すことにより、最終的にご自身の口にぴったりと合った入れ歯になっていきます。
調整中の仮の入れ歯 
上の写真が調整を繰り返していった「治療用の入れ歯」です。
調整用入れ歯の奥歯は平らになっており自分の咬みやすいところで自由に咬むことができます。
自由に咬むことができるので、治療用の入れ歯を使い続けていくうちに自分の咬みやすい場所がすり減ってきます。
そのすり減ってきたところを目安に最終的な噛み合わせを決めていきます。
毎日使いながらできたすり減ったくぼみは、使っている本人が噛みやすい場所なので、その咬みやすい場所を参考にして完成品の新しい入れ歯の噛み合わせを作ります。

治療用の入れ歯のピンク色の部分もプラスチックを削ったりつけ足したりしてお口の中にピタリ合うように調整をしてあります。
ここには柔らかいプラスチックを部分的に使って、あたりが無くなるように調整を加えていきます。
柔らかいプラスチックのため使用していくうちに、だんだんとお口にぴったりと合ってきます。

調整完了した入れ歯を元に作った、完成品の入れ歯

しかし、治療用の入れ歯のプラスチックを削ったりつけ足したりしている部分は汚れがたまりやすく、不衛生なためそのまま使い続けることはできません。
そこで、そのぴったりとなったその治療用の入れ歯の型を取って、新しく最終的な入れ歯を作成します。
つまり、調整を繰り返してぴったりとなった入れ歯のレプリカから最終的な入れ歯とするのです。

調整をしてぴったりと合った治療用の入れ歯から、そのままの形で新しい最終的な入れ歯を作成したものが上の写真です。
すでに治療用の入れ歯でぴったりと合っているので、完成品の入れ歯もほぼぴったりと合います。

このような方法によって作成された最終的な入れ歯は非常に使い心地がいいものです。

この入れ歯を使うことによって、最初に記載したような感想が出てくるのです。

今回の写真の入れ歯は当院で治療を行った「治療用の入れ歯」と、それを元に作成した最終的な入れ歯です。
この方は、昔の入れ歯では食べることに困っていましたが、この入れ歯に変えてからは色々なものが食べられるようになったとおっしゃっていました。

時間と手間がかかる方法ではありますが、最終的な入れ歯の使用感を考えると、合わない入れ歯を我慢して使っている間に心地い入れ歯を作ることができます。

麻酔注射の苦痛を軽減させる工夫

歯の治療で麻酔の注射は苦手な方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方にもできるだけ苦痛なく麻酔の注射を受けていただきたく思い、沼尾デンタルクリニックではコンピューター制御の麻酔を使用しています。
そこで、この機械のいいところはどこか?

コンピューター制御の 

麻酔の注射をして麻酔薬が入ってくるときの痛みを感じることが多いといわれていますが、それは麻酔薬が注入されるときの水圧によって痛みがあるといわれています。
その痛みの元となる水圧を、痛みを感じないレベルの圧力を維持したまま、麻酔薬を注入できるようにコンピューターでコントロールしている機械だからです。
ある一定の圧力がかかると自動で調整したり、注入を止めてくれたりします。
それなので痛みを軽減することができる麻酔注射の機械なのです。
麻酔中はこの機会は音楽もなります。その音楽で注射中の気がまぎれるという方もいらっしゃいます。

そのほかにも痛みを軽減する工夫があります。

歯科治療時に使う麻酔注射針

麻酔の注射に使い針は一番細いものを使用しています。上の写真では他の注射針と比較をしてみました。
上の注射針が採血などに使用するものです。下の注射針が歯科麻酔に使用するものです。
写真で見るように、約半分ほどの太さしかないのが分かりますか?
細い針のほうが痛みを感じにくいといわれています。
通常採血などをする上の針は22ゲージのものですが、歯科麻酔用の下の針は33ゲージのものを使用しています。ゲージとは針の太さをさし、数字が大きいほど細くなっていきます。

また、麻酔の注射をする前に塗り薬の麻酔を塗って、ビリビリとした状態にしてから注射をすることもあります。
塗り薬の麻酔薬もご希望の方は遠慮なく言ってください。

このように、沼尾デンタルクリニックでは歯科治療に使う麻酔注射の苦痛を軽減できるよう工夫をおこなっております。

歯科医院でもオーダーメイド

オーダーメイドとは「 製品全般に対する受注生産や注文によって生産する商品、または生産工程を指す。」   とウィキペディアには書いてあります。
オーダーメイドで思いつくものの一つに洋服があると思います。ご自身の好きなデザインや材質や生地を選び、本人の身体を採寸し、ピッタリあった服を作ることができます。
歯も洋服のオーダーメイドと同様に本人にピッタリ合った歯を作るため、歯型を取って作ります。これで出来上がったものは、その方の歯にピッタリ合います。しかし、デザインや材質などから自分の好きなものを選ぶことは、なかなか難しいと感じている方も多いのではないでしょうか?
確かに、ご本人が注文をしたくても「どんな種類の歯があるのか?」「それぞれの違いは何なのか?」などがわからないと注文することができません。実際に作る歯の種類は幾つかありますので、それらの違いをよく把握して、その中から自分の好きなものを選べるようになれば、洋服と同じようにオーダーメイドできるでしょう。

そのため、沼尾デンタルクリニックでは、そのような歯のメニュー表を作ってあります。そして、それらの種類とそれぞれの違いが分かるように説明をさせていただき、ご本人が気に入ったものを選択をして、注文できるようにしています。

一度いれた歯は毎日使い続けるものです。自分に合った歯を選んでもらえることはとても大切なことであると考えています。

歯を残す治療のトレーニングを行っています

誰しも自分の歯を抜きたくはないと思います。
しかし、虫歯が進行してしまった場合、そのままにしておくと歯を抜くようになってしまいます。
そのようなときに虫歯が進行した歯を抜かずに、歯根の治療をしてまた歯を使えるようにする治療方法があります。
歯根の治療は、小さな歯の中をきれいにする治療のため非常に細かい処置となります。
そのため、最近では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)というものを使って、その細かな根の中を顕微鏡でのぞきながら大きく拡大して見える状態で治療を行うこともあります。
そのような細かなところを治療していくために、日々トレーニングを積んでできる限り治療の成功率を上げる努力をしています。

歯の神経を取るトレーニングです。
上の写真は歯根の治療のトレーニングをするために開発された模型で、それを使って歯根の治療のトレーニングを行っています。
まず虫歯が進行してしまい、ばい菌に汚染されてしまった歯根の中の神経をとることから始まります。(実際には麻酔の注射をして痛みがない状態にしてから治療を行います)
「ファイル」という細い針金状のヤスリを歯根の中に挿入して内部を少しづつ削りながら、ばい菌に汚染された部分をきれいにしていきます。
上の写真に灰色のところに細い針金がついている器具は「ファイル」です。
写真をよく見ると下のほうに少しだけ「ファイル」の先端が飛び出しているのがわかりますか?
歯根の内部を貫通している神経の部分を、歯根の先まできれいにした結果、歯根の先まで「ファイル」が貫通した様子がわかります。
ちなみにこの練習用の歯の模型は下顎奥歯の実物大の模型で、その歯根の先から飛び出している「ファイル」の先端の直径は0.08mmという細さです。
歯を残すための治療とは、これだけ細かい治療を行っています。
実際に口の中ではここまで細かいものは肉眼では見えないため、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使い、できるだけ治療を成功へと導くようにしています。

歯の神経を取った後に、薬を根の先までしっかりと詰めるトレーニングです。 
「ファイル」を使って、ばい菌に汚染された歯根の中がきれいになった後には、また底の部分にばい菌が入らないように専用の薬を充填します。
写真の模型の内部がピンク色になっていると思いますが、それが充填された薬です。
充填専用の機材を使って細い根の先まで密封するように薬を充填します。写真の歯の上にある器具の先端は約0.6mmという細さです。

image (1)
このような充填まで終わった歯の模型を、歯を残す治療の専門医にチェックをしてもらい、改善点を指摘してもらいます。
その場合、非常に小さな部分をチェックしていくため上の写真のような歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)でチェックをしていただきます。
透明な模型を、歯科用顕微鏡でチェックするため非常に細かなところまでチェックすることができます。
もうこのトレーニングは数回行いましたが、細かなところまで指導していただけるので、やるたびに治療の精度が上がっていきます。
虫歯が進行しすぎてしまった歯を、1本でも多く残す努力は怠ることなく継続していこうと思います。

できれば虫歯にならないようメンテナンスや予防を行っていれば、歯を抜くようなこともずっと少なくなるんですけどね。

歯の根が知らぬ間に折れていることがあります

骨が折れるように、歯も折れます。特に歯肉の中にある歯の根が折れていることは、実は良くあります。
骨が折れた場合、きちんと元の位置に戻して固定をしてあげれば、くっつけられることがほとんどです。
しかし、歯が折れた場合には骨のようにくっつくことはないため、ずっと折れたままになっています。その結果、折れた部分からばい菌が進入して、歯肉の中に膿がたまってきて、痛みが出たり腫れたりしてきます。
そのため歯の根が折れた場合には、残念ながら原則として抜歯となってしまいます。

上の表示してある動画は、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)で拡大して見た、折れている歯の動画です。ばい菌に汚染されている様子が分かると思います。

では、どんな歯の根が折れやすいのでしょうか?

それは、神経を取ってしまった歯の根が折れやすいのです。神経のある歯の根に比べて、圧倒的に神経のない歯の根のほうが折れます。
つまり神経を取ってしまった歯は、ある程度は歯の根が折れる可能性があることは覚悟をしておかなければなりません。

神経を取るともう痛むことがなくなると思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、しかし、実際には歯の神経を取っても、骨のほうまで化膿したりして、痛みが出ることはありますし、歯の根が折れて抜歯となり歯を失うこともよくあります。

今のところ残念ながら歯の根が折れるのを確実に予防する方法は今のところありません。

神経を取ることになる原因のほとんどが、虫歯が進行して神経までばい菌に汚染されてしまったときや、神経の痛みが出たときです。
つまり、虫歯の進行を食い止めておけば、神経がばい菌に汚染されず、神経を抜く可能性はグッと低くなります。
結果的に虫歯予防をしておくことが、歯の根を折る危険性から回避してくれる一番の方法なのかもしれません。

歯の根の治療

歯の神経は歯の中にあります。神経を取るときには、歯に大きな穴を開けて細い針金状のヤスリを使って神経を取ります。
写真は神経を取る治療の練習用模型です。歯の上から挿入した針金状のヤスリが、根の先から飛び出しているのが分かりますか?
根の先までしっかりと綺麗にして、ばい菌に汚染された部分を取り除くことが、歯の神経の治療になります。
25mm前後しかない歯の中にある神経をとるため、神経を取る治療は非常に細やかな治療になって行きます。
写真の針金は先端が約0.1mmという細さのもので治療を行っています。
そのため上の動画にもあったような、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)というものを使って大きく拡大した状態を見ながら、治療を行うこともあります。

こののように丁寧で繊細な治療を行ったとしても、歯の根が折れてしまい、抜歯となるケースはたくさんあります。
できる限り神経を取らなくてもいいように、虫歯にならないために、歯医者さんや歯科衛生士さんと一緒に、あなたの歯を守る対策を相談して下さい。
痛くなってからは手遅れなのです。

日本顎関節学会で新たに学んできたこと

日本顎関節学会2013

 2013年7月20、21日は日本顎関節学会へ参加してきました。
 日本顎関節学会とは、国内外の顎関節に関する研究や診療を行っている専門家たちが集まって、研究成果の発表や情報の交換、討論などを行う場です。
 日本顎関節学会専門医である私(沼尾)も、学会へ参加をして新しい知識と技術を学んできました。

 トピックな話題としては顎関節症の診断基準について、ここ数年世界中でスタンダードになってきている診断基準についての議論がなされました。良い治療を行うためには適切な診断が絶対に必要です。そのため診断基準というのは良い治療を行うための第一歩となります。その診断基準をより良いものにしようと研究者や専門家たちがさまざまな意見を交換していました。このような議論が世界中で行われており、より良い診断基準作りが今後加速していくようです。

 顎や顔面の痛みの原因のひとつになっているだろうとされている食いしばりや歯軋りなどについても研究が進んでいます。そのような痛みの原因となる食いしばりや歯軋りは、無意識のときにやっていることも多いためなかなか気がつかないことが多く、いつになっても痛みの原因が解消されないことがあります。そんな無意識な食いしばりや歯軋りを辞めるような機械の研究も進んでおり、今後この研究は非常に楽しみなところだと感じました。

 通常、何もしていないときは上顎の歯と下顎の歯は離れていることが正常です。極端なことを言えば食事以外で歯と歯が当たることはほとんどありません。咬んだ状態だと話をすることが難しいと思いますが、咬んだ状態が通常は不自然な状態だからです。このように上顎と下顎の歯が接触している状態を最近ではTCHと呼ぶことがあります。このTCHはメディアでも取り上げられることも多くなってきました。

 顎に痛みがあったり、口が開きにくかったりとの症状が出る病気の一つに顎関節症というものがあります。そんな痛みや口の開きにくいときに対応する治療方法のひとつを少人数実習形式で教えていただけるセミナーが学会期間中に開催されたので、参加してきました。国内でもトップレベルの顎関節治療の専門家たちの直接指導を受けてきました。長年の治療経験と蓄積された技術を我々受講生たちに惜しみなく伝え教えてくれました。日頃の疑問をぶつけてみましたが非常に分かりやすい回答をいただき一気に解決いたしました。
 名医と呼ばれる方々の素晴らしい知識と技術に改めて驚かされ、そしてその教えをいただいたために彼らに一歩近づくことができました。この教えていただいたことは今後の毎日の診療に生かして、患者さんへ還元していきたいと思います。

 日本全国の知人の先生たちとも再会をしていろいろなお話をして、意見交換をすることができました。
 二日間という短い期間でしたが、非常に有意義な時間をすごすことができました。

日本顎関節学会2013講演中