初期虫歯の新しい診断方法で削らない虫歯が増やせるかも?

虫歯とひと言でいっても、進行具合によって分類されています。一般的なものとしてはCO、C1、C2、C3、C4と分類されています。今まで使われていた分類方法なので非常に使いやすいものなのですが、初期虫歯の診断については少し悩むところもあることは実際の診療でもあるところでした。

初期虫歯とはザックリ言えば予防を徹底して経過観察をしていくか、削って詰め物をするかのギリギリの状態の虫歯のことを言います。歯はできるだけ削らないほうがいいのですが、やはり虫歯が進行してしまった場合は削って詰めたり、歯の神経をとったり、最悪の場合抜歯をしたりなどの処置が必要になってきます。削らずにいたために虫歯が大きく進行してしまうとかえって歯に対するダメージが大きくなってしまいます。このあたりが世界中の歯科医師の大きな悩みとなっていました。

そこで、欧米の虫歯研究グループが初期虫歯の新しい診断方法を考案しました。「ICDAS」という診断基準です。これは初期虫歯を新しい基準の7段階のコード分類にしています。これによって診断することにより削らないですむ虫歯を増やすことができるかもしれません。そんな可能性を秘めた新しい診断方法なのです。

ここで一番重要なことは初期虫歯で削らなくてもいいと診断をしても、そのまま放置していては必ず虫歯は進行していきます。初期虫歯のまま維持していくためには、毎日自宅で行う適切なホームケアをして予防することと、定期的に歯科医院を受診して初期虫歯が進行していないかどうかのチェックの2つは必須となります。自分自身の歯を守るために是非実践して欲しいものです。

このICDASの同じ研修を受けた歯科医師のブログがありますのでご参考に閲覧してみてください。

無料Wi-Fiスポットの「FON」を設置しました。

試験的にですが無料でWi-Fiが使えるFONを院内に設置してみました。

Wi-Fiを使ってインターネットへアクセスすることができます。

利用可能エリアはそれほど広くはないですが、Wi-Fi対応機種をお持ちの方はご利用ください。

むし歯予防先進国でのむし歯予防方法とは?

北欧のスウェーデンは国民のむし歯予防に成功した国のひとつです。どれくらいむし歯予防を成功させたかというと、一人当たり平均15本もあった12歳の子供たちのむし歯を、数十年後には一人当たり平均1本以下まで減らすことに成功しました。ちなみに現在の日本の12歳児では一人平均2~3本のむし歯があります。

12歳児といえば大人の歯(親知らずを除く)が28本全部だいたい生えそろってくる時期になります。昔のスウェーデンは大人の歯28本中平均15本も12歳児にはむし歯がありました。しかし、国をあげてむし歯予防に取り組んだところ一人平均1本以下のむし歯に予防することに成功しました。これだけ虫歯の数を減らせたので、むし歯が1本もない12歳児もたくさんいます。スウェーデンの12歳児の60%以上がむし歯ゼロなのです。これは3人中2人はむし歯がない子供たちということです。

そのためスウェーデンでおこなわれたむし歯の予防方法は世界各国で認められスタンダードとなってきつつあります。そのスウェーデンのなかでむし歯の予防方法発信の中心となった大学のひとつに「イエテボリ大学」というところがあります。(日本の歯科業界内でもかなり有名なスウェーデンの大学です。)そのイエテボリ大学の教授が2名来日して二日間のセミナーを開くとのことだったので、むし歯予防の本場で世界基準となりつつある予防方法を学ぶべくセミナーへ参加してきました。

とは言うものの、スウェーデンやイエテボリ大学のむし歯予防方法は世界的に有名になっているだけあって、その方法は日本でもかなり浸透してきています。大体の方法はすでに知っている内容でした。しかし、本や論文で読んだだけではうまく伝わりきれない細かな方法論や、ここ数年で研究が進みまた違った見解になっているところなどがあり、むし歯予防先進国のむし歯学(正式にはカリオロジーといいます)の教授から直接話を聞くということは今まで以上にむし歯予防方法について深く理解をすることができました。

深く理解できた内容のひとつに 「イエテボリテクニック」 というスウェーデンイエテボリ大学で行われているむし歯予防するための歯磨きのやり方があります。この歯磨きの仕方を直接指導してもらい、詳しいところまで教えていただきました。

ここで、むし歯予防に大切なことを要約して列記してみます。

1.「できる限り歯を削らない」ことであり、そのためには自宅で毎日行うその人に合った適切なホームケアと年間数回行うデンタルクリニックでの定期的なメンテナンスケアが必須になってきます。それによりむし歯の進行を止めることができ、結果的に削ることが回避できるようになります。

2.しかし、それでもむし歯で穴があいてしまった場合はそれ以上にむし歯の穴が大きくならないよう、できるだけ早期に削って詰める必要があります。詰めた後も虫歯が再発しないよう適切なホームケアとメンテナンスが必須です。

3.むし歯予防に年齢は関係ないこと。歯が生えてきた乳児から全部の歯がなくなるまでの人すべてがむし歯予防の対象になります。つまり、自分の歯がある人は全員むし歯予防が必要になります。

主にこのようなことを守ることによってスウェーデン国民のむし歯予防に成功しました。今回、学んできたイエテボリ大学の方法を患者さんへ還元することにより、患者さんのむし歯予防をより強化していきたいと考えています。

また歯周病とむし歯・矯正治療とむし歯・ブリッジやインプラントとむし歯・口臭とむし歯・高齢者とむし歯・全身疾患とむし歯・などの関係についても詳しく話をしていただきました。口のなかのことなので虫歯以外のことも十分考慮していかなければならず改めて幅広い知識と技術、そして日々進歩している歯科医療の情報を常に入手していかなければならないと強く思いました。

今回は東京都町田市にある宇藤歯科医院の宇藤院長、岐阜県岐阜市にあるノアデンタルクリニックの渡辺院長と一緒に参加してきました。この間、セミナー内容についてはもちろん普段の診療などについても意見交換をしていたので、色々なことを学べた有意義な二日間を過ごすことができました。

クリニックの外部評価してもらい、院内改善していきます

毎日診療を行っていると中にいる我々スタッフには気がつかないことでも、改善した方がいい点は多数あるのではないかとずっと感じていました。

そこで以前からお世話になっているDBMコンサルティング代表の宮原氏にお願いして沼尾デンタルクリニックの外部評価と院内セミナーを行いました。

宮原氏のセミナーを聴講し、これから患者さんへの対応の仕方や気持ちよく診療を受けてもらえるようにするヒントをスタッフ全員でたくさん学びました。
今まで自分たちでは気がつかなかった点、改善しなければいけないと思っていた点がいくつか明らかになり、セミナー終了後から改善できるところはすぐに改善をはじめています。

医療機関であることから当然なことですが、清潔な環境は常により良いものを求めていかなければなりません。現状に甘えることなくきれいで清潔な環境を作っていくためにスタッフ全員で取り組んでいかなければならないことを再認識させてくれました。

また、今まで取り組んできたことでも非常にいいとの評価を受けた点もあり、そういった箇所もあったことは私自身少しほっとしたところはあります。

宮原氏からの報告書も届いたので、それをベースにスタッフ内でミーティングを繰り返し、沼尾デンタルクリニックの業務改善や改革を行っていきたいと思います。

日光市の沼尾デンタル、院内セミナー

栃木県の沼尾デンタル、院内セミナー

自分の歯が無くなったときはどうしたらいいでしょうか?

8年前に当クリニックにはじめて見えた女性の方のお話です。この内容は患者さんご本人に許可を頂いて写真等の掲載をさせていただいております。
来院のきっかけは右下の歯が取れてしまったとのことでした。
ずっと前に神経をとって差し歯にしていた歯が、虫歯が歯根の中に進行してしまい差し歯が取れてしまった状態での来院でした。
その歯は虫歯が進行してはいましたが、本人からできるだけ抜かない治療のリクエストもあったためにまずは歯を残す方針で治療を開始いたしました。
しかし、治療途中でお仕事が忙しくなり来院が途絶えてしまいました。
来院が途絶えてから約3年ぶりに来院していただいたときにはその歯は虫歯が大きく進行して、歯根も割れていました。もう既にその歯は使える状態ではないことをご本人に伝えたところ、抜歯を余儀なく選択となりました。残念ではありましたが抜歯をおこないました。
歯が抜けた 歯がない
上の写真のように、抜歯したために歯がなくなってしまいました。
さて、ここで今後の方針についてご本人と話し合いを行い、4つの方針をご提案させてもらいました。
1.ブリッジ : 両方の歯を削ってつなげていきます。金属・セラミックなどの材質が使用できます。メリットは固定式で咬み応えがあること。デメリットは健康で虫歯もない歯を削らないといけないことなど。
2.義歯(入れ歯) : 取り外し式の歯を作ってスペースを埋めます。プラスチック・軟性プラスチック・金属・ワイヤーなどの組み合わせにより作成していきます。メリットはほとんど歯を削らなくてすむこと。デメリットは咬み応えが自分の歯に比べてあまりよくないこと
3.インプラント : 歯肉の下にある骨の中にチタン製のフィクスチャー(人工歯根)を入れてそこから土台を立ち上げて歯を作成していきます。メリットは歯を削らずにすむこと、咬み応えがしっかりしていること。デメリットは顎の骨の中に人工歯根を埋め込む手術が必要で、歯肉を貫通させて歯を作ること。
4.歯を作らない : 1本だけの欠損なので歯を作らないでメンテナンスで現状維持をしながら経過観察していく。メリットは治療にお金も時間もかからず、歯も骨も削らずにすむこと。デメリットは長期的に上の歯が伸びてきたり下の歯が歯のないほうに横に倒れてきたりしてしまう可能性があし、そうなった場合その歯の寿命が短くなってしまうこと。
(そのほかにもそれぞれメリットデメリットはありますが主なものだけを記載させていただきました。院内では下記のような比較表や模型・写真等を使ってご説明しています。)
ブリッジと入れ歯とインプラント
ここでご本人は非常に悩まれ少し時間がほしいとのことでした。もちろん、どれを選択してもメリットとデメリットがあるため悩まれて当然だと思います。

そこで悩んでいる期間を使って、他の歯も同じ運命をたどらないように虫歯や歯周病の治療を行い、治療後は定期メンテナンスを継続して歯の健康を守っていました。
そのため治療終了してから今のところは歯のトラブルはありません。

むし歯や歯周病の治療期間中はなくなった歯のところについて、いろいろなお話や悩みを聞いてご説明・解説などを随時おこなっていました。
提案させていただいてから2年半後、「インプラントをします」とのご決断をなされました。(視点を変えると逆に2年半の間、4番の「歯を作らない」ことを継続していたことにはなりますが・・・・)
インプラントとは顎の骨の中にチタンでできた人工歯根(フィクスチャー)を埋入して、それを土台として歯を作っていきます。
まずは人工歯根が埋められるだけの骨があるかどうかを調べるために、CTによる骨の検査を行いました。CT検査の結果十分な骨があったために人工歯根を埋入する計画を立てました。
骨の中に人工歯根を埋入する手術を行い歯肉を切開したところの治癒を待って経過観察を行いました。人工歯根を埋入する手術とは麻酔をした後に歯肉を切開し、顎の骨を露出させて人工歯根を埋めるためにドリルで骨に穴を掘ります。その穴に人工歯根を埋め込んで切開した歯肉を元通りに縫合して手術を終えます。人工歯根と骨が安定するために今回は3ヶ月間の期間を待つこととしました。
3ヶ月たったところでインプラントから土台を立ち上げるために歯肉の一部を切開する手術をして、土台まで作ります。その土台に合うように白い歯を作成して口のなかに装着しました。
インプラント 白い歯
インプラント術前 インプラント術前
上の写真がインプラント治療後の写真、下の写真が治療前のものです。
2本並ぶ銀歯の手前に白い歯が入りました。装着後はほとんど違和感もなく
「良く咬めて調子がいいです」
とおっしゃっていただき、ほっとしました。現在も、定期的にメンテナンスをしながら自分の歯とインプラントの歯を長く使っていけるよう、患者さん本人とわれわれ医療サイドと一緒になってがんばっていこうと思います。

ここでこの方の治療経歴から振り返って考えてみましょう!

今回はインプラント治療によって歯を回復し咬めるようになりました。不都合に感じていたことから回復できていれば、良かったと思います。
これからは毎日自分でお手入れをして、定期的にクリニックを受診してもらい、このインプラントが長く使っていけるように定期健診とメンテナンスをしていかなければなりません。
たとえば、今回の方が「インプラント」ではなく、「ブリッジ」や「入れ歯」や「歯を入れない」ということを選択したとしても、やはり治療後には定期健診とメンテナンスは必要になってきます。
8年前に受診したとき虫歯が進行したことによって差し歯が取れてそのまま放置したことによって抜歯となってしまいましたが、虫歯が進行して差し歯が取れないようにメンテナンスを行っていれば、ひょっとしたら差し歯は今でも健在していてインプラント治療は必要なかったかもしれません。
このようにむし歯や歯周病が進行してから処置を行うと、このようにいろいろな悩みが生じたり治療期間も治療費も多くかかってしまいます。

そこで

インプラント治療後(そのほかの治療後も含めて)も長持ちさせるためにメンテナンスや予防をしていかなければいけないのなら、むし歯や歯周病が進行する前に予防処置や初期の治療を行い、健康な歯の状態でメンテナンスをしていって、健康な自分の歯のままでいたほうがいいと思いませんか?
これがむし歯や歯周病を予防してメンテナンスを推奨する理由なのです。
いつでも何歳でもかまわないので、今ある自分の歯を失う前に、できるだけ早くから予防処置とメンテナンスを是非開始してください。

患者さんからサギソウを頂きました。

いつも通院していただいている患者さんから8月上旬に「サギソウ」の鉢植えを頂きました。

頂いたときには下の写真のように少しつぼみができているような状態でした。

サギソウ

8月中旬には白くて綺麗な花が咲きました。

サギソウ

患者さんのご自宅でもたくさん咲いたそうなので、摘んで持ってきてくださいました。

待合室に飾らさせてもらいました。

サギソウ

このような素敵なものをいただけるなんて、本当にありがとうございます。

頂いた方いわく 「鉢植えはそのままにしておけば来年も咲きますよ。」 とのこと。

来年も見られると思うと楽しみです。

往診先の病院で看護師募集のポスターがありました

この前は歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスと学校説明見学会のことを書きましたが、今度は往診先の病院で看護学生募集のポスターを見つけました。

医療の現場こそマンパワーが必要ですね。献身的な看護はいつ見ても頭が下がります。

上都賀郡市医師会付属准看護学校の学生募集のポスターです。鹿沼市にあるようです。

栃木県内にある医師会付属の准看護学校です。宇都宮市・鹿沼市・佐野市・足利市・那須塩原市にあるようです。 

これは准看護学校の学生募集のポスターですね。

栃木県内には宇都宮市・鹿沼市・佐野市・足利市・那須塩原市にあるようですね。

歯科衛生士専門学校のオープンキャンパスがあります。

歯科衛生士とは歯科医療を行っていく国家資格です。その資格試験をパスするために通学する学校が歯科衛生士専門学校になります。

その歯科衛生士専門学校でオープンキャンパス・学校説明見学会が開催されるようです。

栃木県宇都宮市にある宇都宮歯科衛生士専門学校です。

今年はあと8月17日と9月24日に行われるようです。

宇都宮歯科衛生士専門学校のオープンキャンパス、学校見学説明会が開催されます。

歯科衛生士の主な業務は以下の三つです

1.歯科予防処置 : むし歯や歯周病から自分の口の中を守るために、予防処置を行います。むし歯が進行してしまうとあのドリルで削らなければなりませんが、予防処置をしっかり受けてむし歯予防をしておけばあのドリルで削られることもなくなります。

2.歯科診療補助 : 歯科治療に使用する器具や消毒や管理。円滑に治療が進められるようサポートをしていきます。

3.歯科保健指導 : うまく歯磨きができないときの歯ブラシのやり方のアドバイスや、日常生活で虫歯や歯周病になりやすいことを改善できるような相談役にもなります。

宇都宮歯科衛生士専門学校では中学生へ衛生士を目指してもらおうとこんな呼びかけをしています。

宇都宮歯科衛生士専門学校では中学生や高校生にもポスターを作製して呼びかけています。沼尾デンタルクリニックでも院内見学や中学生のマイチャレンジ、職場体験等などのご相談をどうぞしてみてください。

歯科衛生士さんになって虫歯や歯周病のない健康な人をたくさん増やしてみませんか?

日光とくとく商品券で歯ブラシなどが買えます!

日光とくとく商品券は11,000円分の商品券が10,000円で購入できる商品券です。

つまり、10%のおまけがついてきます。

1,000円の商品券の11枚綴りを1万円で購入します。

商品券の販売場所は商工会議所、社会協議福祉会、観光協会、日光市内の大型スーパーなどで販売しています。

発行総数は4万セットです。商品券は売切れ次第で発売は終了となります。

商品券の使用期間は平成23年8月1日から12月31日までとなってます。

今回は商品券の売り上げの一部を東日本大震災への義援金となります。

また、総額350万円の賞品が当たるお楽しみ抽選券もついてきます。抽選日は平成24年1月21日です。

沼尾デンタルクリニックでは歯ブラシ・はみがきこ・キシリトールガム・デンタルフロス・入れ歯洗浄剤・音波歯ブラシなどの購入が、この商品券が使用できます。

ご利用ください。

平成23年(2011年)の日光とくとく商品券の案内ポスターです。

商品券のお問い合わせは下記までどうぞ。

日光商工会議所今市事務所 0288-30-1171

日光商工会議所日光事務所 0288-50-1171

日光商工会議所鬼怒川事務所 0288-70-1171

足尾町商工会 0288-93-2267

白衣を夏向きのものに変えました。

東日本大震災の影響を受け節電対策として院内照明を少なめにしていましたが、今回はエアコン使用量を控えるためにスタッフの白衣も暑い時期は涼しいものへ衣替えをしました。こまめに水分補給をするなどして熱中症対策も院内で申し合わせしております。

そのため院内は少し設定温度は高めですがご理解ご協力をお願いいたします。

栃木県日光市の歯科医院 沼尾デンタルクリニックのスタッフです。 

記念にスタッフで写真を撮りました。スタッフ紹介のページはこちら