インプラントも歯周病のような病気になることがあります。

最近、歯がなくなった部分にインプラントを行い、一部事故があったなどの報告がなされています。
その様な事故は決してあってはならないのですが、インプラント治療にはリスクがあります。
しかし、リスクがあっても 「自分の歯と同じようにしっかり咬める」という大きなメリットもありますので、
メリットとリスクをよく検討してから、入れ歯、ブリッジまたは歯を作らないというインプラント以外の選択肢とよく比較して
インプラント治療を選択するかどうかを決めていくといいと思います。

ところで、インプラントのリスクは外科手術だけではありません。
人口の歯でもあるインプラントにも自分の歯と同じように、歯周病のような歯肉や骨の病気になることが分かってきました。
それらは「インプラント周囲炎」 と「インプラント粘膜炎」 と呼ばれており、
インプラントで作った歯の周囲にある歯肉や顎の骨にバイ菌が溜まり、
炎症を引き起こしたり、膿が出てきたり、出血したり、腫れたり、痛みが出たり、インプラントを支える骨が溶けたり、などの症状が出てきます。
インプラント治療発祥であるスウェーデンではインプラント治療を行った方の4人に1人がインプラント周囲炎に罹患しているとの研究報告もあります。

今回、そのスウェーデンで歯周病の専門医として歯周病とインプラントの治療と研究を行っているDr.Serino (セリーノ先生) の2日間の講演を聴講してきました。
その講演の中でインプラントの病気 (インプラント周囲炎とインプラント粘膜炎) にならないための要点を列記してみますと

1.インプラント治療前にはしっかりと歯周病の治療を行っておくこと
2.インプラント治療後は定期的な歯周病とインプラントのメンテナンスを行うことと、口の中全体のチェックを受け続けること。
3.それでもインプラントの病気に罹患してしまったら早めの治療を行うことが必要
4.治療を行ってもインプラントの病気の進行が止まらずに、インプラントを除去したものもその病気になった中で10%弱ほどあった。

といったところです。
これはインプラントだけに限ったことではありませんが、
治療には必ずメリットとリスクが伴います。
インプラント治療においてもこれらのリスクと、入れ歯では自分の歯のように咬めませんがインプラントだと自分の歯と同じように咬めるというメリット。
これらを主治医とよく相談して治療を決めて行くといいかと思います。

インプラント周囲炎,歯周病,スウェーデン
この写真の奥に写っている方がセリーノ先生です。
この2日間の東京での講演のあと、日光まで観光にいらっしゃいました。
セリーノ先生の日光観光は1泊2日の短い期間でしたが、最後まで同行させていただき、楽しいひと時を過ごさせていただきました。
日光東照宮には非常に感銘されていたのが印象的でした。
また再会し、いろいろなことを教えていただければと思っています。
下の写真はそのときの写真です。東照宮陽明門の前で宮司さんに解説してもらっています。

 
余談ですが、
日光東照宮にある五重塔は心柱があり、東京スカイツリーの設計のモデルになったそうです。
と、宮司さんに教わりました。

駐車の改善について

以前から混雑時には駐車場がいっぱいになってしまい、診療の来院時に車を停めることができないとご迷惑をおかけすることがしばしばありました。
その対応策として診療の予約のとり方を少し変更させていただきました。
変更して2ヶ月ほどたちますが、車が停められなくなることもかなり減ってきました。
今後さらに駐車に関しては皆様により良く使っていただけるよう、更なる改善をしていきたいと思います。

栃木県日光市
沼尾デンタルクリニック
院長 沼尾明弘

総入れ歯で苦労していたけど、新しい入れ歯で今は支障が少なくなりました。

「上の入れ歯が落ちて困る」
「咬むと入れ歯が動いてずれる感じがする」
「話をしていると入れ歯が飛び出しそうになる」
「咬みにくいのでお粥みたいのしか食べられない」
総入れ歯ではこのようなさまざまな悩みをお持ちの方がいらっしゃると思います。
入れ歯を支えている歯がすべてなくなると、今まで使っていた部分入れ歯が使えなくなり、総入れ歯になってしまいます。
入れ歯を安定させるために支えになる歯が1本もないため、部分入れ歯とちがい総入れ歯はとっても不安定になります。
不安定になれば今まで部分入れ歯で食べられていたものが、総入れ歯だと食べにくくなってしまうこともあります。
そのため総入れ歯で食べにくく苦労されている方も、たくさんいらしゃるのが現状だと思います。
そこで、少しでも総入れ歯を安定できるような特殊な作り方をすることがあります。いろいろな方法がありますが、そのうちのひとつを紹介します。
歯がなくなり総入れ歯を使っていましたが、土手が平坦になっており安定せず、入れ歯が使いづらくなっていました。 治療用の入れ歯を使って新しい入れ歯作成を行います。
左上の写真は歯が1本もなくなってしまった方の口の中の下顎の写真です。
歯肉の土手がほとんどなくなってしまい平坦になっています。
今までも総入れ歯を使ってはいましたが、土手が平坦な状態だったので入れ歯は安定せず食べる時や会話する時に苦労していました。
そこで「治療用の入れ歯」を使った新しい入れ歯の作成をこの方へ提案させていただきました。その治療方法に納得していただいたために承諾していただき、治療用の入れ歯を使った治療を行いました。
右上の写真が治療用の入れ歯を口の中へ入れた状態です。
ここで「治療用の入れ歯を使った入れ歯作成方法」について説明します。
まずはじめに上顎と下顎の両方に治療用の入れ歯を作ります。
治療用の入れ歯の下顎の奥歯は写真のように歯の形ではなく平らになっています。平らなため自分の咬みやすい位置で自由に咬むことができます。
この状態で毎日使ってもらうと、平らな部分に自分の咬みやすい位置の跡がついてきます。
また、使っているうちにあたってくる場所を削ってみたり、足らない部分はプラスチック部分を足してみたりなどをして調整をしていきます。話をしたときに舌が気になるところがあれば足したり削ったりして調整していきます。
それによって咬みやすい位置を確立し、使いやすい入れ歯の形を調整しながら、そしてまたしばらく使ってもらい、また調整して、また使って・・・・と繰り返しながらその人に合った入れ歯の形を作っていきます。
治療用入れ歯を用いて使いやすく安定した入れ歯へと作り込んでいきます。
上の写真はしばらく使いながら調整を繰り返した治療用の入れ歯です。
自分の咬みやすい位置に跡が付いているのがわかりますか?最初は平坦だった部分が毎日使うことによって磨耗してくぼんできます。白く抜けている部分がそのくぼみの跡になります。(写真で分かりやすくするために跡以外の部分を黒く塗りました。使っているときは黒くありません。)
また、ピンクのプラスチック部分も調整を繰り返しているため、つぎはぎになっていますが咬んでも痛みがなくなるところまで入れ歯の形が出来上がってきています。また、会話でも気にならないようにも入れ歯の形態を調整してあるため、以前使っていた入れ歯より飛躍的に使用感はよくなりました。
つまり、時間をかけて患者さんご本人が治療用入れ歯の使い込みをして、そのつど不都合な部分を解消してきたため、治療用の入れ歯が咬みやすくて話しやすい入れ歯になってきたということです。
しかし、咬みやすく話しやすい入れ歯にはなってきましたが、咬むところは平坦のままですし、ピンクの部分は補修を繰り返していますのでツギハギになっています。補修に使用したプラスチックは長期間使えるほど耐久性がありません。
そこでこの安定してきた治療用の入れ歯を元に、最終の入れ歯を作成していきます。
安定した治療用入れ歯を元に、最終の入れ歯を咬合器を使って作成しています。
安定してきた治療用の入れ歯をそのままコピーして模型を作り、かみ合わせに合わせて入れ歯を作る機械に装着します。
その模型を装着した機械の上で、新しい入れ歯を作っている途中の工程が上の写真です。
余談ですが、この機械は「カプカプ」と咬む動きを再現できる機械で、「咬合器」といいます。歯のお化けみたいでチョット不気味ですか?(笑
さらによく咬めるように治療用の入れ歯では平坦だった奥歯から、新しい最終の入れ歯は凸凹のある硬いプラスチックの歯にします。
ツギハギだったピンクの部分も、舌触りも滑らかで綺麗な仕上がりになるよう作っていきます。
これらの工程を経て完成した最終の入れ歯を患者さんに使ってもらいます。
治療用の入れ歯で何ヶ月と時間をかけて調整を繰り返してきた入れ歯をコピーして作ってあるので、この最終の入れ歯はほとんど調整することなく使うことができました。
患者さんもいろいろなものが食べられて嬉しいといっていただき本当に良かったと思います。
以前の入れ歯では苦労されていましたが、今の入れ歯に代わってからは話すことやそのほか日常に大きな支障はなく過ごせているとのことです。
ただし、「レバーは硬くて咬みきれそうにもなかったので無理をしないで細かく切ってから食べました。」 とのこと。
入れ歯でも食べられないものを無理をして食べないようにして、食べ方に工夫をしていただくコツも掴んできたようです。
自分の体の一部として入れ歯を上手に使いこなしている感じでした。
ご家族の方からも
「前の入れ歯ときは食べられなくて苦労していたけど、今の入れ歯になってからは何でも食べられてバッチリだよ」
といっていただき、家族みんなで楽しく食事ができると笑顔で話していただきました。
これからは定期的に入れ歯やお口の中の状態をチェックして、日頃の食事や会話などがなにも気にせずできるような生活を続けられるようにしていきたいと思います。
最後に、この患者さんへ今回治療の途中で撮った写真を元にほかの方々への説明用に使わせて欲しい旨をお伝えしたところ、快諾していただきました。
写真を提供していただいた患者さんへ感謝しております。ありがとうございました。

無料の歯科検診をやっています!!

日光市,の無料歯科検診。虫歯、歯肉、口腔清掃状態をチェック

「 歯や口のことで特に気になるところはないんだけど、悪くなっていないかどうかチェックしてもらいたい 」

「 歯医者に行って、いきなり治療されたらどうしよう? 」

「 とりあえず診てもらってから、どうするか考えたい。 」

そんな風に思っている方はいらっしゃいませんか?
そんなときは市などの行政で行われている歯科検診に行くと、口や歯のチェックをしてもらえます。

しかし、そのような歯科検診が行われるときは平日の昼間のときがほとんどです。
そのために都合をつけることができず、なかなか歯科検診に行くことができない方も多いことでしょう。

そんな方のために日光市では市内の歯科医療機関で無料歯科検診が受けられる制度があります。
今回のこの制度では次のような流れで歯科検診を行います。
1.市役所の健康課へ電話等で申し込みをして、「受診票」を送付してもらう。
2.ご希望の歯科医療機関でご希望の日時に検診の予約を取る。
3.予約当日「受診票」を持って予約した歯科医療機関で検診を受けることができます。
4.検診結果をその場で聞く事ができます。これで終了になります。検診の費用は無料です。

日頃からお口の中のことで気になっていらっしゃる方は、いかがですか?
窓口は日光市役所健康課(0288-21-2756)になっていますので、電話で確認してみてください。
この制度の対象は19歳以上の日光市民だそうです。

(この制度は期間限定です。実施期間は平成24年6月1日から平成25年3月31日となっています。)

歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスがあります

宇都宮歯科衛生士専門学校,オープンキャンパス,学校見学会

栃木県内には宇都宮2校と小山1校の計3校の歯科衛生士専門学校があります。

歯科衛生士とは簡単に言えば歯科の看護師さんのような感じです。
主な仕事内容は
・歯科予防処置 : 虫歯や歯周病にならないよう処置を行います。
・歯科保健指導 : 歯磨きの仕方や食生活の指導などを行います。
・歯科診療補助 : 歯科治療をサポートする仕事です。

つまり、お口のケアを通じて患者さんのお口の健康を守る仕事です。
正直、歯を削ったり抜いたりする歯科医師には怖がる方が多いですが、ケアを中心に行ってくれる歯科衛生士さんは子供からご年配の方まですべての患者さんから非常に話しやすい存在です。

そんな歯科衛生士の資格を取るための専門学校で今年もまたオープンキャンパス(学校見学説明会)があるようです。
宇都宮市にある宇都宮歯科衛生士専門学校です。
中学生から大人の方までどなたでもいいそうです。


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自分の歯は抜かれたくないですよね

だれしも自分の歯は抜かれずにいたいし、一生自分の歯を使い続けたいと思っているはずですよね。
しかし、無症状なのに健診などを受けたときに 「歯を抜かないとダメかもしれない」 といきなり言われる可能性もあります。

例えば歯の神経を取った歯は、神経がある健康な歯に比べ膿が溜まりやすいという統計結果があります。
(この場合の「膿」とは専門用語では「病巣」というものですが、イメージしやすいように便宜的に「膿」という言葉で説明します。)
(ちなみにここでいう「歯の神経」は専門用語では「歯髄」といいます。)
その膿みは症状がまったく出ないまま大きくなってしまい、ある程度大きくなってしまうと 「歯を抜かないとダメかもしれない」 という事になってしまうかもしれません。

ではどうすればそうならずにすむのでしょうか?

歯の神経を取らなければ膿みも溜まりにくいのです。
それならば神経を取らないようにすればいいのですが、
むし歯が神経まで進行してしまうと激痛の恐れがあるため、
むし歯が進行してしまってからでは、歯の神経を取らなくてはなりません。
裏を返せばむし歯にならなければ、歯の神経を取らなくてすみます。
だから、むし歯にならないように、むし歯予防をしておけばいいのです。

・・・・・・というのは、あくまでも理想のお話です。

成人の方ならもう既にむし歯になったことがある方やむし歯の治療をしたことがある方がほとんどではないかと思います。
さらに進行したむし歯があればすでに歯の神経がない歯もあると思います。
(結構、歯の神経を取った事実を知らない方や忘れてしまった方もたくさんいらっしゃいます。)
そうなると、膿が溜まってしまうリスクがあることになります。
知らず知らずのうちに進行して膿が大きくなってしまい、最悪の場合抜歯をしないと治らない場合もあります。

そんな事態になることは、ご本人も嫌でしょうし、我々歯科医療従事者も避けたいところです。
ではそうならないようにするにはどうすればいいのでしょう?
順番に説明します。

第1段階です。
むし歯にならなければ歯の神経を取ることはかなりの確立で回避できるため、まずはむし歯予防が大切です。
むし歯予防の方法はいろいろありますので、主治医やかかりつけに歯医者さんに相談するといいと思います。
それでもむし歯ができてしまった場合は

第2段階です。
大きなむし歯になる前に処置をしたほうが良いです。
そして処置した歯にまたむし歯が再発しないよう、ここでも虫歯予防が大切になってきます。
歯を治療しても安心せず、第一段階に戻って虫歯予防を継続してください。
でも、うっかりむし歯が歯の神経の近くまで進行してしまった場合は

第3段階です。
できる限り歯の神経を温存する処置を施します。
その結果、歯の神経が温存できればここでも第1段階に戻って虫歯再発の予防を行います。
しかし、不幸にも歯の神経が温存できなかった場合は

第4段階です。
残念ですが歯の神経を取る処置を行う必要があります。
更なる感染の防護をした状態で、きれいに歯の神経を取って、
神経を取ったあとにできた空洞をしっかりと消毒をして、
ばい菌が入り込まないようしっかりとパッキングをし、
それによって膿が溜まるのをできるだけ予防します。
ここまで処置が終わったら、またむし歯の再発をしないように第1段階へ戻ってむし歯の予防を行います。
でも残念ながらここでどんなにしっかり処置をしても、膿が溜まることを100%防止することはできません。ある程度の確立で膿が溜まってしまうことがあります。
もし、膿が溜まってしまった場合には

第5段階です。
神経を取った後にできた空洞にパッキングをした薬を取って、再度膿を無くすべく消毒を行います。
つまり、第4段階の処置をもう一度行います。
ここでの消毒が奏効すればもう一度パッキングをして第1段階へと戻ります。
残念ながらこの処置でうまくいかないときは

第6段階です。
歯肉から切開をして溜まった膿を取り除く外科処置(局所麻酔の手術)を行います。
今までのこの手術の成功率は50%台といわれていましたが、この時に歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使用して処置をすることによって90%以上の成功率を達成することができるとの研究結果があります。
この手術が成功すれば、抜歯を回避することができます。そして第1段階へ戻ります。
しかしながら既に、この手術ができるような状態・症状の場合は

第7段階です。
残念ながらここまでくると抜歯しかありません。自分の歯を失ってしまいます。
この段階に相当するものが
むし歯が進行しすぎて歯がボロボロになってしまっている場合。(歯の神経を取っているとむし歯が進行しても痛みを感じないため、気がつかないうちにボロボロに
なってしまうこともあります。)
歯の根が折れてしまっている場合。(骨と違い歯は折れてしまうと、つくことはありません。)
手術でも取りきれない膿が溜まってしまった場合。(歯ごと抜いて膿を取り除かないといけない場合です。)
などがあります。

ここで話しは最初に戻りますが、無症状のまま第7段階になっているときは 「歯を抜かないとダメかもしれない」 と言われてしまいます。
果たしてあなたはどの段階の処置を受けたいと思いますか?

一生自分の歯を使い続けていくために、より初期の段階の処置を受けるよう歯医者さんへ相談してみましょう!

歯周病治療の世界でのスタンダードは?

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歯の矯正治療はいつ開始すればいいのか?

歯並びや咬み合わせが気になる場合、歯の矯正はいつごろはじめればいいのでしょうか?

答えは 「歯科医師にそのタイミングを見極めてもらうことが一番正確」 だと思います。
その理由はいろいろな状態や条件があるので、その判断は簡単にはいかず難しいからです。
治療開始時期が早い場合は適切な時期まで待てばいいですが、なかには自己判断で待っていた為に適切な治療開始時期を逸する場合もあります。

歯ならびやかみ合わせの異常はその程度によってさまざまな種類があり、その種類によっても治療方法が変わってきます。
・前歯が1本だけ内側に入ってしまったもの、または外側に飛び出しているもの
・歯が前後に重なってしまいガチャガチャになっているもの
・全体的に出っ歯になっているもの
・下顎が前に出てしまい受け口といった状態になってしまっているもの
・上の歯と下の歯がかみ合わず隙間が開いてしまっているもの
・八重歯になってしまっているもの
・いつもポカンと口を開いていることが多く、唇が閉じにくくなっていること
・上の歯の中心と下の歯の中心がずれているもの

また、乳歯から永久歯への生え変わりの状態や年齢によっても治療開始時期や治療方法が変わる場合もあります。
・まだ乳歯しか生えていない頃
・乳歯が抜けはじまり、前歯や六歳臼歯が生え始めた頃
・前歯が大人の歯になってきたけど奥歯に乳歯がまだ残っている頃
・大体の乳歯が抜けてしまった頃
・12歳臼歯が生え始めてきた頃
・大人の歯がほとんど生えそろい、体の成長も止まってきた頃
・成人を向かえ20代の頃
・生活が落ち着いてきた30代以降

そのほかにも
・むし歯の状態やむし歯のなりやすさやむし歯のリスクリスクの問題
・歯周病や歯肉炎がある場合、また歯の重症度によっても変わります。
・顎の関節の状態が矯正治療を行っても大丈夫かどうか
・学校や仕事の都合
・転居や転勤の可能性
・全身的な病気があればその影響

などなど、さまざまなことが矯正治療には関連してきます。このほかにも状況によってはいろいろな条件が発生する場合もあります。
これらをすべて一つ一つチェックして、それによって矯正専門の歯科医師がおおよその治療を開始する時期を決めています。
まだ治療開始の時期ではないと判断した場合は、3~6ヶ月間隔で定期的に経過観察を行い適切な治療開始の時期を判断していきます。
その後に精密検査を行ってからより正確な開始時期と治療期間、治療方法などを決めていきます。

歯並びが気になり、矯正したほうがいいかどうか悩まれている場合は、まずは歯並びの矯正治療が必要かどうかを歯科医師に判断してもらわなければなりません。
矯正治療が必要と思われる場合には、矯正治療を開始する時期を定期的に受診しながらその時期を待つことが、最小限の治療で最大限の効果を得られます。
悩み続けるくらいなら早めに相談してみてください。必ずそのほうがメリットが大きいのです。

むし歯がたくさんあった女の子でしたが、歯医者が大好きになりました!

この女の子はむし歯ができやすく治してもすぐむし歯になってしまうと家族の方も悩んでおり、急な痛みのため休日診療に駆け込むこともあったそうです。
とあるきっかけで沼尾デンタルクリニックにはじめてきたのが4歳のころでした。
確かにむし歯を治療した歯と新たにできたむし歯とがたくさんありました。
4歳のお子さんなので初めてくる歯科医院に慣れさせながら、少しづつ治療をはじめていきました。
治療と同時にむし歯予防も開始していきました。

3歳くらいまでに口の中に住み着く常在菌が決まってくるといわれています。3歳くらいまでにむし歯になりやすいバイ菌が住み着いてしまえば、その後大人になってもむし歯になりやすい状態になってしまいます。すでにむし歯があるということは、むし歯菌が口の中に大量に住み着いているということになります。
大量にむし歯菌が住み着いた口の中では、むし歯を治療しても再発しやすい状態であり、すぐにむし歯ができてしまいます。
このままでは悪循環を繰り返し最終的には自分の歯を失うことになってしまいます。そのため、虫歯の再発を防止することも行わなければなりません。むし歯治療とむし歯予防は同時進行で行う必要があるのです。

この女の子もむし歯治療をしたところが、むし歯の再発をしてきています。治療だけを行ってもダメなので、コツコツと定期的に来院してもらいながらむし歯予防も続けました。
予防を続けていくには本人のモチベーションと家族の方の協力は不可欠ですが、本当に一生懸命がんばってくれました。
定期的に来院を繰り返すことによって、だんだんとその女の子もクリニックにとてもよく慣れてくれました。
家族の方が「歯医者さんが大好きなんですよ。連れて行って欲しいっていつも言っています。」とのことでした。
そのため、本人の治療ではない日でも家族の方が治療でクリニックに来るときには、その女の子が一緒について来て家族の治療中には近くで本を読んだりDVDを見ていたりと楽しんでいました。

予防を繰り返していることによって再発してくるむし歯の本数や再発するまでの期間がだんだん長くなってきました。予防処置の効果が現れ始めたのだと思います。
生えていた乳歯はほとんどの歯がむし歯になっていましたが、小学生になった今では生えてきた永久歯にはいまだにむし歯はありません。
これからもこのペースで予防処置を続けていって、すべての歯がむし歯のない綺麗な永久歯になることを今後の目標にしています。小児患者さんからスタッフ全員に手作りチョコ

ちょうどバレンタインの頃、この女の子がスタッフ全員にひとつづつ手作りチョコを作ってきてくれました。これには驚きましたが、本当にうれしかったです。

チョコレートなどの甘いものや砂糖はむし歯の大敵で絶対に食べちゃダメと思われている方が多いのですが、実はそうでもないのです。
むし歯予防先進国の北欧の国では一人当たりの砂糖の摂取量が日本よりもかなり多いのです。それでも一人当たりの虫歯本数は日本よりかなり少ないのです。
甘いものが大好きな方は多いかと思いますが、適切なむし歯予防の知識得て行動をするだけでむし歯はかなり予防することができます。もちろんこの女の子はそれを実現したのです。

この女の子は、将来「歯医者さんになる」と言ってくれています。まだ小さな子の言っている事ですが、大人になって次の世代のこどもたちの虫歯を予防してくれるような歯科医師になってくれたら、本当にうれしい限りです。

(なお、この記事を書いてホームページ上に公開することについてこの女の子のお母さんにお伺いさせてもらったところ、快くご承諾していただきましたことに感謝しております。)

歯や顔や頭の痛みって嫌ですよね

歯が痛い・歯肉が痛い・頬が痛い・顎が痛い・舌が痛い・頭が痛い・唇が痛い・鼻が痛い・頬が痛い・顔のあたりが痛い・筋肉が痛い・などなどいろいろな痛みが口や顔、頭にはあります。
またそれらで非常に強い痛みが出て苦労したことがあったり、ずっと慢性的に続く痛みのため日常生活に支障が出たり、痛いほどではないがなんとなく違和感が持続していて気になっていたり、などいろいろな種類の痛み方もたくさんいるのではないでしょうか?

実はそのような痛みをしっかりと診断することは結構、難しいことなのです。
なぜ痛みの診断が難しいかというと、その本人の痛みがどれくらいいたいのかは、ほかの人にはわからないからです。
でも、痛みの本人からすればものすごく苦痛なことになります。
その苦痛をほかの方に分かってもらうためには、やはり上手に伝えないとなかなか伝わりません。
では、どうやって伝えればいいでしょうか?

たとえば
いつごろから痛いのか?
ずっと痛いのか?それとも時々痛いのか?
何もしなくても痛いのか?何かきっかけがあると痛いのか?
一日のうちでいつ痛いのか?朝?夕方?寝ているとき?
痛みの程度はどれくらいなのか?なんとなく変な感じなのかそれとも我慢できないくらい痛むのか?
どこの部分が痛むのか?
痛み出したきっかけは何か思い当たるのか?

このほかにもまだまだ表現することはたくさんあると思いますが、「痛い」というだけでいろいろな情報があるということです。
痛みに関するこれらの情報を的確に多数表現できることによって、痛みの原因診断がしやすくなります。
原因が診断できれば、適切な治療を行うことができ、結果的にその痛みから解放される可能性が高くなります。

痛みが出たときは、一度どんな風に痛いのかを上に記載したことを参考にして考えてみてください。